週刊少年ジャンプ一覧

バクマン。 #121-2 「自信と覚悟」 浮かない顔と言葉のあや

『バクマン。』 121 ページ 「自信と覚悟」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 12 号)

Kissy Face White Puppy Dog Love, Kahuna Luna covered in Lipstick Kisses for Valentine's Day & 1st Birthday
(そんな顔をする──気持ちも分かる?)

『キャラマン。』に収録されている『ラッコ 11 号』を読むと分かるとおり、あまりネガティブな内容ではないんですよね。意外なことにラッコは、他人のために働いたり戦ったりする。

そこから考えると、『ラッコ 11 号』は「吉田への不満(という名のラヴ)をぶつけた作品」だったのかもしれません。彼の持ち味である後ろ向きさは、隠し味程度だったのではないか。

平丸の次回作である『僕には通じない』は、彼の積極的なネガティブ・シンキングを存分に発揮した作品だと思われます。これは期待ができますね!

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バクマン。 #121-1 「自信と覚悟」 駄目もとと駆け引き

『バクマン。』 121 ページ 「自信と覚悟」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 12 号)

See no evil...
(かわいらしさで──何かをごまかす心理戦)

「七峰透編」のテーマは、他人のアイデアを寄せ集めただけの作品が許されるのか──だと思います。最近は、どれもこれも似たようなマンガ・アニメばかりですからね。七峰のような「切り貼り作家」も増えてくるでしょう(すでに多い?)。

とはいえ、まったく誰も見たことがないマンガを生み出すことは、ほぼ不可能に近い。たとえば──、

今週号の「ジャンプ」には、こんなにも冨樫成分が!

冨樫義博先生は、こうしてボクたちの心の中で働いているんですね(棒)。ありがとう、ありがとう! ──いや、マジで連載を再開してくださいよぅ……。

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バクマン。 #120-4 「ネットと顔」 賢い選択と亜城木夢叶 2 世

『バクマン。』 120 ページ 「ネットと顔」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 11 号)

洗濯機
(これでは もはや──洗濯の余地はない)

作者の顔が 全然見えないところが、七峰作品の弱点です。服部が違和感を覚えたのは、ここでしょう。面白いマンガなのに、作者の個性が見えない

そういう視点から見てみると、「ジャンプ」で連載している人気マンガは、どれも「作者はこれが好きなんだろうな」がよく分かります。

でも、たとえば『ONE PIECE』の作者は、「『ドラゴンボール』(というか鳥山明)が好き!」だけでは終わっていない。この 2 作品を似ているとは、誰も思わないでしょう。強烈な個性があふれ出ているからです。

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バクマン。 #120-3 「ネットと顔」 アイディア料と引っ張りだこ

『バクマン。』 120 ページ 「ネットと顔」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 11 号)

It was a cold and windy night...
カイトは──天へ昇っていったよ)

今回は、『シンジツの教室』を他誌で連載するという話が出てきました。ただし、別の作品を「ジャンプ」で連載する可能性のほうが高いから、まぼろしの作品として『シンジツ』は終わりそうです。

よく考えたら、(基本的には)「ジャンプ」に連載できるのは専属のマンガ家だけという制限さえなければ、他誌での連載も実現が可能になる。

それ以前に、『めだかボックス』の原作者である小説家の西尾維新adさんは、今でも小説の執筆を続けています。つまりは、「原作: 七峰透」であれば、ほかの雑誌に連載を持って良いのでは?

あれくらい面白いマンガであれば、隔月刊くらいでも待つ人は多いでしょう。──そう言えば、ずっと連載の再開を待っているマンガは、「ジャンプ」にもあるよなぁ……。

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バクマン。 #120-2 「ネットと顔」 逸材と寄せ集め

『バクマン。』 120 ページ 「ネットと顔」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 11 号)

Presidential Motorcade Route Ends Here - Ottawa 18 02 09
(寄せ集めでも──世界は作れる)

「ジャンプ」の編集者の中で、マンガ家の才能を見抜く目が一番優れているのは、間違いなく吉田です。名前と絵柄を変えて描かれた新妻エイジの作品を読んで、作者を当てられたのは吉田だけでした。

バクマン。 #71-3 「才能とプライド」 運命の日と次期班長 : 亜細亜ノ蛾

その吉田は、七峰の弱点をすでに見透かしています。七峰たちの作品に個性がないのは、複数人で作っているからでしょうか。それとも、七峰や「判定人」たちには、新しいアイデアを生み出す力がないのかもしれません。

数多くの作品が世に出ている現在、どこかで 見たような アイディアや台詞の 寄せ集めの作品になってしまうのは、ある程度は仕方がない。しかし、それでも作者に力があれば、個性がにじみ出てくるはずです。七峰には、その力が(まだ)ない。

