• 更新:
  • 投稿:
  • カテゴリィ:

『バクマン。』 139 ページ 「最終話とコメント」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 31 号)

Crystal Ball #1
(磨いてこそ光る──宝石も男も)

新妻エイジが青森にいたころは、いつも退屈だったでしょうね。マンガを描いている時間以外は──。偏見かもしれませんが、エイジはイナカだと孤立するタイプだと思います。そんな彼にも優しかった女の子が、外海さん──だったりして。

バクマン。 #113-1 「不得意と心掛け」 恋の心情と外海時江 : 亜細亜ノ蛾

おそらく、青森にいても東京に出て来ても、エイジが描くマンガは変わらなかったと思う。「亜城木先生」とは誌面で出会えていたから、ライバル心も同じです。

それでも──、いつかは孤独に心を押しつぶされていた可能性がある。亜城木との初対面や、今回のエイジを見ると分かるとおり、意外と人なつこい性格ですからね。つかみ所がないのに、いつの間にか近くにいる。まるで、猫みたい。

男と男の 勝負です!

新妻エイジは、同じ時代に真剣勝負のできる相手がいて、本当に良かったですね。マンガの鬼である彼のことだから、ライバルがいてもいなくても、人気作家には なれたと思う。でも、つまらない顔をしてマンガを描いていたに違いない。

サイコーとシュージンも、エイジという強大なカベが立ちふさがっている現状に、心から感謝しているはずです。男同士の友情──、いいなぁ。最近は、この言葉を違う意味に取る人が多くなってきたけれど……。

読者としても、この 2 組の出会いは うれしい。エイジの登場する前後で、ガラッと作品の ふんいきが変わりましたからね。ライバルの登場で少年マンガらしさが増したし、亜城木の性格の悪さが(ほんのすこし)やわらぎました。

男の勝負が わからない人の代表選手である──平丸一也とは、一段と溝を深くしたでしょうね、エイジは。平丸のことは、以前から相手にいていなかったけれど。同じ「天才」なのに、どうしてこれほどタイプが違うのか。


これが「女と女の勝負です!」という話だったら、かなり印象が変わったことでしょう。ライバルの存在を喜ぶどころか、「エイ子さえいなければ あたしが 1 番なのに……!(血涙」とか。──あ、これも偏見か……。

女同士の戦いと言えば、「蒼樹 vs. 岩瀬」の勝負も見たいです。この 2 人が争う理由は今の所ありませんが、負けず嫌い同士だから、勝負になっても おかしくない。

蒼樹は、少年マンガが苦手なまま『hideout door』を開始して失敗し、得意分野の『神様がくれた・・・』で花開いた経緯があります。『+NATURAL』で苦戦している岩瀬も、次回作は恋愛物で攻めてくるかもしれません。

『青葉の頃』でパンチラ・シーンを毎回のように描いていたという──、「良い経験」と書いて「黒歴史」を蒼樹は持っている。彼女に対抗するため、『To LOVEる ダークネス』のような作品に岩瀬も挑戦するべきでは?

いつも一人でした

エイジが強くライバル視している相手は、間違いなくサイコーです。しかし、客観的に見れば、エイジと良い勝負をしているのは、シュージン(の書く話)だと思う。それなのに、シュージンは人ごとのような態度を取っている。

ただ、シュージンの切れ味のするどさは、サイコーの頑張り(と意地)によっても磨かれています。サイコーの一言で、面白い話が生み出せたりもする。

だから、エイジにとっては、「亜城木先生という最大のライバル」なのですね。まさに、二人で一人です。

「CROW」には 負けました…

勝負が 終わったわけじゃ ない──! サイコーの力強いセリフは、エイジにも自分にも、心に響きました。

『+NATURAL』のことは、エイジにも亜城木にも、完全に終わっているみたいだけど……。あの作品は、「エイジが ひとりで描いたほうが面白い」ことを表現するためのマンガとして、近いうちに終了しそうな感じですね。


かなり熱い場面にしては、サイコーもエイジも、ファッション・センスがアレで笑えました。とくにサイコーは、「ええとこの坊ちゃん」みたいな感じ。

エイジは、夏でもこの格好をしているけれど、暑くないのでしょうか? 同じように見えて、夏はシルク製・冬はカシミア製──だったりして。

そう言えば、「マンガの登場人物は、いつも同じ服を着ている」のは、「昔の人が そうだったから」という説もあるそうです。みんな、「一張羅」を着ていたけれど──、もう死語ですよね。

これからのマンガ作品は、毎日 服を着替えたり、伸びてきた髪を切ったり、部屋の模様替えをしたり──という描写が当たり前になるでしょう。作者がハンコ絵を自称しているくせに、私服を毎回 替えている『さよなら絶望先生』を見習うべきです。

余談: 上の「ハンコ絵うんぬん」は、『絶望先生』の本編で糸色望が発言していた──と記憶しているが、正確ではないので、「情報ソースお持ちの方いらっしゃいますか?」と書きそうになった。てへぺろ☆

Togetter - 「セブンイレブンのお弁当の食材について衝撃のツイート→ソースは今から探します #genpatsu」

亜城木先生は 勝てないです

今回の『バクマン。』は、ずっと「最終回」みたいな空気で、ドキドキしてきます。最後の最後でエイジが大きく出たので、余計に心配が加速するゼ……!

世に出たマンガで 1 番のマンガとは、どんな作品だろう? ジャンルを決めるだけでも、賛否両論になるはずです。

現時点でのトップは──、個人的には『ドラゴンボール』だと思う。コミックスなどの売り上げや知名度は問題ないし、あらゆる人種に受け入れられそうな気がします。

ONE PIECE』や『NARUTO』の名前を挙げる人も多いかもしれませんが──、これらの作品には、致命的に欠けている点がある。下の記事のタイトルを示すだけで十分でしょう(それ以外にも、いろいろと言いたいことはあるけれど)。

『ドラゴンボール』 - 其之一 「ブルマと孫悟空」からエロさ爆発! : 亜細亜ノ蛾

ドラえもん』や『(旧)エヴァンゲリオン』は、主人公の性格を嫌う国(アメリカ)もあります。こうして考えてみると、「日本人だけに好まれる作品」が非常に多い。

──ということで、「宇宙を舞台にして、(おもに)地球人が活躍する壮大なバトル・マンガ」という『ドラゴンボール』的な作品が、エイジの次回作なのでは──と想像しました。

「そんなのアリガチじゃないか」と言われそうですが──、「宇宙へ飛び出す」部分を強調して描いているバトル・マンガは、意外と見ません。SF 作品しか、宇宙を目指していない。

[2] このページの一番上へ戻る