『ニセコイ』 Vol 8 「ギリギリ」
小野寺には妹が いる──と以前から予告済みです。
今回いよいよ登場──か!?(スポーツ新聞風)と思わせて、まだまだ引っ張る様子でしたー。
ここまで出し惜しみされると、逆に「顔面が残念な子」なのかと思ってしまう。実際は──次の巻くらいの お楽しみです!
第 67 話 「オイシイ」
誰に対しても優しくて男気もある一条なのに、今まで女子からチョコレートをもらったことがない。これは意外でした。
手助けされた女子も、「友達に噂とかされると恥ずかしいし……(藤崎 詩織)」などと、日常生活では まったく発揮されない しおらしさをここぞとばかりに持ち出したのかな。
つぐみんにチョコレートを渡した女子が不思議でした。
一方的に贈り物をするだけで満足できるのだろうか?
──いや、中には 40,000 字詰め原稿用紙 256 枚ほど「誠士郎様に対する私の思い」が延々と つづられているのかもしれない……!
「いつも一緒にいる あの金髪のビッ■は誰なんですか? ■ねばいいのに!(病んデレっ★)」とか 1,024 回くらい繰り返して書いてあったりして。
舞子が鶫に嘘をつく場面も疑問です。
「集は、一条の前で鶫にヒドいことをした」──と宮本が感じている。これは、楽に対する つぐみんの気持ちをるりが知っていたことに なります。
普通に観察していれば丸わかりだけれど、つぐみと るりとの接点がないから、そこまで見ていたとは思えなかった。
そうか、るりは「百合師匠」だから(オレの脳内で)、全校の女子は全員、メガネの奥から鋭く監視しているに違いない!
マリーの無鉄砲さを見て、小野寺は「積極的に気持ちをアピール出来る
」と感心している。
「せっかく作った手作りチョコレートを渡す」だけであって、「恋の告白をする」わけではない。それくらいの勇気は出しても良い──と小咲は考えたのでしょう。
その勇気が──おっちょこちょいで台無しになる……。
小野寺の自分自身に対する悔しさが混じった涙の味は、せっかく おいしく 作れた
チョコの味よりも辛(から / つら)かった。
コミックスでは「ペラペラッ」とページをめくれば次の話だけれど、週刊連載の時は一週間も待つことになる。長かったな……。
寺ちゃんは、逃げ足の早さに定評が ありました。
それにしても、全力疾走(エンジン付き)で追いかけっこをしている橘と一条を先回りするなんて──、小野寺の俊足は全国一を狙えるレベルなのでは?
第 68 話 「ソレッテ」
バレンタイン・デーは女子に声を掛けられなかった。
「なにコイツ、私が あげるとでも勘違いしてんの?(腐敗した生ゴミに たかるハエを見るような目)」と思われそうで……(逆に自意識過剰)。
それなのに楽は、鶫を始めとしてクラスの女子たちに話しかけている。しかも、「小野寺の事 捜してんだ
」とハッキリ目的を告げています。
「ソレッテ」、同級生からしたら 128%「寺(でら)ちゃんと浮気してる!」とウワサされるはずですよ!
一条の人生初
(意味深)を鶫が奪い取りました!
たかだかバレンタインの義理チョコとはいえ、楽のように思い出を大切にする人なら、一生の記念ですよ!
しかも つぐみんは、いままでみたいに「お嬢を差し置いて 私は なんてことを……!!(カベにヘッドバンギング)」──などと悩んでいません。ホクホク顔で喜んでいる。それが最高に良かった!
これは新時代の幕開けですよ!
みなさん お気づきのように、桐崎がメイン・ヒロイン──とは思えないほど出番が減る一方で、だんだんと鶫の活躍が増えています。さらに次の巻 当たりから、つぐみんの外見も変わっていく(その時に詳しく書く予定)。
どうやら下克上の予感です! あるいは、「ナントカどんぶり」とか「ハーレム END」もアリかも!?(※ヒント: 少年誌)
不憫なサブ・ヒロインといえば橘も負けていません!
