あなたの街の「書店」という不思議空間

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無駄な前置き

前の記事(prototype.jsを10KBにする方法 : 亜細亜ノ蛾)で「キタコレ!! はてブで10ブクマ(志が低い)は行くだろコレ!」と思って昼頃アクセス解析を見ると、「閲覧者: 6人」となっていて、少しヘコんでますが、いかがお過ごしですか。asiamothです(こういう出だしもそろそろ古いか)。

急に勉強熱が出てきて「prototype.jsを勉強しようか……いや、jQuery 開発者向けメモを見るとこっちも面白そうだしなぁ……(ぶつぶつ)」とうれしい悲鳴な日々です。付き合い始めや片想いの方が楽しいよね?

そんなわけでblog書いてる時間が押してきた。「困ったときの森博嗣」ということで、氏のブログからネタをパクってきました。

書店システムのおかしさ

日本の場合、書店は、売れなかった本を返品することができる。(略)売れなければ引き取ってもらえる。こういった商売は珍しい。普通は自分で仕入れたものが売れなければ小売りは損をするから、何が売れるのかをよく考え、売れる工夫をする。書店にはその努力の必要がない。

MORI LOG ACADEMY: 書店のシステム

──と、この時点で軽く目眩がしてくる人もいるのでは。そうか、いかにも売れなさそうな本が並んでいたり、やたらと新刊が山積みになっているのは、そういうことか。さらに、

「取り寄せてほしい」と客が注文すると、書店は問屋(引継ぎ)や出版社にそれを発注する。しかし、こうして発注したものが万が一売れなくても、やはり返品ができるので、問屋や出版社にしてみると、注文があったからといって、すぐには本を送らない。本当に売れるかどうかわからないからだ。もっと確実に売れる店に優先的に商品を回した方が良い、と判断する。

そこで、書店の方も、5冊欲しいときは10冊発注する、という水増しをする。問屋や出版社は、10冊オーダがきたら、5冊ほど出す、というように対応している。オーバに書いたが、だいたいこんなシステムである

MORI LOG ACADEMY: 書店のシステム

──という、トンデモなシステムになっているようです。そういえば、このあたりの「おかしさ」はマンガ・『編集王』でも取り上げられていたような。「何故本は割り引きして売られることがないのか」とか。

とはいえ、書店が「売れる本だけを仕入れないと損をする」システムだった場合、どう考えても商売が成り立たない書店は山ほどあるはず。きっと、最大手以外はつぶれるでしょうね。

ネットで本が買える時代になっても、「街の本屋さん」は残って欲しいという人は多いと思います。結局、「だったら今まで通り──」となるのでしょうね。それがいいのか、悪いのか……。