バクマン。 #153-1 「世界と相手」 ぶっち切りと隙間

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『バクマン。』 153 ページ 「世界と相手」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 47 号)

#cat ベッドの隙間、下から殴られることもあります。
(すき間にこそ──良いモノがあるかも)

今週号の『バクマン。』はセンタ・カラーでした!

時期的にハロウィンのネタで来るか──と思いきや、それぞれの作品の特徴を優先させましたね。『ZOMBIE☆GUN』の主役はオレンジ色が強調されていて、少しだけハロウィン(のカボチャ)っぽい配色かな。

『REVERSI』の黒悪魔・白悪魔は、読み切りの時にはサイコーとシュージンに似ていました。このカラーだと、それほど似ていませんね。

──いや、この黒悪魔は、じつは「本来のオレは これくらいの美形度!」という願望なのかも。

扉絵の裏をめくるとアニメ情報のページ・『アニマン。』があり、アニメ版『スケットダンスに亜豆美保がゲスト出演するとのこと……!

さらには、アニメ版 『バクマン。のなかで、『SKET DANCE』に出演中の亜豆をサイコーがネットリとストーキング、ではなく見守る場面もあるそうです。メディアがミックスしていますねー。

カラーのページについて、すこし思ったことがあります。それは──。

コミックスとカラーについて

「ジャンプ」の表紙や扉絵でカラー・イラストを描かれても、コミックスには白黒で載ります。表紙は収録されないことのほうが多い。アニメの情報は ともかくとして、せっかくのカラーは色つきで見たいですよね。

森博嗣さんの日記をまとめた『MORI LOG ACADEMY』では、繰り返し「マンガの単行本は安すぎる」という発言が出てきます。自分も、強くそう思う。『バクマン。』や『HUNTER×HUNTER』が 400 円で買えるなんて、安売りにもほどがある。

たとえば、カラーのイラストを(二つ折り・三つ折りくらいで)コミックスに付けても、500 円もしません。それは、マンガ版『屍鬼』で実証されている。

『屍鬼』 1~2 巻 小野不由美×藤崎竜 – 死に包囲された村 | 亜細亜ノ蛾

いっそのこと、1,000 円くらいの「豪華版」を先に出して、数か月遅れで「通常版」を出しても良いのでは?

我が国が世界に誇る文化なんて、マンガ・アニメくらいしか ないでしょう(ゲームは、もう……)。それくらい、成熟した文化を自分たちで安売りするなんて、この国くらいです。

今のうちに手を打たないと、マズいかもよ?→出版業界

「REVERSI」の 結果でちゃうな

「金曜日にスマートフォンを見つめるシュージン」の姿も、すっかりと板に付いてきましたね。どんなに携帯デバイスが進化しても、取りたい時に電話が鳴る──ようには なりません。

一方のサイコーも、「オレの彼女のメール見る?(どやっ」攻撃が、慣れきった行動になっています。わざわざ二つ折りの携帯電話を開いて見せているところが、ウザかわいい

サイコーが亜豆からのメールを見せる場面は多いけれど、シュージンとカヤは ほとんどありませんね。夫婦の間で、あまりメールを送り合わないのでしょうか。「夕飯なにがイイ?」みたいな文面ばかりなのかな。

『REVERSI』 1 位

『REVERSI』に票が集まった上で、『PCP』の順位も 4 位なので下がっていません。これは ものすごい結果でしたね!

亜城木夢叶は、完全に読者の支持を獲得しています。

こういう時に限って──サイコーはヘンな顔で喜んでいる。シュージンは、比較的クールな感じ。このコンビは いつもこんな感じだから、「役割分担」がキッチリしています。

694 票で記録更新

ちょっと できすぎの結果でしたね! 読み切り掲載での記録を更新ほど、『REVERSI』は おもしろかったのか……。

いつか『キャラマン。』のような別冊に、『REVERSI』のネームだけでも載せて欲しいです。読んでみたい!

バクマン。 キャラクターブック キャラマン。 – パラレルとリアル | 亜細亜ノ蛾

世界一 狙ってるのに

こんなに不機嫌な新妻エイジは久しぶりです。すこし前まで「亜城木先生」のことを「一読者」として好きだったエイジも、いまでは完全にライバルとして見ている証拠でしょう。

そもそも、同じ作家同士で「ファンです」なんて言うのは、ある意味では失礼かもしれません。

そんなエイジの ご機嫌取りをしている雄二郎は、まるでお嬢様をエスコートしているボーイ・フレンドみたいです。

──「プリンセス・エイジ」という言葉が頭に浮かびました。あっちは「みかん」なら、こっちは「りんご」だッ!(?)

プリンセス・ハオ | ヤマカム

すっかりやる気 なくしたみたいで

作家の やる気を引き出そうとするのは、編集者の仕事のなかでも重要な位置を占めているのでしょうね。同じ苦労を、港浦も何度も味わっている。

一方の小杉は、もう七峰透とは絶縁状態になっているのでは? それでも、なんとか一緒に作品を作りたい──という願掛けで、また「NYAN NYAN」シャツを着ているのかも。

バクマン。 #148-2 「一発勝負と一話完結」 正々堂々と莫大な賞金 | 亜細亜ノ蛾

そう言えば、この雄二郎・港浦・小杉の 3 人って、「オーバーな態度で周りに心配され隊」トリオですね。もう君たち、一緒に酒でも飲みに行っちゃえよ!