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暗殺教室』 第 133 話 「告白の時間」

Othello! 盤上を埋めて勝負を決めに来る──白と黒

いよいよ物語の核心に近づく回でした。
今回で明かされた事実は、次回から始まる過去の話で重要になるはずです。われわれ(おもにオレ)には、まだまだ知らないことが多すぎる──。

ということで、今回は「思わせぶり」で終わりました!
モヤモヤさせただけで「また来週!」などと言って帰っていく異性(あるいはノラ猫)のようで、次の展開が気になります!

眠り姫と王子

さっそくイジられる王子様が面白かった!
しかし、潮田 渚は、赤羽カルマ中村 莉桜に感謝するべきかも しれません。
中学生が同級生の前でキスするなんて、一生のイジられネタに なりかねない。そこを渚専属の「冷やかし部隊」が おだてることで、軽い空気になりました。先ほどまでのシリアスな状況からムードが変わっている。
ノリの悪いクラスメイトだったら、「──あっ、茅野さん、助かって良かった……ね?」「ねー」「アッハイ」「(ヒソヒソヒソヒソ……)」とかヘンな ふんいきで終わるところです。


イリーナ・イェラビッチたちのフォローも良かった。
まだまだね」と声をかけることで、「エライことをやってしまった!」という後味の悪さが完全に消え去ります。さすがは師匠ですね!(ナニの?)

というか、女たらしの前原 陽斗は分かるけれど、片岡メグまで 20 は行くのか……! もちろん、2 人の お相手は女の子なんだろうな。
一方、岡島 大河の相手はイマジネーションだった。

絶好の機会

絶対安静が必要なのは、殺せんせーも同じです。
殺せんせーが心臓を修復するまでの時間は、暗殺するには最大のチャンスでしょう。
しかし、誰も動かない。これまでの授業を通して、「卑怯な手を使って暗殺しても意味が無い」と教えられたからです。

(屈辱的なビデオ映像や乗物酔いでグッタリした先生を狙っていたような気もするけれど)

白装束の中身

そこで、シロが読者の代弁をするかのように狙撃する。
彼の正体である「天才科学者柳沢」は、「雪村あぐりの婚約者」だと見ました。「全て奪った」という言葉からは、超生物を倒す使命感では無く、個人的な恨みしか感じません。

人間だったころの殺せんせーは研究者で、柳沢と一緒に触手の研究をしていたのでは──とも考えました。しかし、今回のラストで否定されてしまう──。


今回、ハッキリと殺せんせーは柳沢を認識しました。
堀部イトナの触手を見た時にも、その出所から なんとなくは柳沢・あるいは周辺の者という目星は付いていたと思う。

それに対して、雪村あかりの洞察力はスゴすぎる!
シロ自身も言っていたように、あかりは初対面でシロの正体に気がついたのか、とっさに視線をそらしています。あの状況で初対面の白装束を見て、研究所の関係者と考えるだけでも素晴らしい。

黒衣の殺し屋

シロの隣にいた「二代目」とは誰か。
その正体は、言うまでもなく、『死神』の二代目──あの花屋に化けていた男に違いない!
サイレントヒル』などのホラー作品に出てきそうな衣装です。シロ──柳沢によって人体改造を施されているのでしょう。
殺せんせーと同じくらいに大量の触手を埋め込まれているのかも。あかりが味わった何倍もの苦痛を受け続けるはずだけれど、あの二代目なら耐えきってしまいそうです。

死神と怪物

初代「死神」の話には大きな衝撃を受けました。
ということは、二代目の父親を殺した殺し屋は殺せんせーなのか!? 違ったとしても、二代目が現われたときに、殺せんせーは少なからず動揺していたでしょう。


2 人の死神は、活動の期間が被っているはずです。
2 年前には 2 人の死神が存在したはずで、お互いに どう思っていたのだろう?
そもそも死神は神出鬼没だし、複数人の組織という話も ありました。もしかしたら、「死神」とは、殺せんせーと二代目が組んだグループ名なのかも。

ただ、そうなると大きな疑問が出てきます。
一流の分析・調査能力を持った二代目が、初代のことを見抜けなかった。一年ほど前に失踪した初代の足取りを、あの二代目が たどれなかったとしたら、かなり不自然です。研究所くらいは見つけられそうなものだけれど。

愛着か惰性か

今回も みんなは「茅野カエデ」と呼びました。
本当の彼女は雪村あかりなのに、殺せんせーを含めて E 組の誰も本名で声をかけない。まるで雪村の姓のほうが「作られた人格」のようで、茅野の姓と逆の印象です。
あたかも雪村を否定しているように感じてしまう。──しかし、それは違っている。

しかし、茅野のほうが呼び慣れているからでしょう。
彼女が名付けた「殺せんせー」という名前と同じ理由です。木村 正義を「ジャスティス」と呼ばないことと同じで、いまさら「本当の名前」を知っても変えにくい。

生徒以外は

冒頭の殺せんせーの言葉が恐かった。
教師を全う したいならば!!」という言い方は、最後の試練が近づいているように聞こえます。事実、殺せんせーに残された時間が少ないことが最後に判明しました。
「3 年 E 組の生徒を全力で守る」──殺せんせーが先生を続けられる絶対条件です。逆に言えば、それ以外のこと──他人の命や地球は、どうでも良いように感じました。
この予想は外れていて欲しいけれど……。

おわりに

先生だって 聖人じゃない」のコマには笑いました。
「教師という役職の全般」について語っているようにも聞こえる話です。とくに殺せんせーに関しては、聖人だった場面のほうが少ないような……。
万に通じる殺し屋であった殺せんせーは、イリーナや あかりのように演技も達者でしょう。人目をはばからずにエ■本をあさる姿は、はたして本当の姿なのか演技なのか。


いまごろ修学旅行での できごとを思い出しました。
名簿の時間 暗殺教室 公式キャラクターブック』にも書いてあるように(【PR】)、女神・神崎 有希子の「ハジケている格好の過去」を知っている生徒は、茅野ただ一人です。
厳しい親への反抗心から、「黒髪を茶髪に染めて」「穏やかな表情からツンツンした顔に変わった」神崎は、遊びのなかから「本当の自分」を見つけようとしました。
──同じ部分・逆の部分を持つ神崎を見て、カエデは親近感が増したはずです。実際に「台無し(未遂)事件」のあとで、神崎と茅野は仲良しになりました。あれも演技では無い──と信じたい。


題名は「無告の民」から取りました。
最近では「孤独死」が大きな問題となっています。あらゆる情報がウェブ上から手に入る世の中なのに発信する相手がいなくて孤立した人は、亡くなったあとも悲惨な姿になってしまう。
自分も、たぶん──。

殺せんせーは、「無告の民」とは ならなかった。
次回から語られる真実の話は、3 年 E 組の全員が生き証人となります。いったい、何が語られるのか?

ところで、殺せんせー自身は「過去の話は 最後まで したくなかった」なんて言っています。
しかし、下手をしたら何も知らせないまま暗殺が完了していた可能性もあったはず。第 1 話の渚が自爆テロで倒してしまった、とか。
期限である来年の 3 月に殺せんせーは地球ごと爆発するのかも しれません。その前に致命傷を食らわせる生徒が現われたら、わざと回復せずに真相を話すつもりだったのかな。

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