『バクマン。』 83 ページ 「スパイと次回」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 21・22 合併号)
今回の『バクマン。』は、1 話丸ごと「主人公が知人を尾行する」という、探偵マンガ以外では珍しい話でした。
尾行と言えば、下のページが面白かったですね。
最近俺が尾行してる女の子がストーカーの被害に遭ってるらしい:ハムスター速報
──ただ、この手のスレで「>>1 が犯人だろ……常考……」みたいな反応をする人は、面白くない! ノリが悪すぎます。
そういう人はきっと、「マンガなんてただの紙だろ」とか、「ラブプ■スにハマるヤツなんてバ■じゃないの?」とか、「毎週毎週、ジャンプマンガの感想を書く 3X 歳は■■■■」とか、思っているのでしょうね……(最後だけ正解)。
やっぱり 駅だな
服部を尾行するというから、てっきり「ジャンプ編集部内での服部の活躍」が見られる、と思っていました。──そんなわけは、ないか。集英社の中までアヤシイ格好で入っていったら、通報されそうですよね。
高浜は、次回作の準備をがんばっているようです。担当の港浦も、さすがに心を入れ替えているだろうから、何が何でも笑い──とは言わないでしょう。──いや、でも、あの港浦だしなぁ……。
いま考えても、『BB ケンイチ』は、いくらでも面白くできる設定だったと思う。週刊少年ジャンプ誌上で連載を続けるのはどうか──とも思いましたが、読み切りでは人気が高かった。
けっきょく、ほとんどの人間は働く必要がある。人生を面白く生きるためにも、良質なビジネスマンガが増えると良いと思います。
おっ 雄二郎さん
雄二郎と茨木編集長は楽しそうですね! ニッポンの未来を支えるマンガの編集者が元気なのは、非常に良いことです。茨木は、楽しいというかアブナイけれど……。
高浜も順調なようで、ひと安心しました。初連載での失敗にもめげずに努力し、亜城木の仕事場で吸収したことを生かしてきそうです。彼のことだから、師匠とは別の一風変わった作品を描くでしょうね。
『ドラゴンボール』を初めて読んだ時には、クリリンはすぐに消えていくと思った。だって、髪の毛も鼻もない手抜きのようなキャラだし、ずるがしこいし……。
ところがところが、亀仙人の修行もマジメにこなし、孫悟空と肩を並べられるくらい、クリリンは強くなりました。最終的に「悟空のライバルはベジータ(あるいはピッコロ)」と落ち着きましたが、クリリンが名脇役であることは、誰もが認めることでしょう。
ということで(また長い説明だったが)、いつの間にやら亜城木夢叶の最大のライバルは──元・アシスタントの高浜! という展開もあり得たりして。──それなんてクメタ×ハタ?
シュージン ちょっと 近くね?
編集者だから本は必要経費で落とせるはずなのに、なぜ服部は長い時間を掛けて立ち読みをしているのか……? ミステリィの読者としてはタマラナイ、作者からの挑戦状ですね! よし、じっくり考えるぞ──。
──と思ったら、すぐに答えが書いてあった。
読者からすれば、服部が恋愛の本を購入した理由は、岩瀬が要因であることはすぐ分かる。しかし、サイコーとシュージンは事情をそこまで知らないのだから、「恋愛がテーマの新連載を立ち上げるのでは?」と予想しても良いはず。
──上の行を書いていて、自分でも「恋愛マニュアルを読んで恋愛マンガを描くのかよ(笑)」と思う。しかし──、世の中には、「マンガの描き方」や「小説の書き方」なんて指南書があるし、既存のマンガや小説をマネする人も多いしなぁ……。
尾行 楽じゃん
書店にいるころから、だんだんとシュージンは遊んでいるのでは──という疑いが出てきましたね。たぶん、シュージンは一人で楽しんでいる。サイコーはついていくだけ。いつもとは逆の力関係が、なかなかに新鮮でした。
でも、そもそもマンガの世界へサイコーを引き入れたのも、成り行きとはいえカヤに求婚したのも、シュージンです。普段は流されつつも、要所要所ではシュージンが引っ張る。主人公らしい性格ですね。
まさか デート !?
岩瀬の格好にはビックリしました!(一年のうち 360 日くらいは驚いている)
ただ──、ちょっとケバすぎて、「そういうお店の人」みたいに見えます。べつに似合う人なら良いのですが、「清楚岩瀬」には派手すぎる。岩瀬の持ち味が半減している気がしました。
これは、岩瀬のオトメゴコロを考えれば、当然の行動です。「愛しの服部」は、岩瀬のことをコドモのように扱っている。そこで、岩瀬なりに精一杯オトナの格好をしたのです。
──まぁ、そういう人は、際限なくハデハデになりがちなので、気をつけたほうが良いと思いますが……。