『暗殺教室』 第 129 話 「正体の時間」
茅野カエデがセンタ・カラーを飾りました!
第 125 話のイラストと対になる構図です。あのときはプレゼントの箱に「Go to
」(すぐmeet kill soon迎えに殺しに行く)と書いてあり、『暗殺教室』らしい「あいさつ」だと思っていたけれど本気だったのか……。
今回は ただ一言、「kill
」とだけ刻んでいる。
四つ手の女戦士
茅野の戦法は、確実な暗殺方法を選ぶことです。
最大の 成功例
である単純な 落とし穴
を「死神」と同じように使っている。殺せんせーの触手の動きも読み切っています。
さらに、詰めの甘かった死神とは違い、茅野は底に対先生物質の プール
を敷いている。死神も同じことをしていれば、とっくに勝っていましたね。
戦う茅野の姿が美しい!
まさか、アクション・シーンをこなすカエデが見られるとは思わなかった。たぶん、触手を動かすことと自身のポーズは関係ないけれど、「バトル・マンガの お約束」として楽しい演出です。
とくに、全身に触手を絡める防御
が良かった! このまま格闘ゲームに採用したいくらい完成度が高い。エネルギー砲
をこの姿勢で防げるかは疑問だけれど。
消えた担任
意外な所から「雪村先生」の名が出てきます!
椚ヶ丘中学校 3 年 E 組の元・担任は、雪村あぐり
という女性でした。たった一話・数コマしか登場していない人物が、いきなり重要な位置に来ている。しかし──。
おそらく、最初から雪村あぐりは話の中心でした。
茅野──磨瀬 榛名こと雪村あかりは、殺せんせーを「人殺し」と呼ぶ。さらに、触手を奪われた状況を語るシロの回想には、「何者かに破壊された研究室
」が出てくる。
以上から、第 1 話に登場して E 組の生徒を殺せんせーに託した女性こそ、雪村あぐりで間違いないでしょう。
「ここからが『暗殺教室』です。どうかよろしくお願いします。
」
──これは、前回の巻末に書かれた松井 優征先生のコメントでした。今までは、たんなる序章に過ぎなかったのか──。
雪村あかりが姉の報復を遂げることで、本当の「卒業」を迎えるのかも しれない。
闇の中のアカリ
雪村あかりの精神力は人間離れした怪物です!
殺せんせーの視覚・聴覚・臭覚であれば、相手の心拍数や呼吸などの情報も瞬時に分かるはず。それなのに、ほぼ一年も あかりは異常を悟られなかった。
発狂モノの 触手の激痛
や姉を殺したカタキへの殺意
は、はたして執念
だけで抑えきれるのだろうか? すでに痛覚を失うほど脳を冒されている可能性もある。
あかりは、人間的な感情すら消えかけているかも……。
おわりに
上記のように、あかりの執着心には驚いたけれど──。
シロが手配した調査によって、あかりの触手はアッサリと見つかっている。『DEATH NOTE』の L もイスから転げるくらい、監視カメラを家中に仕かけたのでしょうかね。その映像を見ないと、何とも判断できません!
ぬるぬるとした粘膜に覆われた触手(意味深)は、いったいナニをして濡れている(意味深)のだろう……!?
毎晩のように触手を使いこなす特訓(意味深)に精を出し(意味深)、触手をマスタ(意味深)する あかりに、薄い胸──もとい薄い本の作者が襲いかかる!(うp はよ!)
今回のプールで思い出したことがある。
以前、「完全防御形態」で身動きの取れない殺せんせーを茅野に抱かせて、対殺せんせー物質で覆い尽くす──悪趣味な鷹岡を体現するような作戦が出てきました。
もしも実現していたら、茅野のほうが危なかったですね! 誰も真相に気がつかないまま、彼女の触手が先に溶けてしまうところでした。もちろん、その前にカエデが鷹岡を倒したと思うけれど。
かりに最悪な状態になったら、どう動くべきだったか。
最低な「抜け道
」についても書いているので、ぜひ お読みください!
題名は「化物の正体見たり枯尾花
」から借りました。横井 也有の有名な俳句で、「幽霊の正体見たり枯れ尾花
」と変化して知られています。
元の句はユーモアに溢れているけれど、今回のタイトルは知りたくなかった真実ですね。いつもニコニコと笑っている「茅野カエデ」でいて欲しかった。
しかし、そんな人間は、そもそも存在しない──。