伊豆の踊子一覧

『伊豆の踊子』 川端康成 – 自分自身の道を迷う踊子と「私」

『伊豆の踊子』 川端康成・著

nanadaru (39)
(思ったよりも──かたそうな踊子)

まさか川端康成の名作を紹介する日が来るとは、昔の自分には想像ができませんでした。文学の世界なんて、興味はなかったのです。読んだとしても、探偵小説(ミステリィ)か、好きな映画を小説化した本くらいでした。

そういう人にこそ、この『伊豆の踊子』はピッタリです。なぜなら、川端康成の作品の中でも、この短編は非情に読みやすい。

ただし、現代の日本と比べると、『踊子』で描かれる世界──昔の日本(1910 年代くらい?)は、まるで異世界です。

まず、私は二十歳、高等学校の制帽をかぶり──と最初に主人公が自己紹介をした時点で、つまずく。「ハタチで高校生──留年?」と思ってしまう。そのほか、「当時の日本」を知らなければ、疑問に思うことが多いです。

そもそも、「おどりこ」って──、何?

ということで、この短編小説は、ファンタジィと思って読みましょう! 分からないところは、自由に想像して補えばいい。

日本人として生まれたからには、川端康成が描く美しい日本語の世界を、一度は体験して欲しいですね。

自分は、上の新潮文庫版で読みました。いまなら、荒木飛呂彦氏が表紙を描いた版もありますよ!

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