山口雅也一覧

『13人目の探偵士』 山口雅也氏デビュー作の小説版

『13人目の探偵士』

山口雅也氏といえば、1989年に『生ける屍の死』で作家デビューというのが定説ですが、じつはそれ以前に長編を発表していました。それが、今回紹介する『13人目の探偵士』のゲームブック版です。

ゲームブック – Wikipedia

ゲームブック版の『13人目の探偵士』は 1987 年に発表され、当時中学生の asiamoth 少年は──あんまりよくわからないままクリアした記憶があります。デビュー作だけあって、とにかく凝りに凝った構造のミステリィで、トリックもオチも世界観も入魂の一作だったんですね(厨房には早い、ということ)。

本人によると、このゲームブックがあったからこそ、『生ける屍の死』を書く機会ができたそうです(本書の p.397 を参照)。

以前紹介した、『ミステリーズ』や『マニアックス』とは全然方向性が違い、コミカルな楽しいミステリィでした。

山口 雅也『ミステリーズ』『マニアックス』 : 亜細亜ノ蛾

ゲームブックの要素まで盛り込んでいたり、かなりの意欲作ですよ。さらに、後に続く『キッド・ピストルズ』シリーズの第一作(番外編?)でもあり、ファンなら読んでおくべし! ですね。

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山口 雅也『ミステリーズ』『マニアックス』

#### 今頃読み終わる
山口 雅也氏の『マニアックス』を読み終わりました。タイトル通り、*マニアックな人たち*が出てくる短編集です。
「マニアック」の解釈は人それぞれだと思います。巻末の《LINER NOTE》によると、
> Maniacという言葉は、日本ではもっぱら、「熱心な愛好家」という意味で使われているが、英語圏では端的に「狂人」という意味で使われることも結構多いようだ。
とのこと。
日本人の「当たり障りのない物言い」と欧米人の「はっきりとした言葉遣い」の差、というところでしょうか。この作品では、どちらかというと後者が多く出てきます。
『マニアックス』は、同じ著者による『ミステリーズ』の姉妹編、という位置づけになるようです。しかし、『ミステリーズ』がミステリィの短編集なのに対し、『マニアックス』はホラーの短編集でした。『ミステリーズ』と同じように読もうとすると、ちょっと肩すかしを食らうかも知れません。

ミステリーズ―完全版

ミステリーズ―完全版

  • 山口 雅也
  • 講談社
  • 1998-07
  • ¥ 700
  • Book

マニアックス

マニアックス

  • 山口 雅也
  • 講談社
  • 2003-05
  • ¥ 680
  • Book

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