『バクマン。』 86 ページ 「勝ちと負け」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 25 号)
今週号の『バクマン。』は、サブタイトルが「勝ちと負け」でした。
──ん? どこかで見たことがあるタイトルだな……。そう、『HUNTER×HUNTER』のサブタイトルが「勝負」なんですね。
その前にも、『バクマン。』で「シリアスな笑い」の話題が出れば、『H×H』で「ゴンさん」と登場させて応える──。
ううむ、何というシンクロニシティなのでしょうか! これは、そのうちに何かが起こりそうですね。
──たとえば、誰かが休暇に入る、とかね……(ジャンプのネタバレはマジかんべんな!)。
これで お願いします
編集者の中で港浦が評価しているだけだと、「太鼓判(太鼓のようなハンコ)をおす」というよりも、「判太鼓(ハンコのような太鼓)を叩く」という感じで、いかにも頼りない。
今回、相田が大笑いしている場面を見て、やっとひと安心しました。
──そういえば、いつも辛口の相田
(「15 ページ」)だったはずですが、あまり彼の批評を聞きませんね。主人公である亜城木夢叶の担当が相田班なので、身内かわいさに口も甘くなるのでしょう。
相田も「丸くなった」というところですね(ツッコミ待ち)。
やったな !
このページは、マニアックな層に指示を受けそうです(?)。いい年したオッサンが顔を上気させながらマンガを読んでいたり、『釣りバカ日誌』に出てきそうな港浦が喜んでいたり──。
相田が言うように、感想が長々と書いてあったり、解説になっていたりすると、その作品自体がつまらなく感じてしまう。
──自分も、マンガや映画の感想を書いている。ダラダラとした筋書き紹介になりがちなので、これからも気をつけます。
それにしても──、港浦が『完全犯罪クラブ』(仮題)の原稿をまっさきに見せるべきなのは、服部でしょう。それなのに、原稿の進行状況も港浦は伝えずに、締切日にも服部は後回しです。
──それはそれで、裏方に徹している、服部らしいエピソードですケド。
『完全』を読んだ服部の感想は、かなり手応えがありましたね。珍しく、服部まで顔が赤くなっている。
ここまで相田・服部の評価が高いとなると、たんなる身内びいきではなく、『完全』が本当に面白いということですね。できれば、その面白いネームと原稿を、自分も読んでみたいものです。
本当に いいのかよ
結婚して 初めての クリスマス イブ
──なんて、ステキやん? 小説の書き出しか、タイトルに使えそう。
この 3 人のやり取りも、コントのようでいて自然で、見ていて微笑ましいです。カヤがのろけて──サイコーがとまどって──シュージンは「ほがらかな夜神月」みたいに落ち着いている。
普通の恋人同士であれば、クリスマスに会えないなんて、寂しいはずですよね。まわりの人間も、すこし気を使ってしまう。
ところがサイコーと亜豆は、そんな世間の意識とは、良い意味でズレています。離れていても通じ合う仲だなんて、ステキにもホドがある!
マジ 美味!
カヤは料理が得意です。そのため、サイコーと同じく、てっきりカヤがケーキを焼いたのかと思いました。
オクサマが運んできたのは、たんなるケーキではなく──
──恋心だったのです。
いわば、『恋の宅配便』ということで、これまた作品のタイトルにピッタリですね(自分で書いていて照れるけど)。
今週号の前半は、メルヘンの目白押しコンボやー!(あの人の声で)
どうでもいいけれど、このページのシュージンは、「アゴとんがり病」が発症している……!
あたしも 聞いてない
うれしいサプライズは、まだ続きます。
この場面では、メモリースティックを使うという、現代的なアイデアが洒落ていますね。SD メモリだと間違えて食べてしまいそうだし、メールだと味気ない。
──一昔前だったら、ケーキの中にビデオテープをムリヤリ押し込んだのでしょうか。
シュージンがパソコンに USB メモリをセットする場面では、なぜか下の書き込みを思い出しました。
──あ、『スーパーハカー・亜豆さん』というのも、マンガのタイトルに持って来いだな……。
