Panasonic LUMIX DMC-GH1
GH1 は、発売する前からずっと「私的・欲しいカメラ・ナンバワン」でした。
ひょっとしたら、Canon EOS 7D を購入したいまでも、同じかもしれません。
Canon EOS 7D – キヤノンのデジタル一眼カメラは化け物か! : 亜細亜ノ蛾
そういえば過去にも、GH1 に関する記事を書いてきました。このまま一生──いや、GH2 とか GH1x(?)が発売されるまでは、GH1 に片思いをし続けます。それくらい、好き。
- Panasonic LUMIX DMC-GH1 と ほかの一眼カメラとの動画機能を比較 : 亜細亜ノ蛾
- Panasonic LUMIX GH1 は羽が生えたように軽く、ピント合わせも軽快 : 亜細亜ノ蛾
例によって、レンタルボンバーで GH1 を借りたので、使用実感を書いてみます。使ってみて、やっぱ、GH1 は良いわー。欲しすぎる。
2009_10_10_散歩のお供に GH1 – a set on Flickr

- Panasonic デジタル一眼レフカメラ LUMIX GH1(←ダウトー!)(一眼
レフカメラ)
持った感じ
本体は、とにかく軽いです。なにしろ本体は、約 385 g
しかない。
GANREF | LUMIX DMC-GH1のスペック | デジタル一眼レフカメラ
ただし、GH1K のキットレンズには、けっこうな重みがあります。こちらは本体よりも重く、460 g
もある。
GANREF | LUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8 ASPH./MEGA O.I.S.のスペック | レンズ
本体にレンズなどすべての付属品を含めると、約 903 グラムになるそうです。
各部名称・仕様表|DMC-GH1|Gシリーズ|デジタルカメラ LUMIX(ルミックス)|Panasonic
たとえば、Canon EOS KISS X3 とキットレンズ・バッテリィなどを合計すると、約 750 グラムくらい(Canon EF-S 18-55mm の場合)になるため、これでは、手軽さの点では X3 のほうが上なのか──。
Canon EOS Kiss X3 – 初心者用の全部入りカメラ~プロのサブ機まで : 亜細亜ノ蛾
──とはいえ、GH1 も Panasonic LUMIX G VARIO 14-45mm などの、軽量なレンズを合わせればいいわけです。最近になって出たばかりの LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH と組み合わせれば、軽くて明るくて、ピント位置以外はボッケボケのミリョク的な写真が大量生産できる!
ああ、このまま欲しいなぁ……(もう、とっくに返しました)。
ISO 感度
ISO 800 までは常用できますね。
G1 のときにはG1 で撮影すれば、いわゆる「手ブレ」が起こりにくい
と書きましたが、すこしでも手ブレの可能性は低くしたいものです。そのためには、シャッタスピードを速くしたい。となると、ISO 感度を上げる状況が増えます。
三重県の御在所岳を登山しながら Panasonic LUMIX DMC-G1 で撮る : 亜細亜ノ蛾
自分の(ごく短い)経験上、ブレた写真は使い物にならない(ものが多い)。それくらいなら、高感度で撮影したノイズの多い写真のほうが、まだ使えます。
ということで、ISO AUTO の設定では、上限を ISO 800 にしました。ただし、それでもブレるなら、ISO 1600 も使うべき。または、フラッシュも積極的に使ったほうがいいと思います。
やはり、(マイクロ)フォーサーズよりは APS-C、APS-C よりはフルサイズのほうが、高感度での撮影でもノイズが目立ちません。
となると、GH1 は、晴れた日には気軽に持ち歩けれど、すこし暗い日には「フラッシュでポン」な写真を量産することになりそうです。または、三脚(一脚)を人生の伴侶とするか……。
ある意味、Canon EOS 7D やフルサイズのように「高感度に強い」(ヘンな日本語)カメラの方が、「いつでもどこでも気軽に撮影できる」のかもしれませんね。G1 よりは GH1 のほうがノイズが少なくなっているので、将来に期待しています。
露出補正
G1 を使用した時にも思いましたが、露出補正が分かりやすい!
なにしろ、ほぼファインダで見たとおりに撮れます。見て暗かったら、明るく補正すればいい。こんなに便利なことはありません。
自分の基本は、露出補正を -1EV にして RAW で撮影して、RAW 現像の際に露出の設定を持ち上げるようにしました。こうすると、ハイライト(ハイエストライト)の部分が飛ばなくなる(ことが多い)のです。これはオススメですよ!
最近の自分は、暗めに撮った写真が好きなので、7D でも -1EV が基本です。場合によっては、現像時にもっと露出を低めにしたりする。たまに、ゾクッと来るほどセクシィなシャドウが現われます(1,000 枚に 2-3 枚ほど)。
操作感
もう、異常なくらい早くフォーカスが合うのがビックリです。「被写体へフォーカスを合わせる」という概念がない、と感じるくらい。「”ピントを合わせる”と心の中で思ったならッ! その時スデに行動は終わっているんだッ!」ということですね(←?)。
──まぁ、多少はオーバに書きましたが(えー)、晴れた日の外であれば、確実に EOS 7D よりもフォーカスが早く合いそうです(レンズにもよるけど)。
ただし──、すこしでも暗い室内では、フォーカスが迷う。こればかりは、解放値が暗めの 14-140 では、仕方がないですね……。
あとは、AF ポイントの移動をダイレクトにするべし! かなり操作がしやすくなります。なぜ、初期設定で、こうなっていないのでしょう? 初心者向けに設定してある──のであれば、クイックメニューで十分な気もします。
動画
動画の美しさは、圧倒的です。ぜひ、ハイビジョンの大型テレビで見たいですね。
さらに、操作が簡単であることは特筆すべき! ほとんど「ボタンを押すだけ」なのです。動画の撮影時も、あまりにも静かに速くフォーカスが合うので、ちゃんと動いているのか心配するくらいでした。
問題は、PC 上でどうやって撮影した動画── AVCHD フォーマットを再生するか……。いろいろ試したところ、自分の環境(いまだに Pentium 4 3GHz, GeForce 7600 GS)では、負荷の少ない状態で再生できたのは CoreAVC でした。有料ソフトですが、これならお金を払ってもいいです。
フルHDがffdshowより軽く再生できる世界最速のH.264ソフトウェアビデオデコーダ「CoreAVC」 – GIGAZINE
バッテリィ
ほとんどファインダを覗いて撮影したところ、300-400 枚くらいであれば、電池のマークが減りませんでした。
途中で動画を 10 回ほど撮影し、ライブビューも数回使い、再生も 10 回くらい使ったので、必要にして十分といったところです。
ただし、ウェブ上での使用実感を見ると、どなたも「バッテリィの持ちは悪い」と書いていらっしゃる(ホントに?)。──不思議な気もしますが、予備のバッテリィを一つ持っておくと、安心ですね。
そう、カメラに慣れてくると、「安心して撮影ができること」をなにより重視するようになるのです。
まとめ
結論: GH1 は、良いカメラ
自分の場合は、Canon EOS 7D という「カミサン」を持った上で、LUMIX DMC-GH1 という「アイジン」が欲しい──という感じです。本当に、たまに遊ぶなら、GH1 くらい軽いヤツがいいんだよなぁ……(何の話?)。