ただ──、無個性だけど面白い作品と、個性的だが面白くない作品とでは、どちらを読みたいですか? おそらく多くの読者は前者を選ぶと思う。

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バクマン。 #120-1 「ネットと顔」 インスパイアと有意義

『バクマン。』 120 ページ 「ネットと顔」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 11 号)

torosan
(インスパイアの──分かりやすい例)

『緊張と それにともなう気体』の設定は『D・N・A2』(の一部)に似ている──と前回の感想で書きました。

バクマン。 #119-4 「過信と宣伝」 ユリタンとお茶友達 : 亜細亜ノ蛾

いまでは、上の記事で書いたことは公開──いや後悔しています(Togetter – 「ATOK公式アカウントが誤変換でかわいそうな状況に」的な誤変換)。

同じような体質の人が出てくるだけで「鬼の首をマミる」ようなこと言うなんて、恥ずかしすぎる。それに、すこしくらい絵柄や作風が似ていても良──くないかなぁ……。

参考: カジ速Full Auto:【ワンピース・フェアリーテイルそして・・・】尾田栄一郎先生、ついにサンデーでもデビューか 3大少年誌制覇へ

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 17 巻 感想・2

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 17 巻 「The last day of president」

Carrots in Love
(ニンジンも──恋をする)

卒業していく人たちに替わって、新しい登場人物が 2 人も出てきます! どちらもアクが強くて、じっくり調理しても──食べられない。

そこは無理をせずに、2 人とも「自分らしく」あり続けるほうが、この作品に合っています。

ところが、この 2 人の登場と時期を同じくして、ボッスンやヒメコなど、おなじみのキャラクタたちの関係が微妙に変わっていく。喜ばしいこともあれば、せつないこともある──。

後半の感想も、激☆長です!

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 17 巻 感想・1

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 17 巻 「The last day of president」

ぶどう狩り
(魔王よりも──収穫の時期が気になる?)

「真剣」と書いて「ソード」──じゃなくて、「マジ」な顔をした生徒会長・安形と、同じく気を引き締めた椿との 2 人が表紙の 17 巻です(初っぱなからギャグがすべっている)。

最近はずっと、「ゆるふわ愛され表紙」が続いていました。前巻の『SKET DANCE (16)』も、ほのぼの・ぽいーんな感じ(?)。

本巻では、安形も椿も「これから敵の本拠地に乗り込む……!」というくらいに、余裕のない表情をしている。中身もマジメな話が多そう──に見えますよね。

ところが、安形と椿とでは、真剣さの内容が異なります。安形が椿に期待しているのは、生徒会役員としてだけではなく──(続きはコミックスで!)、というところが笑えます!

いつものように「スケット団が部室でダラダラする話」あり、新キャラ・新展開あり、トリッキィな話もあり──、3 段重ねのピザくらいに盛りだくさんの 1 冊でした。

ここからは、じっくりと 1 話ずつ感想を書いていきます。今回も長いぞ……。

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バクマン。 #119-4 「過信と宣伝」 ユリタンとお茶友達

『バクマン。』 119 ページ 「過信と宣伝」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 10 号)

百合仙桃
(ユリの花には──お茶がよく似合う)

コカ・コーラがスポンサについた『カクレカラクリ』の著者・森博嗣さんのところには、読者からこんなメールが届いたそうです。

「小説の中にコカ・コーラが何度も登場するから、森先生ったら、コカ・コーラからいくらかもらっているんじゃないのって、友だちと話してしまいました」

MORI LOG ACADEMY (4)』 p.201-202

世の中には、ほのぼのとした考えの方もいる。

このように、アマチュアとプロとでは、報酬に対する考えが大きく異なります。──もっとも、森先生の奥さまであり、プロのイラストレータであるささきすばる氏も、読者と似たようなこと──報酬はコーラだと思っていたようですが……。

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バクマン。 #119-3 「過信と宣伝」 キャラ立てとネガティブギャグ

『バクマン。』 119 ページ 「過信と宣伝」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 10 号)

Gimpy Profile
(面白くないギャグを言うなら──これで口をふさぐ)

いつも思うけれど、大場つぐみさんは、よくもまぁ──これだけ多くのマンガを思いつきますね!

最低限、「ジャンプ」で連載中の作品に似たマンガは、作中作として出せない。他誌に掲載されている作品は、もっとダメでしょう。

架空のマンガとはいえ、こうやって限定された状況で考え出すのは、本当に新しいマンガを生み出す際と同じ苦労をするはずです。それなのに、数々の作品はタイトルと概要だけで消えていく──。けっしてかえらない卵を産み続ける鳥みたい。

そこで、昨日の(やけに長い)感想で書いた「編者」の登場です。大場さんが生み出したマンガのアイデアを彼らに調理させて、「ジャンプ SQ.」あたりで発表してはいかがでしょう?

バクマン。 #119-2 「過信と宣伝」 大ファンと冷静な分析 : 亜細亜ノ蛾

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