『暗殺教室』 第 127 話 「演劇の時間」
あとは卒業まで、殺せんせーの暗殺に まっしぐら!
──と思っていたら、とうとつに演劇 発表会
が始まりました。ごく普通の穏やかなイベントで、しかも大勢の前で発表するため、とても暗殺を仕込む余裕は無い。
つまりは、完全に息抜きの回でした。
──息抜きをはさむだけに、次回からが恐ろしい……。
切り札の正体
シロの切り札と思われる「怪物君
」とは何物なのか?
考えられるのは、以前に捕らえられた「死神」です。彼を教育(という名の洗脳)して、殺せんせーを再度 襲わせる。その「殺意は抜群
」な結果が、このなぎ倒された木々に現われているのでしょう。
もう一つの予想は、まったく新しい登場人物です。
ただ、読者には明かされていないだけで、殺せんせーと因縁が深い人物を持ってくる可能性も ある。たとえば、殺せんせーが以前にいたと思われる研究所(みたいな施設)の人間です。
いずれにせよ、死神は再登場するでしょう。
何でも手駒に使うシロが、あのまま死神を放置するとは思えません。でも、怪物に改造されて出るか、それとも怪物の前座として散るか──。どちらにしても惨めな結末が見えます。
好敵手への挑戦状
浅野 学秀の不敵な態度が味わい深い。
口調は以前のように冷たいですが、その言葉の本質には E 組への信頼が隠されている。逆境に立たされれば立たされるほどに、何倍にも成長してくる E 組に期待を寄せています。
また、発表会に浅野は不満が あると思う。
というのも、今回は対決方式では なく、本当に ただの発表会なのです。各クラスの劇に点数を付けてきそう──ことも ない。
すでに終わってしまった期末試験が、最後の A 組 vs.E 組の戦いでした。あとは、それぞれ別の道を行く──。
学秀が赤羽カルマと決着を付ける機会は、社会に出てからですね。
重い演技
世にもメシマズな『桃太郎』に笑いました!
おべんとうタイム
に時間を割り当てられて、「酒の肴
」代わりにされた仕返し──というわけです。狭間を見て「交わらずに 影を好む 人
から変わったな
」と思う潮田 渚の評価は、劇の あとでまた一転しましたね!
下品な方向へ行かなかったのは、「武士の情け」というか、狭間 綺羅々が上品だから でしょうか。
杉野 友人は気の毒でしたね!
なにかと言うと神崎 有希子と一緒になるチャンスを狙っている杉野にとって、今回の劇は、将来を暗示するように不吉でした。
多くを語らず無言で訴える神崎の目が、恐いこと怖いこと! 彼女の真骨頂ですよ!
その一方で、杉野じいさんと別れたあとの神崎ばあさんは、いつもどおりの女神のような表情でした。この多面性が、神崎の魅力ですね!
今だけの静けさ
最後は悪い予感がする終わり方でした。
浅野 學峯理事長が言う「かつてなく 大きな嵐
」とは、冒頭の「怪物君」の ことでしょう。いや、それ以外にも、殺せんせーや E 組への試練が残っている かもしれない。
そもそも、殺せんせーは「地球を滅ぼす超生物」だから、期日が迫れば情け容赦ない攻撃を受けて当然です。また、E 組は「そんな害悪を間近にしながら退治できなかった」として非難を浴びるはず。
それは それとして。
ブーイング
だらけの劇を見て、「平穏無事
」と評する理事長が面白かった。こんなにヌルい騒動では終わらない、ということか……。
おわりに
今回もイリーナ・イェラビッチは背景でした。
とは言え、背景にしてはセリフに破壊力がある。「まな板ショーは どーお?
」なんて、教師の言葉じゃねェ!
まな板と言えば幼児体形
の茅野カエデです(?)。
カエデが「まな板役」で、その上でビッチ先生が踊り狂う。そんな演劇がキマシタワー!!!(?)
(ところで、エ■を期待して「まな板ショー」で検索すると、グロい解体の画像が出てきて怖かった……)(←魚の、ね)
『桃太郎』改変ネタと言えば、星井七億氏です!
意外にも桃太郎 カテゴリーは現時点で 21 記事と少ない(?)けれど、一つ一つの完成度が高すぎて、いつまでも印象に残ります。自分が最初に読んだ「もしも矢沢永吉が桃太郎を朗読したら」は今でも笑える!
ついでに意外と言えば、id:nanaoku 氏の Twitter を見れば分かるように、氏の本業(?)である百合 カテゴリーが 4 記事しかなくて驚いた。
あと、画像でボケる「ボケて(bokete)」からは、下のネタが外せない!
題名は「流行る芝居は外題から
」から借りました。
ネーミング命! というシンプルで強力な ことわざです。聖書にも「始めに言葉ありき
」と書かれていますが、言葉とは名付けること でもある。