暗殺教室 第 88 話 「紡ぐ時間」 築く、覗く、紡ぐは男の性である

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暗殺教室』 第 88 話 「紡ぐ時間」

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勝利と成功のために──男どもは集う

どんどん狂気を帯びていく『暗殺教室』です!
冒頭からイトナこと堀部 糸成が準備を始め、しだいにクラス全体(の半分)が協力していく──という学園ドラマのような話でした。
その計画とは、「担任の先生の暗殺」ですけどね!

イトナを見限った男(?)・シロもクレイジィです。
物腰は柔らかく口調は丁寧だけれど、話している内容は誰にも ついて行けない。──それがシロの持ち味だったのですが、今回は最後に分かりやすい異常さを見せました。
はたして彼(?)は人間なのか──?
ネコミミが生えた「けもの娘」に一票)

先生の弱点

殺せんせーの急所が明かされました!
以前にシロがサラッと話していた「心臓」の場所ですね。人間の場合と ほぼ同じ位置で、しかも BB 弾で狙うには あまりにも分厚い装甲(という名のネクタイ)で守られています。


心臓を狙うためには、まず衣装をはがす必要がある。
──今から考えると、修学旅行で風呂に入っている状況が最大のチャンスだったんだよなぁ……。あれ以降、殺せんせーは ほとんど服を脱いでいません(早着替えは何度も あるけれど)。

ほかに考えられる作戦は、やはり火炎や爆破での攻撃でしょう。殺せんせー自体には傷一つ負わせられないけれど、服を燃やしたり吹き飛ばすことは可能です。
まずは水で動きを遅くして、火炎・爆破で丸裸にして、急所に一撃を食らわせる。──という まさに「ラスボス攻略法」的な作戦が必要ですね!

戦車と平和

中学生らしい戦車のエピソードでした。
エロと殺しと モノ作り」という「男子のツボ」をつかんだ──と渚は解説しています。──真ん中は E 組ならではですが、両端は当たっていますね!

しかし、世界を救うための戦いなのに、こんな息抜きをしていて良いのか──と思ったら、現実世界では もっとハジケていた。

海自艦15隻と潜水艦部隊、カレー対決へ : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)


いつも解説役であり、「そういうこと」にも興味が無さそうな潮田は当然として、優等生・磯貝 悠馬も遠巻きに男子たちを見ています。「学級委員としては止めるべきだけれど……」という感じ。
磯貝は、前原 陽斗と行動していることが多い。女好きな前原と趣味があるとは思えないのだが。それでも仲が良い(意味深)ということは、──あっ・・・(察し)

殺意の傍観者

シロは いつ、「凶悪な殺意」に気がついたのか?
鷹岡 明との戦いで潮田 渚が殺意をむき出しにした時には、シロは近くにいませんでした(すくなくとも作中で示されていない)。
かりに部下や政府を通して状況を聞いたとしても、渚を「イトナ以上の 怪物」なんて断言は できないはず。シロほど「お膳立て」を重視して自分の手を汚さない人間が、そんな人聞きの情報なんて信じません。

暗殺教室 第 71 話 「叱咤の時間」 案ずるより笑むが易し | 亜細亜ノ蛾

ズバリ、潮田の殺意を初対面で見抜いたと思います。
シロが初登場した第 29 話にて、教室に入って すぐに渚を見て「なにかに気づいた」ような表情をシロはしています(顔は見えないけれど)。その一瞬でシロは、すでに潮田の怪物性を見破っている。
触手細胞の移植による激痛をイトナが耐えきれる──と これまた初会で即断したように、シロは人間の才能を見破る天才なのでしょう。

暗殺教室 第 29 話 「転校生の時間・二時間目」 晴校雨殺 | 亜細亜ノ蛾

おわりに

片岡メグ岡島 大河の仲裁に入る渚に注目です!
よく見ると、イケメグ肉と肉との間(ごくり……)に潮田は手を滑り込ませている! しかも肩が胸に触れそうな、絶妙な位置取りですよ! このテクには岡島すらドン引き(に見える)。
虫も殺さぬ顔をして、将来の渚は「天然 女たらし」に なるかも? (「ジャンプ」の主人公にアリガチな特性)


イリーナ・イェラビッチの出番に笑いました。
「バナナを食っている」と「腕組みをしている(せいで、胸が強調された)」コマしか描かれてねェ! どちらも当然のように、烏間 惟臣の となりです。
彼女の活躍を早く見たい!(おもに夫婦マンザイ


題名は「欺く、泣く、紡ぐは女の性である」から取りました。
これは英語の ことわざで、原文だと「Women naturally deceives, weep and spin.」です。一方、日本語訳は韻を踏んでいて良いですね!

トーマス・エジソンの「Genius is one percent inspiration and 99 percent perspiration.」も、「天才とは 1 パーセントの ひらめきと 99% の努力である」と訳している人が多いですが、それでは面白くない。
自分は「天才とは 1 パーセントの霊と 99% の発である」を支持します! というか、こちらのほうが「inspiration」「perspiration」の直訳なんですよね。よけいなことをするな!
「邦題は直訳が望ましい」という話(だったか?)。