バクマン。 #40-3 「海と浮き沈み」 くじけない人と意地っ張り

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『バクマン。』 40 ページ 「海と浮き沈み」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 28 号)

Endless love (by millzero.com) (by millzero.com)

現時点でサイコーの「夢」は、何になっているんだろうか? それが気になった。

連載の当初から言っている「自分たちの描いたマンガがアニメ化し、ヒロイン役に亜豆を起用、そして真城と亜豆が結婚する」という夢のままなのか、それとも新年会で鳥嶋に語った「何年かかっても人気マンガ家になって 1 位を取る」に変わったのだろうか。

この 2 つの夢は、似て非なるものだ。とくに、待っている亜豆からすると、まったく違う。

ただ、個人的には「結婚すること」を夢と呼ぶのは違和感がある。そちらは「目標」にして、アニメ化と 1 位とを「夢」にするべきだと思う。

──以上は、結婚に対する幻想が、全然まったく少しも一向にちっとも毛頭ありゃしない、自分からの感想である(ヒガミ?)。

初心に戻って一歩一歩

夢を叶える人について、サイコーは語る。

何度も壁に当たって それでもくじけなかった人が 夢を叶えていくんだと思う

連載が始まったばかりのサイコーは、まだまだこれから夢をかなえていく途中だ。これからもカベにぶつかることがあるだろう。亜城木夢叶のコンビ(と見吉)は、そのカベを乗り越えて行って欲しい。

ようやくここで、亜豆美保という人物がすこしずつ分かってきた。亜豆自身は、自分のことを意地っ張り…強がりと思っているのだ。

なるほど! これまでの彼女から出た謎の言動は すべて、強がりや意地から成り立っていたのか。そうかー。

── 2% くらいは謎が解けた。ようするに、まだまだ亜豆は謎だらけだ。

サイコーと亜豆との関係は、ほほえましい。お互いに「励まし合って頑張る」という距離感は、この年頃の男女では珍しいのでは?

──というか、それ以上の年齢だと「うん、分かった! ──じゃぁ、まず、ホテルに行こうか」となりそうだ──と誰かが言っていた(すべてが人のせいになる)。

メルヘンモードに入った亜豆の口から、なぜ写真の話が出てくるのか。初めて読んだ時には「またこの子と来た日にはヘンなことを……」と思ってしまった。

そうか、直前に「亜豆の写真集を独り占めにしたい」というサイコーの叫びを受けて、この亜豆の発言がでたのか、と気付く。

しかし──薄汚れたオトナの脳みそからすると、先週号の「裸を見て欲しい」というメールと結びつけて考えてしまう。「ロケ地: ヌーディストビーチ」とか誰かが(以下省略)。

夢がどんどん 増えてく

サイコーと亜豆の会話は、だんだんといいフンイキになってきた。ようやく恋人同士の話という感じだ。

そして、夢がMORIMORI状態のサイコーに向かって、亜豆は言う。「夢は 語っているだけじゃ 現実にならないよ」と。

──どんだけ気分屋さんなんだよ! と言いたくなる。フンイキが ぶち壊しじゃない?(マンガの展開的に仕方がないけれど)

さんざん男の気持ちを盛り上げておいて、「何そのテンション? 引くわー(笑)」みたいな感じ。「自称・合コンクイーン(笑)」「魔性の女(笑)」「女豹(笑)」みたいな亜豆さんである。

もう、みなさんお気づきの通り、自分は亜豆が苦手だ。なので、どうしてもこんな感想になる……。いろいろと好意を持とうと努力したが、向こうが一方的に遠ざかっていた。

誤解を恐れずに言うと、「亜豆と服部だったら、服部を選ぶ」。お、オデ、服部さんになら初めての……////

それはさておき。

高木たちに あやまる真城の絵がカワイらしい。亜豆のデフォルメ絵のほうは、何だかロボットのようだ。どうひいき目に見ても、ヒロインっぽくない(また偏見が入っている?)。

『バクマン。』がゲーム化されたら、このチビキャラたちが出そうな気がする。やっぱり、ジャンルは「マンガ家育成シミュレーション」──と見せかけて(?)、「超・本格的格闘ゲーム」だ! ガードは G ボタンだぜ!!(売れなさそうだし、対戦ダイアグラムが見吉だけ 10:0)

5 話目の締切日

『疑探偵 TRAP』のアンケート結果が本ちゃんも 8 位で「安心しろ!」と港浦は言う。シュージンは「不満では ない」と言うが、不安そうだ。

『CROW』が 3 位という結果は、1 位・2 位のマンガを何と仮定しているのだろうか?

現実世界の現在では『ONE PIECE』『NARUTO』『BLEACH』あたりが上位と思っている。『バクマン。』の世界は、もう 2011 年だ。そのころには、上位に変動があるのだろうか。どれかが終わっているとか……。

もしかして、2011 年には『HUNTER×HUNTER』が毎週載──ねぇよ!!!!(却下、早っ) たぶん、2015 年ごろに、ようやくキメラアント編で「次号、ついに決着──か !?」みたいなアオリが出るだろう。

99 %大丈夫だ

高木と港浦とのやり取りは、まるで小学生のようである。

「はぁー? この世に 100% なんて ないって、誰が言いましたぁ? 何時何分何秒ォー? 地球が何回転したときィ-?」みたいな(自分で書いていて、ビキビキ# っと来た)。

それにしても、ジャンプで連載しているマンガ家は、心配事が山積みだ。毎週のように、速報・本ちゃんの結果から打ち切りの心配をする……。

アンケートの結果を気にしないのは、新妻エイジくらいだ。たぶん、このあたりも「作者の理想像」として新妻を描いているのでは、と思った。

そういえば、平丸一也は どうしているだろうか。連載を開始する前は不安定な様子だったが、今のところは続けて描いているようだ。いや──もしかしてプレッシャからするストレスから、『H×H』のノヴ(第三形態)みたいになっているのでは……。

100% ない

相田に太鼓判を押されて、港浦は安心する。しかし、服部からすると、今の順位では納得ができない。港浦の甘さを服部は心配しているようだ。

というか、アスキーアートのような服部の顔が笑える。このページの港浦と服部は、「やる夫とやらない夫」を意識しているに違いない。二人の体型も似ている。

やる夫 – Wikipedia

そうなると、相田は──やる実 !?