小畑健一覧

バクマン。 #57-1 「フリワケと引き分け」 ズレたセンスとレモン味

『バクマン。』 57 ページ 「フリワケと引き分け」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 46 号)

LemonGirl (by Freyja*) (by Freyja*)

すこし前に、サイコーは絵を描いているだけで楽しい、と言っていました。一生、マンガで食っていくと決めて、連載ネームと読み切りに備えている時の話です。

それなのに、今回はつまらないと言っている。これはどういう事か?

締め切りが迫っている状態で描くのとは違い、緊張感がないからでしょうね。追い詰められるほど燃えるという、アブノーマルな 2 人です。

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バクマン。 #56-4 「大人と子供」 港浦の宣言と三作品の行く末

『バクマン。』 56 ページ 「大人と子供」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 45 号)

anti botox brigade (by emdot) (by emdot)

『バクマン。』という作品は、自分の人生をマンガに賭けている者の話です。マンガ家も編集者も、みんな、このバクチに命を賭けている(※ただし平丸は除く)。

そこまで情熱を燃やしている以上は、自分の覚悟を示す場面も出てくるわけです。サイコーとシュージンは、極限までの努力を何度も見せました。

今回は、港浦も決意を見せたのですが──。どうも、彼は空回りしているように描かれるようです。服部などと扱いが違い、ちょっとカワイそう。

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バクマン。 #56-3 「大人と子供」 エイジの審査と服部の仲裁

『バクマン。』 56 ページ 「大人と子供」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 45 号)

Eye of the Monster (by TCM Hitchhiker) (by TCM Hitchhiker)

数年前から、いろんな「モンスタ」が登場して騒がれています。ハンタが出てくるゲームの話だったり、親のことだったり……。

今回の話は、「モンスタ・エディタ」──つまりは、ちょっとやっかいな編集者の話と言えます。本人が良かれと思ってやっている所が、周りからすると、よけいにツラい。

そう、世の中には、明確な悪意よりも迷惑な、善意があるのです……。

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バクマン。 #56-2 「大人と子供」 ぶっ飛んだ設定と味気ない発表

『バクマン。』 56 ページ 「大人と子供」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 45 号)

hc3 (by shanewarne_60000) (by shanewarne_60000)

台風が近づいてきていますが、いつもと同じように更新します。投稿の時間をごまかしながら……。

そう、物を書く・創作する、そして発表する場合は、淡々と同じペースで作り続けることが大事だと思います。力を溜めれば溜めるほど、素晴らしい作品ができる──という話は、あまり聞きません。

いや、取材や習作に時間を費やすのは、いいのです。それは「作品を作る」という時間の内に入るし、怠けているわけではありません。──よね?>休載されているマンガ家さんへ

さらに、今回の亜城木夢叶のように、ときには過剰なまでに濃縮した時間内で作品を仕上げる、という期間があると、より良い作品を生み出せるのです。──と、分かってはいるけれど、なかなか やる気と時間を費やせないのが、人情というモノですね……。

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バクマン。 #56-1 「大人と子供」 『俺 2 人』と『Future watch』

『バクマン。』 56 ページ 「大人と子供」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 45 号)

pocket watches (by jekemp) (by jekemp)

今回は、ネームが そのまま掲載されていました。

「──え、某『HUNTER×HUNTER』みたいに、原稿を落としかけたのか?」とか、「原作も漫画も大場つぐみさんが描くのか?」とか、「というか、今年は『H×H』載らないのかな……」とか、いろんな疑問が出てくるところですが、そうではない。シュージンが描いたネームが掲載された、ということですね。

シュージンとシンクロして 3 つの作品を考えながら、『バクマン。』の話も進めるという──大場さん、スゴすぎます。

世の中には、1 つの作品すら描き続けられない犬──もとい人もいるのに……。

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バクマン。 #55-4 「3 カットと 3 作」 月例賞と物は言いよう

『バクマン。』 55 ページ 「3 カットと 3 作」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 44 号)

519 Hidden Treasure (by Voyageur Solitaire-mladjenovic_n) (by Voyageur Solitaire-mladjenovic_n)

もう、(恐怖の)月曜日がやって来ました。それなのに、ノンキな顔をして先週分の感想を書いています……。どうして、休んだ分を書かないのか?

