『バクマン。』 163 ページ 「意思確認と承諾」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 08 号)

TV Shows We Used To Watch - BBC Juke Box Jury 1959-672 度と来ない──視聴率なんて気にしない時代

連載の開始から 1 年程度でアニメ化は早い。──これは業界の常識として知られていますが、あまりアニメを観ない自分には不思議です。1 年前に始まった週刊連載のマンガを 1 週間に 1 度アニメにして、どうして追いつくのだろう?

原作よりもアニメの内容を充実させることがプロの仕事では? ──などとシロートが生意気な口をきいたけれど、実際は難しいのでしょうね。

たとえば、逆にアニメからマンガになったハノカゲさんが描く『魔法少女まどか☆マギカは、アニメと同じ全 12 話に収めているけれど、あきらかにページが足りなくて苦労しているな──という感じでした。

ここから考えると、アニメよりもマンガ原作のほうが、1.5 倍か 2 倍くらいの量が必要そうです。ということで結論は、『まど☆マギ』はアニメもマンガも、2 期・3 期が必要ですね!!

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(この記事は『バクマン。』の感想です)

後枠で何を始めるか

今までの展開から考えると、何だかんだ言って『ZOMBIE☆GUN』がアニメになる──と思いきや、相田班長が がんばっている。

いろいろと普段の相田には不満があるけれど、会議での彼は頼りがいがあって良いですね。雄二郎の不満を取り上げつつ、冷静に分析しているように見せかけて、すかさず『REVERSI』の利点を挙げている。うまいなー。

ただ、『走れ! 大発タント』以外の亜城木作品は、ことごとく「子ども向けのアニメにしにくい」という弱みがある。『PCP』なんて小学生が主人公なのに、「子どもには見せられない」ですからね。

小学生が「完全犯罪」という名のイタズラをする『PCP』がダメなら、悪魔が人間を洗脳する『REVERSI』なんて絶対にムリだと思う。そこを子ども向けに作ったら、アニメ版の『デビルマン』みたいになりそう。

──アニメの『デビルマン』から入って、「デビルウィーーーング!」とか叫びながらマンガを読んだ子どもたちは、スクスクと成長したのかな……。映画版の『デビルマンに進んで、よけいにトラウマを作ったりして。

新妻くんも まだやりたくないって

やけに『REVERSI』を推薦するな──と相田が突っ込まれている。これは妙です。

まったく この──えっと、(もにょもにょ……)さんは おかしなことを言いますね! 細長いメガネなんかかけて!(全員に当てはまる)

いやいや、自分の班に担当者がいるのだから、外見どおりのラガーメンばりに相田が猛プッシュするのは当然でしょう。筋肉よりも贅肉のほうが贅沢に盛り込まれた肉体だけれど、彼は やるときにはやる! かも。


瓶子編集長はクールに徹しているけれど、彼はずっと亜城木派でした。内心は「『REVERSI』! 『リバーシ』!『りばーし』! ──相田モット推セ押セ──早ク家ニ帰リタイ──」などと思っていそう。

その証拠に、このページの瓶子は「まずは服部に意見を聞け」という方向へ話を持っていきました。そして ついでのように「雄二郎にも 聞いておけ」と付け足している。編集長としては公平な立場でいる必要があるからですね。

夏からでも やる気が あるか

『REVERSI』のアニメ化は、服部も喜んでいます。彼自身の利点(昇給や昇進)よりは、亜城木夢叶の 2 人が何度も何度もアニメの話をしていたから、ようやく報われたな──という思いが強いでしょうね。

ただ不思議なことに、同じ時期に始まった『ZOMBIE☆GUN』は原作のストックが 足りないのに、『REVERSI』なら大丈夫だ──と相田も服部もサラッと納得している。この点は なんだかイヤな予感がします。

もしも『REVERSI』がアニメになっても、「内容が詰め込みすぎで よく分からない」といった評価になるのでは?

バクマン。』のことだから、アニメ化という目標を達成したら、当然のように質も追及していくでしょう。新妻エイジと亜城木夢叶がアニメで競い合う──となるかもしれません。ただ、それはアニメ会社の責任か。

後半の話にも関連してきますが、「アニメのために絵柄や話を変えよう」となったら本末転倒です。ただし、「分かりやすく描く」という努力は つねに必要でしょう。

少し 考えさせて ください

何げない相田の ひと言が面白かった。アニメ化の話が来たら、普通なら喜んで承諾するだろう──。そのとおりですよね。今回のラストを見てのとおり、最初から結論は出ている。

数々の障害によって亜城木作品のアニメ化は実現してこなかった。この場面では、「今度の敵は服部か !?」と読めて面白い。作品でも人でも、あまりにも大事にしすぎて、羽ばたく時期を逃すことがある。

服部の脳裏に浮かぶサイコーも、「強いられているんだ!」みたいで笑えました。アニメ化を強いられるような状況になったら良いのにな……。

1 年間やるとして

服部が悩む気持ちも分かります。アニメが始まる前後で連載が終了するなんて、普通に考えれば望ましくない。かと言って、あの頑固な亜城木(というかサイコー)を説得できるだろうか?

ただ、本当に力を持った作品であれば、たとえ連載が終了していてもアニメを楽しめるし、コミックスを買い求めるファンもいるでしょう。書籍の単行本が文庫になるように、終わった作品がアニメになっても良いかもしれない。

そもそも、「短期の連載で終了 = 打切り」という等式が「ジャンプ」読者の脳内にある。それを打ち破るような作品を増やすべきですね。

現在の「週刊少年ジャンプ」にも、アニメが始まったことでムリヤリ延命しようとしている作品もあるのかな──とホクロを触りながら思いました。

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