仲の良い女子が いない分だけ、万里花は孤立しがちです。クラスで班を作る時などに、橘は苦労しているんじゃないかな……(苦しむのはクラスメイトのほうだったりして)。
ところが、一発逆転のアイテムを橘は手に入れました!
「今度私のお願いを なんでも一つ 聞いて下さいませんか?
」と一条との約束事を取り付けている。現時点では、まだ お願いは実行されていません。
男気のある楽だから、(常識的な範囲で)本当に「なんでも」言うことを聞くはずです! ということは、【自主規制 65536 文字分】ですよ!
たとえば、例のペンダントが開いた時に、運命の女の子がマリーじゃなかった場合でも、橘は お願いを使って無効にしようとする可能性が あります。
──で、横から小野寺が「ギャルのパンティおくれーーーっ!!!!!」と言う。
現役の女子高校生が目の前で出した体液を手渡しされる……だと……!?
どう考えても「手作りという名の溶かしただけのチョコ」よりも、宮本から渡されたティッシュのほうが希少価値は高い! 新しい「モグワイ」も作れるし(『グレムリン 2』ネタ)。
舞子が もらったチョコは、伏線になっています。
ただ、「あの人」から もらった 1 個 だけで良いのに、もう 1 人もらっている点が気になる。これは伏線ではなく、神(作者)に愛された男ゆえのボーナスでしょうかね。
第 69 話 「ギリギリ」
連載時は、前回のラストから続きが楽しみでした!
千棘の好きな人を「一条── 君…?
」と小野寺が聞く──。今度は どんな「居眠りキムチ」状態の聞き違えをするか(「イッツ・ア・ジョーク?」「イッチー・ジョージくん?」「一身上の都合」など)とワクテカで待機していたら──、
そのままだった。
例のキムチ: 『ニセコイ』 6 巻 「ホンバン」 1 – 彼女とは上手くいかない | 亜細亜ノ蛾
女同士の友情を温め合う感動的な場面でした。
しかし、桐崎と小野寺が、お互いに好きな相手が同じ人だったと気がついたら──、それでも仲良くしていられるだろうか? あの 10 年前みたいに──。
千棘と小咲が お互いに秘密を共有する一方で──、
「あの子に話すと 色々面倒 そうだし…
」と鶫はバッサリ切り捨てられている! つぐみんは、今日も安定のフビンさでした。
最後は小野寺が「美味しいところ」を持って行く!
一条が「うまーーーーー!!!
」と心の底から感激したチョコレートは、小野寺が手作りした ただ一つだけでした。
ただ、その直前に「人体 一体分のチョコ」や「砂糖と塩を間違えちゃった(てへぺろっ☆)」をタップリ食べたから、その差を感じたのかも しれませんけどね。
「特別な義理
」なんて言われたら、もう「確定」としか思えない!
以前から 小野寺の お店を一条は手伝っていました。あの小野寺家の気っぷが良い肝っ玉お母さんだったら、一条家の面々(ヤ■ザ)とも対等に話せそうだし、そのうち家族ぐるみのつきあいが始まりそう。
寺ちゃんの「あわよくば作戦」が進行中です──!
第 70 話 「テジョウ」
今回は鶫が主役を勝ち取りました!
前回、楽の人生で初体験(意味深)を果たした つぐみんが、「学校の授業をサボって白昼堂々と 2 人で密着してドキドキ」という──もう籍を入れているに等しいデート体験ですよ!(?)
しかも、みんなの前で誤解も解かず、「サワヤカ~!!
」な笑顔を見せている。鈍感な桐崎や小野寺はともかく、宮本は「先に強行突破された!」と感づいても良さそうです。あまりのことで面食らっているけれど。
そう、こんなことが「偶然」なんて あり得ません!
「ぶつかった衝撃で 2 人の手首に手錠が巻き付く」──と思わせるほどの早業は、いつも銃の分解・組み立てを訓練している鶫なら、それくらいは造作もないことです。
あるいは、つぐみんの心の奥底に潜む「悪魔(天使?)の鶫」──つまりは無意識が手錠をはめたのかも。その天使だか悪魔が、知らないうちに一条との急接近を進めて欲しいな……!
水を BUKKAKE られシャツを脱ぐ鶫がスゴい!
不自然に胸を寄せたり、絶妙な位置に両手が来ていたり──、つぐみんは・作者は、オレたちから何リットル絞り尽くせば気が済むんですかッ!!(ナニを?)
上半身がブラと上着だけという野外で露出状態の女子高校生と人気の無さそう
なデートスポット
に来る……だと……!?
さすがに『SKET DANCE』先輩の「修学旅行編」で見せた「少年誌の規制? とか知らんし」なトイレとか お風呂ほどのエグさは ありません。
それでも、こんな状況に自分が置かれたら──と想像すると手錠なしでも爆発しそう!
そして伝説へ──: 『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 15 巻 感想・2 | 亜細亜ノ蛾
今回も鶫は、「お嬢の恋人相手に こんな状態で申し訳ない」──なんて 1 ミクロンも思っていなかった。だが それがいい!
それどころか、「しょせん私は お嬢と違って 異性として 意識するにも 値しない娘だと いう事か─…
」と寂しがったり、一条もドキドキしていると気づいて鶫は感激している。
ものすごく素直に なってきていますね!
そもそも「ギャング(やヤク■)には愛人がいて当たり前」という世界で生きている鶫には、「お嬢がいるから」という制限も ゆるんでいきそう。
第 71 話 「オシゴト」
「フビンなキャラに光を当てるシリーズ」第二弾です!
「学校帰りに買い食いする──というデート」をごく普通に見せつけられても、橘は まったく動じていません。彼女からすれば「いつものこと」ですが、地味に すさまじい場面です。
「意中の相手が異性とデート中」なのに、自分はバイトをしている状況で、これだけ すがすがしい笑顔を見せられますか? 自分だったら引きつった笑顔が せいぜいで、全身が汗びっしょり・足はガクガクですよ!
桐崎も一条も、橘に圧倒されっぱなしでした。
でも、サービスされたケチャップに対して、「どうしよう 絶対に余る!!
」という千棘のツッコミが おもしろかった!
ヒロインが全員(天然)ボケという当作品だから、ツッコミ役は いつも一条ばかりです。そのなかで、急に桐崎がツッコむから意表を突かれました。こういう不意打ちを今後も出して欲しい!
結婚資金
を入れたビンには感動しました!
読み返してみると、橘の住むマンションは 2 回も登場しています。しかし、万里花の部屋は今回で初めて描かれました。
そう、橘は「嫁入り前の お嬢様」だから、たとえ楽といえでも みだりに部屋へ入れたりしません。子どものころからマリーは、いつも「いたって大マジメ
」です。
他人からは奇妙な行動に見えるだけで(致命的)。
番外編 「ユアソビ」
お風呂場の近くにクロードがいた理由は何だろう?
しかも、状況からすると最後のコマは脱衣場なのでは!? 桐崎が お風呂に入る時間帯くらいは把握しているはずなのに、どうして そんな場所にクロードが立っていたのか……。
そう言えば、いまだにクロードは「誠士郎」を男だと思っているはずです。お嬢と一緒に鶫が入浴していた事実をどう脳内で処理したのだろうか?
謎は深まるばかr というか湯気がジャマ!
いろんな意味で「やっちゃった」番外編でした。
鶫は、いまでも桐崎が大好き(意味深)な ようです。
「お嬢も一条も好き」(韻を踏んでいる)という気持ちを、つぐみんが正直に受け入れる日は来るのでしょうか……。
それ以外で鶫が幸せになれるとしたら、別の人を好きになることです。今のところ何のフラグも立っていないけれど──、案外、つぐみんが女だと気づいたクロードが、責任を持って お嫁さんにしたりして。
番外編 「マジカル パティシエ 小咲ちゃん!!」
素の状態でも小野寺の料理は十分に魔法じみている!
ニセコイのアニメ版では、当然のように一コマ一コマ入魂で変身シーンを描くのでしょうね!
同じく シャフトが制作した『さよなら絶望先生』でも、番外編や小ネタをいくつも拾っていました。
それに、『魔法少女まどか☆マギカ』も変身シーンは力を入れていましたよね!
これは期待せざるを得ない!