小畑健一覧

バクマン。 #119-3 「過信と宣伝」 キャラ立てとネガティブギャグ

『バクマン。』 119 ページ 「過信と宣伝」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 10 号)

Gimpy Profile
(面白くないギャグを言うなら──これで口をふさぐ)

いつも思うけれど、大場つぐみさんは、よくもまぁ──これだけ多くのマンガを思いつきますね!

最低限、「ジャンプ」で連載中の作品に似たマンガは、作中作として出せない。他誌に掲載されている作品は、もっとダメでしょう。

架空のマンガとはいえ、こうやって限定された状況で考え出すのは、本当に新しいマンガを生み出す際と同じ苦労をするはずです。それなのに、数々の作品はタイトルと概要だけで消えていく──。けっしてかえらない卵を産み続ける鳥みたい。

そこで、昨日の(やけに長い)感想で書いた「編者」の登場です。大場さんが生み出したマンガのアイデアを彼らに調理させて、「ジャンプ SQ.」あたりで発表してはいかがでしょう?

バクマン。 #119-2 「過信と宣伝」 大ファンと冷静な分析 : 亜細亜ノ蛾

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バクマン。 #119-2 「過信と宣伝」 大ファンと冷静な分析

『バクマン。』 119 ページ 「過信と宣伝」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 10 号)

Ceiling Fan
(ファンには──巻き込まれないように)

福田のアシスタントをしている安岡は、ひょんなことからポルシェのオーナになりました。維持費が相当かかると思うので、いつかは安岡もポルシェを手放すのでしょう。

バクマン。 #114-2 「恋路と歩道橋」 無理心中と反対車線 : 亜細亜ノ蛾

ここで、たとえ話をしたいと思います。

たとえば、「そのポルシェを最初に購入した人物」の熱烈なファンがいたとする。どうしても現・オーナの安岡からポルシェを引き取りたい──。ということで、そのお金持ちなファンは、安岡から数億円でポルシェを買いました。

さて、リッチ・マンになった安岡くんは、福田のアシスタントを続けるでしょうか──?

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バクマン。 #119-1 「過信と宣伝」 革新的と言いなり

『バクマン。』 119 ページ 「過信と宣伝」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 10 号)

おいなりさん
(まぁ──言いたいことは分かるよね?)

今回の話は、すべてのマンガ家に読んで欲しいと強く思いました。たとえ、「こんなにトントン拍子では成功しないよ」という(たいして面白くもない)印象を持った上でも良いから、次の問いについて自分の意見を持って欲しい。

  • マンガ家の才能とは何だろう?
  • マンガは 1 人で作り上げるべきか?

上の問いかけは、ハッキリと本編で描かれているわけではありません。でも、自分には、作者である大場つぐみさんからの問いかけが、コマとコマとの間に書かれている──と感じました。

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バクマン。 #118-4 「裏と表」 倫理的と判定人

『バクマン。』 118 ページ 「裏と表」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 09 号)

中入り後 土俵入り
この競技自体の──判定やいかに?)

今回は、ある人物の顔つきが変わってしまう──という場面が出てきました。あまりにも極端で、ちょっと非現実的な気もします。まるで、作者が二次元と三次元の 区別もつかねー人みたい。

ゴン:
お前 なんだか トランプとか 武器にして 戦いそうな 顔だよな(笑)
ヒソカ:
トランプを武器に する奴なんて 現実にいるわけ ねーだろ!

──ということで、今週号の『めだかボックス』は、『HUNTER×HUNTER』にケンカを売っているとしか思えません。売られたケンカは、「ジャンプ」誌上で買わなきゃ──、ね!>冨樫先生

(注意: この記事は『バクマン。』の感想です)

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バクマン。 #118-3 「裏と表」 マーケティングと意気投合

『バクマン。』 118 ページ 「裏と表」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 09 号)

コミックマーケット
(この「マーケット」の調査は──骨が折れそうだ)

今回は、七峰の喜びかたが面白かったです。自分自身のことを、僕 すごい! 僕超すごい!と全身で喜びを表現している。こういう、素直な人物は大好きです。とくに七峰は、普段は礼儀正しいところも、高評価のポイントですね。

『バクマン。』に出てくるほかの天才たちも、自信家です。エイジも平丸も、自分の才能に絶対的な自信を持っている。

おそらく、天才たちがイヤミな人物に見えないよう、大場さんがコントロールしているのでしょうね。

さて、七峰は、いつまで「素直」でいられるのか──。

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バクマン。 #118-2 「裏と表」 アマチュアと不祥事

