『バクマン。』 146 ページ 「本番と腹の虫」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 40 号)
佐々木編集長は、将来も ずっと編集長なのか。
──これは、いつかネタにしようと思っていた話です。近未来を描いている『バクマン。』の世界では、佐々木尚(ささき ひさし)氏が「週刊少年ジャンプ」編集部の編集長──ということになっている。
ところが、2011 年 30 号から編集長が交代していました! 後任が誰なのかは、Wikipedia をご覧ください。
作中でも、編集長が交代するのかな……。
また、「数年後でも『ONE PIECE』が大人気マンガとして連載している」ことも、現実と合っているかどうかが気になるところです。えっと、自分の予想は というと──(このまま数年フリーズ)。
七峰くんが 裏にいて
雄二郎が異変に気付いたのは、すべて新妻エイジの おかげでした。それなのに、自分の手柄のように話している。おそらく、同じようなことを日常的に語っているでしょうね。
「新妻エイジはワシが育てた」くらいは、カノジョ(いるの?)や友人に雄二郎は言いふらしているはず。いや、「『CROW』は自分が考えた話だ」とまで言っているかも。
雄二郎の視点から見た「たった 1 本の電話から始まる成功体験」──というサイド・ストーリィが作れそうですね。「成功」と言っても、いまだに昇進していないですケド。
マンガは面白ければいいんだ
と語っていた佐々木は、七峰の会社の手法を受け入れるでしょうか?
発言の責任を持つのであれば、佐々木は七峰を否定できません。法を犯しているわけでもないし、集英社の権利も侵害していない。誰も損をしていないのです。──いまのところは。
ダブル服部ズ(重複)の見解は、どちらかと言うと、服部が反対・雄二郎が賛成している。「生真面目なほうの服部」と「不真面目なほうの服部」らしい意見です。
雄二郎なんて、自分で雑誌作れ
などと言いながら、「給料が よかったら そっちに──」と思っていそう。
連載会議の 前には
今の服部の立場は、以前の小杉と七峰を思い出します。
七峰の やり方を否定したい一方で、自身の力不足を実感して、小杉は悩んでいた。彼に対して道の 1 つを示したのが、服部です。
ただ、同じ悩みをかかえているようでいて、服部と小杉は すこし違う。その差は、東の存在です。東を何とかして あげたい
という思いがなければ、とっくに編集長へ話しているでしょうね、服部は。
そこまで編集者の心理を計算した上で、ベテラン作家を使っていたのであれば、七峰を さらに評価したくなります。実際は、違っていましたけどね。
「PCP」の上を いかれたな……
亜城木夢叶の強力なライバルとして、新井先生が再登場する展開は、本来なら喜ばしい展開です。しかし、素直には喜べません……。
新井は、本人も味があって良いキャラだし、絵もバツグンに うまい。彼に足りなかったのは、原作の力だけです。良い原作者と巡り合っていれば、もっと人気が出ていた。それは東も同じです。
この深刻な「原作者不足」は、現実世界でも同じでしょうね。「絵は上手だけれど、話が残念」というマンガが多すぎる。
モニター評価は 8.9
響は、本当に今の仕事に向いていますね。もともと企業で働いていたのでは──と思わせるほど板に ついている。
マンガ家時代の描写がすくないから、完全には比較が できないけれど、響は転職して大正解だと思います。同じように、職を変えた方がいいマンガ家は──なんて書きませんよ!
どれを 連載会議に 出させるかは
「歩く死亡フラグ発生装置」と化している七峰です。
たっぷりと準備に時間と費用を使い、用意周到に策略を進めているのに、今ひとつ──詰めが甘い。それで自分の連載は失敗しました。今回の作戦は成功するでしょうかね……。
「本番は ここからだ !!
(ギラッ」なんて、どう見ても失敗する未来しか頭に浮かびません。
亜城木の担当が服部ではなくなる──。もうそんな悪夢は、二度と見たくないですよね。
ただ、『走れ! 大発タント』の担当をしていた当時の港浦は、まだ将来に期待ができました。マンガへの情熱に燃えて、自分から動こうとしている。──ほとんど空回りでしたケド。
最近の港浦は、完全に惰性で編集者をやっている描写しかありません。また彼が亜城木の担当になったら、ケンカの連続になるだろうなぁ……。
小杉が亜城木を担当するのも、おもしろそうです。
同じ若者同士で気が合いそう──と見せかけて、小杉には ずるいところがありますからね。サイコーが陰口を叩いて、シュージンが なだめる毎日になりそう。