『バクマン。』 59 ページ 「経験とデータ」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 48 号)
今回はビックリの連続でしたよ(←×今回も、の間違い)。
序盤から「──え、なんで?」という疑問ばかりが出てきて、最後の最後まで「いやいやだって、でもしかし」と心の中で渦巻いている。緩急のある展開ではなく、急激な心境の変化で見せる、という意欲的な回に感じました。
──女心と、秋の『バクマン。』(謎)。
駄目だと思っていた
何だか前回のラストと同じような始まりですが、2 人のセリフも表情も変わっています。港浦は、「大事なことなので」順位を 2 回も言った、のでしょうか。という細かいツッコミは置いておいて──。
港浦の歯切れの悪さから、自分は『未来時計』での連載も難しいのかと思いました。「いまの亜城木夢叶では、とても連載を許可できない」などと編集部の上層部から宣告されている、とか……。
実際には、港浦の口が重かったのは「順位は下だったが、どうしても『TEN』で連載がしたい!」という理由からでした。しかし、この 1 ページ目を見ただけでは、読者は不安に思う。そういう「トラップ」なのだと判断しました。今回は、こういうワナが多いです。
うんうん おめでとう
このページは、本当に驚きました。いったい、何が起こったのか、分からないくらい。
シュージンは元から、『Future watch』でも『TEN』でも連載ができればいい、という感じのことを言っていました。だから、ひとまずは結果に満足している。見吉の祝福も、自然です。
しかし、サイコーまで 9 位ってビミューだな…
程度の感想なのは、どういう事でしょうか。ちょっと、信じられない。
いままでのサイコーだったら、この結果を受けて、「くそっ、このままじゃダメだ。シュージン、『未来時計』を超えるネームを半月で練り直そうぜ!」くらいのことは言いそうです。高校時代のサイコーなら、そう言い切ったはず。
さらにガッカリすることに、『疑探偵 TRAP』の評価まで自分たちで落としている。『TRAP』でさえ二桁の順位が多かったのだから、『未来時計』の 9 位という結果は満足だ、といった意味のことを言っています。
たしかに、その通り。天下の「ジャンプ」に連載している猛者どもの中で、一桁の順位に入ることは、立派なことです。
──でも、真城最高と高木秋人は、そんな低いココロザシでマンガを描いていたっけ?
「18 歳までにジャンプで人気作家になってアニメ化」などという(青臭い)夢を追いかけていたり、「オレたちがジャンプを変える!」という福田の野心にすこしは共感したり、入院してまで読者のために執筆を続けたり──あの熱い 2 人は、どこへ行ったのでしょうか……。
いつの間にか、サイコーは「まぁ、やれることはやったのだから、あとはバクチを打つだけだ」とあきらめている……。
怖えー事 言うなよ
──と、上ではグチを書きながらも、次号あたりで 2 人 がバッチリ決めてくれる、という展開をワクテカしていて待っています。好きだからこそ出る不満、ですね。
そう、何だかんだと言っても、もう結果は出てしまったのだし、サイコーの言うようにがんばるしかないのです。読み切りを 2 作品も連続で載せたのは、編集部が期待をかけて許可したわけで、いまさら「思うほど結果が出なかったから、今回はナシで」とはならないでしょう。
だったら、終わったことは忘れて、頭を切り替えて、順位が高かった『未来時計』の連載ネームに力を入れるべきです。何度も挫折を味わった 2 人だからこそ、今回のようにアッサリとした態度を取ったのですね。ようやく、自分の中で納得ができました(←理解が遅い)。
亜豆からのメールを読むと、彼女もかなり打ち解けてきたなぁ、と思います。初期のころは、かなり猫を被っていたのだな、と今になって分かるわけですね。
(まったく関係ないけど、「猫を被る」という言葉は、昔の三味線の製法を思い起こすので、猫好きとしてはツラい)。
どっちでいくか
初期のころと違う、といえば服部と雄二郎ですね。とくに雄二郎なんて「誰だよ!」という感じです。本当に日本人なのか?
さて、その雄二郎の印象からすると、『TEN』と『未来時計』のどちらでも連載を狙えるという、ゼイタク悩みを港浦は抱えている、となるようです。たしかに、アンケートの結果に差がないのだから、間違いではないでしょう。
さらに、相田の笑いを 入れたのが 成功
という(ややわざとらしい)会話の流れから、『TEN』で連載でも良いのでは、という道が見えてきました。
前回までの話が、だんだんと逆転していきます。じつに『バクマン。』らしい展開、とも言えますね。
スベるなら 1 話目から
ということで、『BB ケンイチ』が読み切りでは 2 位だったのに連載の 1 話目では 6 位を取った──という結果を、前回では「失敗」と高浜は受け取りました。しかし、過去のデータによると、完全に悪い結果とは言えない、という可能性が出てきているのです。
前回の感想で、自分は下記のように感想を書きました。
「港浦の意見を取り入れた『BB ケンイチ』は、本当は面白いのでは?」という疑問をはさむ余地は、ないのです。読み切りが 2 位で、連載の 1 回目は 6 位だった。その結果が、すべてです。
ものの見事に、作者の仕掛けたワナに引っかかりましたね。連載というものは、最低でも 8-10 話くらいは続くのです。たった 1 回の評価では結論を出すのが早すぎる、ということでした。
──ちくしょー、まただまされた! くやしい! 面白い!!
(3x 歳の書く文章ではないと思うよ)

コメント
>~という漢字のことを言っていました。
感じかな?
そんなことより今気になってるのは加藤の年齢だ!
おお、誤字脱字・考え違いの指摘は、メッチャありがたいです。さっそく直しました。感謝!
加藤さんは、18 歳(と 132 か月)くらいだと思いますよー(美雪ママは、えっと──)。
加藤は以前(最高が体調崩す前)の高浜との会話で最高よりも8つ上と言ってましたよね。
高3で連載していたはずなので25~26歳と思っていたのですが、18 歳(と 132 か月)だったなんてちょっとショックです(笑)
あれ? いや、今週号にはっきりと「来年で 30 歳」と加藤が発言しています。
しかし、「サイコーより 8 歳上」とはムジュンしますよね。
ということで、当サイトでは「サバ読み説」(30 以上?)を提唱しますが、
──そこは、そっとしておきましょう……。