死神に「死亡」への恐怖感はない?

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DEATH NOTE page.66「死亡」 感想と次回予想(週刊少年ジャンプ2005年27号)。

何とも物騒なタイトル。一体誰が死亡したのか──と思って読んだ。

今回の見所は、リュークが漫才のように会話しているところ。

シドウが持っていたデスノートの所有権は、現在所有している人間(メロか、周辺の人間)に移ったらしい。前に考察した件は、無かった事になった。もちろん、今回リュークとシドウの間で出た結論というだけなので、所有権は総一郎が持っている、という可能性もあるが──。

シドウとリュークのやり取りが、漫才のようで面白かった。特に、シドウは無表情──というか表情を出せる顔の作りをしていないのに、やたらと驚いたりするのが、いい味を出している。また、リュークはリュークなりに、シドウに対して悪かったと思っているようだが、あまり積極的に協力する気がないのが見えて、面白い。リュークが持っているノート──連載開始から、おそらく一度も使用していないノートをシドウに渡し、しばらく使用したら返してもらえば、当面はシドウは生き長らえるはず。

シドウは、メロに憑いて死ぬのを待つことになる──と知ってもそれほど驚いた風に見えなかった。ここから考えると、少なくともあと数十年は生きられるのだろうか。なんとなくあと数日で死ぬ──くらい切羽詰まった状態になっているかと思った。──いや、間の抜けた顔をしたシドウのことだから、あと数日で死ぬ──という状況を解かっていないのかも。

ライトは、ニアに散々イヤミを言われ、殺意が芽生えていたが──捜査に進展がないのは、自分がキラだから仕方がない。そこで怒るのはライトらしいが、ニアは「捜査本部内、または近辺にキラが居る」と推理した上で挑発しているのだと思う。ニアは、リンド・L・テイラーの件も知っているだろうし、「キラは挑発に乗る」というのが頭の中にあるのかもしれない。

今回驚いたのが、いつの間にか総一郎は粧裕と帰国!!「民間人として協力」するんじゃなかったっけ?というか、国家機密──どころか人間界最高レベルの秘密、デスノートを所有していた人間が、そんなに簡単に帰国できたのだろうか?恐らく、何人か監視が付いていると思う──が、当分総一郎が登場する事はないだろうな。

ライトは、まだLと戦っている──まるで、DIOがジョースターの血統と戦っている、みたいな感じだった。──まさか、「キラ対L」の戦いが、今後100年単位で続くのでは──。

次回は、メロが新たな動きを見せるのでは。マフィア等、自分に繋がりそうな人間を排除し、今度はキラの持つノートを奪いに来ると思う。メロも「キラは日本の警察機関の内部・またはその周辺にいる」とにらんでいるので、日本警察に対して何か要求する──と思うが、局長・次長がいない今、誰にどんな要求をするんだろう。

次回のタイトル「ボタン」は、誰かのボタンに盗聴機を仕掛けるのでは。ということで、メロ側の誰かと、日本の捜査本部の誰かが対面する──という展開になると面白い。