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バクマン。 #148-2 「一発勝負と一話完結」 正々堂々と莫大な賞金

『バクマン。』 148 ページ 「使い捨てと闘争心」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 42 号)


(せっかく手に入れた賞金は──正々堂々と使おう)

小杉の着ているシャツには NYANNYAN とロゴが入っている。成人男性にはレベルが高すぎるアイテムだぜェ……。

もしかすると、『バクマン。』世界の 2014 年でも「NyanCat」が世界中で流行していて、その亜種なのかも。

2000万再生突破!中毒者続出の動画「NyanCat」って何? – NAVER まとめ

七峰のカーディガンにも N のイニシャルが付いているので、なんだか 2 人でペアルックを着ているみたい……。

そうか、これが小杉の言う「二人三脚」なのか──!

正月休みを 有効に使うんだ

正月休みと言えば──、世間では、「どこへ行くか・誰と すごすか」に全力をかけて計画する。何とかイベントに こじつけて、いろいろな既成事実を作り出そうとするものです(※ asiamoth 脳内調査)。

ところが、サイコーとシュージンは、今年も執筆で終わるらしい。恋人やお嫁さんを放っておいて、良いのかな……。

『バクマン。』は れっきとした「恋愛マンガ」なのに(え?)、ラブな部分がゴブサタですね。そのほうが、「ヒロインって誰でしたっけ?(にやにや)」というネタが書けて、自分には好都合ですケド。


この打合せは 2014 年で、来年は 2015 年になるらしい──。あれ? 自分は ずっと、『バクマン。』内の「今年」が 2015 年と勘違いしていました。過去の記事を修正しなくては……。

七峰くんの読み切りが 載る号にぶつける

なぜか変顔になっているサイコーが笑えます。

彼はいつも、ここぞというキメの場面で、なぜか表情が ぎこちなくなるんですよね。『バクマン。』ファンなら おなじみの仕様です(?)が、慣れていない人には「なんで こんな顔……?」と思うのでは。

現実世界でも、「うわ……今のオレ、格好良すぎ?」と思って演技しているのではない限り、言葉が決まっていても表情は崩れている。リアルな描写ですね。


サイコーが抽象的なアイデアを出して、シュージンが具体的な形にしていく──。本当に良いコンビですね。

七峰透に足りないのは、この信頼関係です。いくら会社の人数を増やしても、本当に信頼できる人間は、1 人もいない。

温存しておいた 自信のある話を

最高の一話完結をライバル作品に ぶつけることで、連載を 読んでなかった人もアンケート票に取り込む──。

服部の話を聞いて、今週号の「ジャンプ」で この作戦が実行されているのかな──と思いました。今週号の表紙を飾った『HUNTER×HUNTER』用の対策ですね。

その『H×H』自体が一話完結っぽいけれど、初めての読者は置いてきぼりだった──。

HUNTER×HUNTER #317 「返答」 死が 2 人を結ぶまで | 亜細亜ノ蛾

今の「ジャンプ」で、「ライバルは『H×H』の冨樫義博先生です!」という気骨のあるマンガ家は いるのでしょうか? 『ONE PIECE』や『ドラゴンボール』の名前を挙げるよりは、現実的な気がするけれど。

会社を 見学した 感想は

モニタの人数は 200 人もいる! 以前には 100 人くらいと説明されていたので、亜城木への対策として増量したのかもしれませんね。

人が多ければ多いほど客観的な意見が得られる。それは良いけれど──、アルバイト料も すごい金額になっているはず。採算なんて、まるで気にしていないのでしょうね。

社長が 描かれる ネームですが

『1000 億と美少女(仮)』という欲望にストレートなタイトルは、『この世は金と知恵』を思わせます。

アイデアの発想法が素晴らしい!

ひょっとすると、原作者たちにステップ・アップの機会を与えたり、報酬の差を付けたりしたのは、この作品の ためだったのでは?

そう思わせるほどの用意周到さを、七峰には感じます。


大人数のモニタ評価で 9.3 も取れるなんて、もう確実に「ジャンプ」本誌でも票が集まりそう! ──いまのところは。

この「難攻不落の七峰城」を、原作者の大場つぐみさんが どうやって攻略するのか──という点に自分の興味は移っています。

現時点では、下の可能性が つぶされている──。

  • 原作が おもしろくない
  • モニタの層が偏っている
  • 七峰の画力が不足

「ジャンプ」には ふさわしくない──という不安な要素も ありますが、それは『シンジツの教室』や『金と知恵』も同じです。だから、そのせいで順位が落ちるとは思えない。うーん、なんだろう……。

この読み切り作品が ぶっちぎりで 1 位を獲って、そのまま連載・アニメ化で七峰の大☆勝☆利──という展開が、一番 意表を突いているけれど。


七峰は作画のセンスと技術も一流だし、作品のアイデアも出せる。あとは原作者たちが話をふくらませればいい。

じつは、七峰とサイコーの立場は似ているんですよね。シュージンのようなパートナと巡り合っていれば、七峰も今のように ゆがんだ性格には ならなかったはずです。

真城が高木と出会ってなかったら──。

どんな人生を送っていたのだろう……。

asiamoth: