暗殺教室 第 125 話 「完璧の時間」 研げない輩はない

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暗殺教室』 第 125 話 「完璧の時間」

BasketBall - score
そのシュートは──空よりも高い場所から

本作品が今週号のセンタ・カラーを飾りました!
バレンタイン・デーが近いため、チョコレートに愛(という名の殺意)を込めた茅野カエデが描かれています。現役女子中学生に慕われる先生なんて、なんと幸せなのでしょう!(※ただし、胸は【自粛】)

と言いたい所ですが──。
どうも、カエデの頭身バランスやポージングが絶妙にアレで、単純に「かわいい!」という絵に見えませんでした。
とくに足首や手が極端に小さくて、まるでブライスなどのドールや球体関節人形みたいです。マニアックなキュートさがある。
そもそも、カエデのファンなんて、みんな【自粛】。

走馬燈の子どもたち

私塾時代の浅野 學峯は、殺せんせーにソックリです!
現在でも似ている 2 人ですが、昔の學峯は「気さくな完璧超人」具合が殺せんせーと似ている。本来であれば、同じように温かい目で生徒たちを見られたのに……。

理事長は、完全さを生徒に押しつける。
私塾のころから その姿勢は変わっていません。その結果が、池田の悲劇を招いてしまった……。
それでも、良い意味で「良い生徒」を學峯は強制していた、と思います。おそらく、永井も真っすぐな人間に育ったでしょう。

池田は、何でも自分ひとりで切り抜ける「完璧超人」を間近に見ています。そして、「大人になったら… 『良い奴』に なって 会いに来るよ」と言った池田自身の言葉に縛られてしまう。
今さら言っても遅いけれど──、池田に必要だったのは「強い生徒」であること ではなく、他人に──學峯に頼ることでした。それは、けっして弱さでは ない。

報復の結末

以前に出てきたホームレス男の正体が分かりました。
社会的に「暗殺」された彼と、彼の家族は、本当に命を奪われるよりも つらい思いをしています。理事長にしてみれば、報復すら教育に必要な洗脳の技術を高めるために利用している。

暗殺教室 第 119 話 「期末の時間・2 時間目」 終わり良ければすべて余資 | 亜細亜ノ蛾

ギャンブル中毒に された男の年齢に驚きました。
椚ヶ丘学習塾のパンフレットには、「20XX 年度」との記載があります。現在が何年なのかは知りませんが、現実世界と同じだとすると(連載開始と同じ)2012 年になる。
ということは、あの男は まだ 20 代だったのか……。廃人となった今では、二回りも上の年齢に見えます。恐ろしい……。

みなさんも、ギャンブルや中毒には注意しましょうね!(夜な夜な何時間もゲームをするオレが言っても、説得力なし)

おわりに

題名は「とげのないバラはないから借りました。
世に完全な幸福はない」という意味を持つ英語のことわざです。エスプリの効いた言葉なので、フランス出身の香りがする。
日本だと、「キレイなバラにはトゲがある」が有名ですね。美女には裏がある──といった感じで、上記が元だとすると大きく ねじ曲がっています。似た意味の「禍福は糾える縄の如し」で十分だからでしょうか。

タイトルは「とげない ばら(ともがら)は ない」と読みます。
接する相手の全員に成長を要求する理事長を表わしてみました。「(自分が掲げる目標を)遂げない」にも かかっている。理事長が生徒たちを「輩(仲間)」と思っていたかはアヤシイですが。