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暗殺教室』 第 136 話 「過去の時間・3 時間目」

Noche de luna llena - Full moon night 満ち足りた日々に──不穏が忍び寄る

息が合っていそうでバラバラなバンドが扉絵です!
「ボエ~♪」と楽しげに歌う寺坂 竜馬が すべてを打ち壊していそう。かつての暴君が、今ではボーカルになり、丸くなりました(寺坂が暴れていたのは ほんの一時だったけれど)。

速水 凛香はドラムを担当しています。
目立つことが嫌いそうな速水ですが、黙々と仕事をこなす彼女にはピッタリと似合う。手首のスナップを利かせるのは、ナイフ術の訓練にも向いていそうです。
なにより、千葉 龍之介以外の男子と組んでいる速水が新鮮で良かった。ツンデレで無口な速水は、誰と一緒にいても同じ態度でしょう。本編でも いろんな組み合わせを見てみたい!

ギターとベースは、おなじみのコンビです。
赤羽カルマ潮田 渚は、本編でも扉絵でも二人組で登場することが多い。中二までの彼らが どんな学生生活を送っていたのか、過去編のついでに描かれたら良かったのに。
カルマに一度たずねたいことがあります。将来は、奥田 愛実と渚の どちらを選ぶのか──と。どっちを取るというか、「取った」渚と比べたら、大いに悩む所でしょう(どこを!?)。

先生の面影

殺せんせーは、「死神」時代から先生だった!
優しい口調で思いやりタップリな「授業」をしながらも、どこか憎たらしい感じがする。現在の殺せんせーを思わせる優秀さです。
また、雪村あぐりに 2 次方程式の講釈をしている死神は、顔が殺せんせーそのものですよ! 本人はバカにしているつもりは ない(?)のに、どう見ても「上から目線」にしか思えない。

心と向かい合う

あぐりは、すべての教科で死神に勝てません。
しかし、人の心を見る力だけは負けない。お互いの足りない部分を埋め合えば、ずっと良いパートナとして助け合いそう。
このあたりは、『魔人探偵脳噛ネウロ』の桂木 弥子ネウロの関係に似ていてニヤリとしました。
死神が人心掌握術で扱おうとした「生徒」の気持ちを、あぐりは ただ見て欲しかったのだと言う。そうしていれば、二代目も「反抗期」を迎えなかったのかな……。

支配者の影

すでに浅野 學峯理事長の支配力が見え隠れする!
死神の洞察力であれば、学園を支配する者の人柄が読めたはずです。もちろん、まだ理事長は「たんなる合理主義者」としか見えないでしょうね。
あぐりは、将来を期待 されているから E 組に配属 された。ただし、教えている E 組の生徒には、将来が保証されていない……。

戦火の残り火

死神は、どこの国の出身だろう?
あぐりの言う「日本人じゃ ないらしい」という口調は、見るからに外国人に対しては使わないはずです。彼女に対して ずっと日本語で会話をしているのは、「マンガならではの表現」でもないでしょう。
紛争が続いているスラム街──という点から絞れそうですが、明確には決めていない気もする。
イリーナ・イェラビッチも、あきらかにロシアや東欧の出身に見えて、実際にはボカシてあります。

「戦争をしている どこかの国」
──それは、多くの日本人にとってはファンタジィの世界と同じです。映画『アメリカン・スナイパー』を観たときも同じような思いを抱きました。

逃亡とテスト

死神は、反物質 エネルギーの力を身につけていく。
研究の内容を完全に把握している死神であれば、そろそろ自分自身の変化も見抜いているのでは? 柳沢 誇太郎が近寄らなくなった今、力を試す機会も増えるでしょう。

しかし、脱出することよりも大事なことが ある。
今のところ、あぐりとの会話を死神は楽しみにしています。「見られる」事の喜びを生まれて初めて味わっている。多くの命を奪ってきた殺し屋が、まるで無邪気な子どものように見えます。
できれば、ずっと この関係を続けて欲しかった──。

おわりに

題名は「昔の長刀 今の菜刀」から借りました。
「昔の剣 今の菜刀」のほうが よく知られています。しかし、「ツルギ」と「ナガタナ」では音が違いすぎる。やはり、「ナギナタ」と「ナガタナ」のほうが面白いでしょう。
天才とは 1 パーセントの霊感と 99% の発汗である」のように、五感──もとい語感まで研ぎ澄まされた言葉が好きです。以前の感想にも書きました。

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