『バクマン。』 118 ページ 「裏と表」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 09 号)

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(アマチュアのモデルとは思えない──この風格)

事実は小説よりも奇なり。──イギリスの詩人・バイロンが叙事詩『ドン・ジュアン』に書いた言葉です。いまでは、ことわざのように使われていますね。

前回と今回の『バクマン。』には、「マンガの原稿をウェブに載せて人気を得る」という話が出てきました。現実の世界でも、同じことを考えているマンガ家志望者・作家は多いでしょうね。

でもまさか、こんな形で大々的におこなう有名なウェブサービスが出るとは、日本の感覚では予測ができなかった──。

参考: 百度(baidu)の新サービスが違法すぎてヤバイ: 切込隊長BLOG(ブログ) Lead‐off man’s Blog

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バクマン。 #118-1 「裏と表」 左遷と手土産

『バクマン。』 118 ページ 「裏と表」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 09 号)

20081118 All confectioneries are mine!
(こういう手土産なら──大歓迎?)

今週号も「ジャンプ」は面白かった!

『めだかボックス』が『HUNTER×HUNTER』にケンカを売っていたり、『【エニグマ】』は「ある人物」のおかげで緊張感がなかったり、『BLEACH』で自己パロディを描いたりして、最高に楽しい。

──それぞれの説明は、また気が向いたら書きます。


われらが『バクマン。』も、やっぱり面白い! 毎週のように感想を書き続けていて、「今週はちょっと……」と思ったことは、なる(どっちだ)。

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バクマン。 #117-4 「FL とブログ」 抗議の電話とブログ閉鎖

『バクマン。』 117 ページ 「FL とブログ」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 08 号)

close(d) sight
(閉じたあとにも──まだ先がある)

何度も何度も同じページを紹介しますが──、『シンジツの教室』で起こった今回のさわぎは、『進撃の巨人』の一件を思わせます。

人気プロ漫画家が告白「僕がジャンプからマガジンに乗り換えたワケ」 – ガジェット通信

──あ、両者のタイトルも似ている!(今ごろ気がついた) やはり、大場つぐみさんが意識して時事ネタを描いたのでしょうね。

そして、それを平然と掲載している「ジャンプ」は──、何だかちょっと、こわい。

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バクマン。 #117-3 「FL とブログ」 集大成作品とお子様

『バクマン。』 117 ページ 「FL とブログ」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 08 号)

Fruitpark Fujiya Hotel
(なぜ──国旗なのか?)

今回の目玉は、『シンジツの教室』を描いた七峰透(ななみね とおる)が登場することです! 彼(「彼」でいいんだよな?)は、外見も内面も興味深い。

もう一つ注目するべき点は、現実世界の「ジャンプ」で連載中である『【エニグマ】』の名前が出てくることです。この作品の名前が、こんな状況で出てくるとは……。


正直なところ、『【エニグマ】』が連載を開始したころは、「まぁ──、10 週コースかな……」と思っていました。

ところが、最近の『【エニグマ】』は、ものすごく面白いです! 今週号は、「シリアスな笑い」をまじえつつ、ぶっ飛んでいて最高でした。

ブログを書く時間が伸びつつある状況ですが、できれば、この作品の感想も書きたい!

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バクマン。 #117-2 「FL とブログ」 「YJ」とピザの配達

『バクマン。』 117 ページ 「FL とブログ」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 08 号)

Cheesy Cat Photo
(「私が焼きました」──とでも言うかのように)

『シンジツの教室』は、普通に考えれば青年誌向きですよね。「ヤングジャンプ」にでも載れば、もっと過激な表現も可能になって──、バランスを崩すかもしれません。

できることなら、「週刊少年ジャンプ」で『シンジツ』を連載して欲しいところです。──現実世界でも!


おそらく、『DEATH NOTE』を連載する前にも、同じようなやり取りがあったのではないでしょうか。たとえば、読み切り版(『DEATH NOTE (13)』収録)にあった「死んでも蘇る」という設定に変更するとか、キラが最後には真の正義に目覚めるとか……。

『DEATH NOTE』にしても『シンジツ』にしても、「インクに水を混ぜる」ような表現のやわらげ方は、せっかくの面白さを台なしにする可能性があります。

近頃の詩人は、インクに水をたくさん混ぜる。

by ヨハン・ゲーテ

Fesh 名言集 – ヨハン・ゲーテ 名言

そして読者には、表現を直す前の原稿は見られません。「内容を薄めていない『デスノート』」が存在したりして……(読みたい!)。

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