• 更新:
  • 投稿:
  • カテゴリィ: |

『サムライうさぎ』 第 三十八羽「口説くときは笑顔」

今週の『サムライうさぎ』は、じつに良かった! 少年マンガらしいマンガを読んだ、という感じ。

photo
サムライうさぎ 1 (1) (ジャンプコミックス)
福島 鉄平
集英社 2007-07-04

by G-Tools , 2007/12/06

ざっくり解説すると、

主人公・宇田川 伍助(うだがわ ごすけ)の道場を、一度は離れた摂津 正雪(せっつ まさゆき)。しかし、近く開かれる御前試合の予選が"女子(おなご)口説き"という、摂津のためにあるような試合(試合?)であることを知り、予選の間だけ彼が戻ってきた。

予選の当日、各道場の代表が"女子口説き"の技を競うことに。

ただし、その際に「相手を褒めない」「自分のことを話さない」という決まりがある。

そこで摂津が取った「口説き」の手段とは──。

──いかにも楽しそうに、同じ道場の仲間たちのことを、一人一人丁寧に女子たちに紹介することだった。

まぁ、読んでない人には、さっぱり わからないと思うので抽象すると、

「仲間のことを、照れも無く、"コイツらと一緒にいれて幸せだーっ"って顔で語った」

ということ。

──うーん、はっきり言って、恥ずかしい。恥ずかしいが、素晴らしい! それが できる摂津が、すごく うらやましい。そこまで熱く語られたら、まぁ、ちょっとは見てみたくなりますよね。

今のワカモノが失ってしまった(と 拗(す)ねた年寄りは思っている)、"じゅんじゅん"(純情)を感じる、いい場面です。思わず"じゅんっ!"と しますね。

(注: "じゅんじゅん"とかいうのは、『サムライうさぎ』用語で「純情」という意味です。「そういう」ことじゃないよ・たぶん)

ref.: サムライうさぎ - Wikipedia

『BLEACH』の番外編・『a wonderful error』

そこで思い出したのが、『BLEACH』の番外編。『a wonderful error』という、コミック 12 巻に収録されている話です。

photo
BLEACH (12)
久保 帯人
集英社 2004-03-04

by G-Tools , 2007/12/06

主人公の黒崎 一護(くろさき いちご)が、小島 水色(こじま みずいろ)と浅野 啓吾(あさの けいご)に出会ったころ──。

水色が、友達(兼・からかい相手)の啓吾について話すのを聞いて、一護が「凄ぇな」と言う。何のことか、と面食らっている水色に対して一護は、友達の良いところをスラスラと話せる水色が凄い、と言う。

水色は水色で、そんなことに気付いてくれた一護に興味を持ち、心を開いた──。

──という、「オッットコノコー」が「セーシュンしてるぅ」という話(コミックが手元にないので うろ覚えだけど)。

高校生らしい描写

普段から自分は、「駄目なバトル・マンガ」(または無駄にオサレなマンガ)の例として『BLEACH』を よく挙げています。しかし、バトル部分がダメなだけで、「マンガ」としては光るものがある、と見ています。

マンガの中の高校生は、記号化された「コーコーセー像」ばかりが目立ちます。そんな中、久保先生は、上記に挙げたような、高校生らしい「青春」な描写ができる人なので、ぜひとも そっちの方向で頑張って欲しいな、と思います。

どうも、変な格好した 関西弁の連中が出てきたあたりから、おかしくなっているような気がします(彼らは何をやってるんだっけ? エロ本 読んでる?)──が、その話は、また。

屈折している二人

摂津も水色も、過去にあった出来事のために、少し屈折している。とくに摂津は、主人公たちに対して劣等感を持っている。

しかし、二人とも、そこで完全にグレたりせず、仲間を思い、友達を立てることを、一番に考える。

──そして、ちゃんと それに気がつく仲間・友達がいる、というのが幸運なところですね。見てくれる人がいなかったら、卑屈なままで終わっていたかもしれません。

読者の中には、摂津も水色も「女にモテる」ので、嫌いになって、それ以上キャラクタのことを 突っ込んで考えない人もいるのでは?

「面(ツラ)が良い」という以外の「何か」を描いているかどうか、刮目せよ、ですね。

余談

  • ふじょしのかたへ: 「『サムライうさぎ』と『BLEACH』に"じゅんじゅん"感じる」ではないです(遅)
  • 『サムライうさぎ』の今週の扉絵、ネタ的にマズくないかい? お兄ちゃん……
  • まったく関係ないけど、『To LOVEる』って、そろそろ「本作品の登場人物(特に女の子)は 18 歳以上です!」って注意書きが必要なのでは?
    • 性的な意味で
    • (それ、ひどいギャグだなー)。

[2] このページの一番上へ戻る