──健康のため、ブログは一日一記事と決めている、ヘルシィブロガの aisamoth ですから(ウソにもほどがある)。

いや、冗談抜きで、どんなに好きな事でも、一日中延々と続けられない性格です。体力的にも、年々ツラくなってきたし……。

そんな精神的・肉体的な老いとは無縁の亜城木夢叶は、彼らだからこそできるムチャを実行しようとしている。

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バクマン。 #55-3 「3 カットと 3 作」 平行線の 2 組と 2 作

『バクマン。』 55 ページ 「3 カットと 3 作」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 44 号)

Leaving something behind (by Sapo Essay) (by Sapo Essay)

今回は、「港浦が語れば語るほど、印象が悪くなっていく」という話でした。

人の印象というモノは、コロコロと変わっていくものです。いつも同じ印象の人とは、突き詰めていくと、「どうでもいい人」に他ならなかったりして……。

たいていの人は、自分が他人からどう見られているのか、気になるものです。しかし、なかなか世間の評判と自己評価は一致しません。

港浦自身は、自分の事を「一所懸命に がんばっている編集者」と思っているに違いない。亜城木夢叶も、そこは評価していますが、今の 2 人に必要な物は「編集者の努力」ではないのですね。その意識のズレが、今回のやり取りになったのです。

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バクマン。 #55-2 「3 カットと 3 作」 山久の絶対と蒼樹の赤面

『バクマン。』 55 ページ 「3 カットと 3 作」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 44 号)

365/205 Vintage Lingerie Hanging on a Chain-Link Fence (by justmakeit) (by justmakeit)

編集者の山久は、いいですね-。この調子の良さが好きです。

自分も(女性に対してのみ)口八丁手八丁な所がありますが、山久の方が何十枚も上手(うわて)です。

あまりにも調子が良すぎるので、近い将来にずっこける姿が目に浮かぶようですが、この馬力は買いたい。けっきょく、世の中、声の大きい者を中心に回っていきますからね……。

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バクマン。 #55-1 「3 カットと 3 作」 中井の告白と蒼樹の答え

『バクマン。』 55 ページ 「3 カットと 3 作」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 44 号)

Insofferenza all'Uso (by Alessandro Pinna) (by Alessandro Pinna)

シュージンは、味付け程度なら ギャグもいいというのが正解と思っている。しかし、『この世は金と知恵』みたいな SF モノで、ギャグを盛り込むのは難しそうですね。

ただ──そういえば、同じくハードな SF マンガである『銃夢』は、ときどきギャグが出てきて、作者のセンスの良さが楽しめました。その笑いのセンスは、『水中騎士』でも生き生きと発揮──しすぎたのか、連載は「水のあぶく」と消えたけど……。

サイコーもシュージンも、「オレたちは、コレ!」と決めつけないで、いろんな道を進んでみるべきです。今回は見送っても、数年後に亜城木夢叶はギャグマンガを描いているかもしれない。

たとえば、ヤンキーマンガで人気を取った先生が、スポーツで泣かせたりお笑いに挑戦したりしていたなぁ。──ぜひとも、週刊少年ジャンプで描き続けて欲しかった!

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バクマン。 #54-4 「ギャグとシリアス」 押しつけとハズレ

『バクマン。』 54 ページ 「ギャグとシリアス」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 43 号)

Bausch歯磨き (by takuhitosotome) (by takuhitosotome)

ジャンプにはバトルマンガが多いです。ほとんどのマンガがバトルマンガ、というくらいに。

バトルマンガを「主人公が何かと戦う話」と定義するならば、『バクマン。』もバトルマンガですね。サイコーとシュージンは、いつも何かと戦っている。編集者や編集長、あるいは自分自身だったり──。

それでも、「読者と戦う!」とは、さすがに なりませんね。読者を挑発するような、そんなマンガを描いたりするのも、面白いのでは? あ、福田大先生がやっていたか……。

さて、自分は、いったい何と戦っているのだろうか──?(答え: 睡魔)(寝オチで更新が遅れてすみません……)

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