『暗殺教室』 第 117 話 「珍客の時間」
椚ヶ丘学園祭は、いわば同窓会と化しました!
前回のリュウキやユウジを初めとして、まさか出るとは思わなかった脇役キャラたちが押し寄せてきます。人の命を湯水のように使うわりには、(生き残った)登場人物を大事に使う松井優征先生らしいですね!
にぎやかで、懐かしく、そして殺伐とした山の上の店
です。──よくよく思い返してみると、大体が殺せんせーか E 組の生徒に恨みがある面々だよな……。
才能の生かし方
渚は、男心をくすぐるツボを熟知しすぎています!
女子(?)中学生に「見えないとこで こっそり食べよう
」なんて言われたら、色々期待
して当然ですよ! しかも、なにげに難易度の高い「女の子座り(ぺたん座り)」まで習得している……!
トドメは、うわべとか ごまかしの 造り笑顔
を見抜くユウジと向かい合って、女の子だと思わせ続けたところです!
これこそ渚の「いやらしい 環境が育てた 望まぬ才能
」ですが、レベルが高すぎる!
- 参考: ぺたん座り (ぺたんずわり)とは【ピクシブ百科事典】
- いろいろな座り方: 座法 – Wikipedia
潮田の母親・広海とは大違いです。
広海は、男性だけではなく人の心をつかめていません。いつも自分の都合と理想を押しつける姿は、まるでオレを見ているようで痛々しかった……。
渚は、そんな母親を反面教師にして育ちました。
今回のように ひとりの男を本気でホレさせるだけの魅力は、ある意味では母から学んだのですね。親に感謝!(日本のヒップホップ?)
──魅了する対象(性別)が間違っていそうですケド。
ボンボンの使い所
法田ユウジの正体に驚きました!
たしかに、「金持ってる
ボンボン
」「食いっぷりも 良い
」「料理の写真を撮っている」というヒントは盛り込まれている。それでも、有名なグルメブロガー
だとは想像も しなかった。
ユウジひとりが どれだけ渚のために つぎ込もうとしても、料理だけでは限界があります。それこそコスプレ撮影会
やデート
まで行かないとムリでした。
なんのためにユウジを登場させたのか──と考えたら、前回の時点でボンヤリとは予想が つきましたね。
またもや作者に やられた!(満面の笑みで)
恋の結末
ユウジの戦いはこれからだ!(打ち切りフラグ)
彼が言う「自分が アホらしく 思えてきた
」とは、「女装した(男の娘の)渚に恋をしていたこと」では ありません! 親の七光に対する後ろめたさを恥じたのでした。
そう、ユウジは「珍客」だけに、「チン」程度では恋をあきらめませんよ! 渚との恋を成就させることで、真に「人生観が 変わりました
」と言えるでしょう!
金さえあれば、同性で結婚できる国へ移住も可能です!
暗殺者の集い
レッドアイの再登場にもビックリしました!
(死神の手加減によって)ロヴロが一命を取り留めたから、十分に想定の範囲内でしたが──。
E 組に集まった ほかの殺し屋たちと同様に、「殺せんせーの暗殺をあきらめた組」だから、物語的に不要ではある。そのため、レッドアイは「(命を)なかったこと」に されても不思議では なかった。
おわりに
金持ちが売りのブロガは、少年誌では珍しい発想です!
筒井 康隆原作の(それとも深田 恭子主演で有名な?)『富豪刑事』に似た設定で、「(大)金を使うこと」自体に なぜか罪悪感を感じる庶民の感覚を逆手に取っている。
『富豪刑事』にしてもユウジにしても、甘やかされた 小遣いだって 自分の武器
だと開き直って
、皆の役に立
てようとする意志が大切ですね!
底辺の人たちとは生まれも育ちも脳も違うのです……。
題名は「魚と客は3日経つと鼻につく
」から借りました。
英語圏の ことわざらしいですが、詳しい説明は調べていません。でも、一読するだけで意味は分かりますよね! 「客 ことわざ」で検索して鼻──もとい目に付いたので引用しました。
そして、ちょうど現在の『食戟のソーマ』の題材ともビミョ~に重なっている。
