印刷工・松本人志と映画監督・松本人志

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昔の「ガキの使い」のフリートーク

『バタフライ・エフェクト』と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 : 亜細亜ノ蛾で書いて、思いだした話。

10 年近く前の「ガキの使いやあらへんで!!」のフリートークで、松ちゃんが語っていたことです。

印刷工・松本人志

高校卒業後、松ちゃんは印刷工になることが決まっていたのに、浜ちゃんがお笑いコンビを組まないか、と持ちかけたそうです。そのフリートークでは照れのせいか、「自分は印刷工になりたかった」というネタで押していました。

しかし、もし、当時の浜ちゃんの誘いがなかったら、もし、松ちゃんが断っていたら──「コメディアン・松本人志」は存在せず、本当に彼は「印刷工の松本人志」だったわけです。

犯罪者・松本人志

その後、別の日のフリートークで、松ちゃんは「自分はお笑いをやっていなかったら、その辺のオバハンと結婚していた。もしかしたら、(性)犯罪者になっていたかも知れない」みたいなことを語っていました。うろ覚えですが、浜ちゃんに感謝していたような。もちろん、ちゃんと場内を沸かせるようなお笑いにしていましたが。本心だった、と確信しています。

「今の松本人志」を見ている自分たちからすれば、「印刷工の松本人志」はもちろん、犯罪者の松ちゃんというのは有り得ないわけ。しかし、高校を卒業したばかりの 2 人には、当然の如く、葛藤があったことでしょう。お笑いの世界に進むよりは、通常の就職の方が安定しているはずです。(ただ、ダウンタウンはデビュー当時から注目されていたような)

Wikipedia ダウンタウン

──と「ソースは脳内」で書いていたら、結成当時の話などは Wikipedia でまとめられてますね。

高校卒業後、競艇選手の試験に落ちた浜田が、中学卒業当時に冗談混じりに「漫才組まへんか」と言った言葉を、当時既に印刷工の就職が決まっていた松本に改めて諭し説得。

ダウンタウン (お笑いコンビ) – Wikipedia

映画とダウンタウン

その他、何かのビデオで、お笑いに対する姿勢を語っていた松ちゃんが印象的でした。

浜ちゃんが映画やドラマに出演しだした当時で、「浜田は映画の世界が好きだから、そっちの道に行くかも知れない。自分はお笑い以外は考えられないから、その時はダウンタウンは解散」のような話でした。

しかし、その話も、今は昔。当時の松ちゃんが、映画監督となった自分を見たら──何と言うのでしょうね?

もう一つの人生

今はしがないサラリーマン、という人の中にも、昔は夢を追いかけていた人がいることでしょう。あの日、あの時、友人からの誘いに乗っていたら、別の人生を送っていたのかも──。

もし、あなたにも、もう一つの人生の誘いが来たら──?