『バクマン。』 66 ページ 「猿と結婚」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 02 号)
今回の見吉は、このドロボウネコ
などと、作中の 2012 年 に生きる 10 代は絶対に言わないような古語を叫んでいます。
おそらく、シュージンの影響で、古いラブコメマンガのセリフが頭に残っているのでしょう。イマドキ、そんなセリフ、言わないよな……。
──あ、その前に、普通に生きていたら、そんな状況にならないか。
納得させてみせる
シュージンの必死な説得を聞いた見吉は、へーーっ
などと言いながら、半分は許す気でいるのでしょうね。その証拠に、顔がもう、緩みっぱなしです。
そりゃ、ケンカ中とはいえ、大好きなカレシから俺は世界一 おまえを 好きだからな
なんて言われたら、グラグラくるでしょう。
そういえば、ここぞというときに、シュージンはいつも自転車で走っている気がします。なんとなくだけど、彼は車よりも自転車が似合いますね。今週号の後半で、自家用車くらいは楽に買えることが判明しますけれど……。
手回しを……
猿と見吉 見分けつけば いいけど
、というシュージンのセリフは面白い。『タント』のためにギャグを勉強しているシュージンだからこそ、ポロッと出てきたのでしょう。あとあと、そんな軽口を叩いているヒマではない、という状況であることが分かると、余計に笑えてきます。
たいていの読者は、シュージンと蒼樹がバッタリと出会う、という展開が読めたでしょう。ときどき、こうやってベタなラブコメのノリを入れてくるから、油断ができません。でも、オッケーです!
先週までは、あんなに楽しそうだった蒼樹が、こんなにも沈んだ表情をしている。それというのも、中ナントカいう人のせいです。ホンマに、罪深い男やで……。
シュージンに気付いた蒼樹は、まるでラブコメのキャラクタのようです。このところ、蒼樹は表情が豊かになりましたね。以前のツンツンしていた彼女は、かなり損をしていたのではないでしょうか。まぁ、ヘンな虫が付くよりは、良かったのかも……。
たぶん、蒼樹のように、「運命の人」と出会うまではミリョクが半減している人も、多いのでしょうね。──あ、オレかも !?(えー)
どうしたら いいのか…
このマンガの主人公は、蒼樹で良いのでは……! ステキな蒼樹の表情を見ていると、そう思えてきます。
それにしても、泣き出しそうな知り合いの女性に抱きつかれる──などという状況が、本当にあるのですね……。「ラピュタは本当にあったんだ!」みたいな感じです(←?)(ヒント: マンガの中のできごと)
ところが、次のページをよく見ると、抱き合っているのではなく、「蒼樹が寄りかかっている」だけだと分かる。なんだか、蒼樹の手にナイフでも持っていそうな体勢です。なんだかんだ言って、シュージンも見吉が来ることを意識して、エンリョしたのでしょうね。
──でも、100% 見吉が来ない状況だったら、はたしてシュージンは……。
やっぱり !!
シュージンと蒼樹が「抱きついている」と勘違いした見吉の顔は、まるで少女マンガのキャラみたいです。今週号は変顔をした人が多いですが、この時の見吉がナンバ・ワンですね。
おそらく、小畑健さんは、少女マンガの絵柄を研究したに違いない。なぜかというと、蒼樹紅の絵柄を決めるためです。蒼樹は、少女マンガ出身ですからね。
──とはいえ、少年マンガと少女マンガの絵柄には、ほとんど差がなくなってきています。あと 10 年もしたら、G ペンでタッチを効かせた線も、見かけなくなるのでは。もしくは、Photoshop で付けペンの線を似せて描く作家が増えるでしょう。
めちゃくちゃ怪しいわよ
ばた ばた
走りながら、私は怪しい者では ありませーーん !!
と蒼樹は叫ぶ──。
──最高です! 今世紀で最強の女性キャラなのでは !? なんだか体形も「ラブコメ補正」がかかっているように見えます(すこし丸い気もする)。ホント、どこまで伸びるんだ、この人は……!
蒼樹は、根は素直だし、天然だし、相手が真剣であれば容姿も重要視しないようだし、どこも弱点がありませんね。たいてい、そういう女性は、ほかの女性から敵意を抱かれるのですが、はたして……(バレバレだけど、後半へ続く)。
