『暗殺教室』 第170話 「次世代の時間」
生徒たちが駆けつけても絶望的な状況は変わらない!
いつレーザーを撃たれるか分からなかった状況から、処刑の時刻を知らされただけです。生徒たちから わざわざ「死の宣告」を受けたに等しい。
それでも殺せんせーは平然とした表情です。
「天の矛」の最大出力は、殺せんせーの完全防御形態
でさえ防ぎきれない。「地の盾」も防衛も完全で、生徒たちは近寄れません。
──こんな状況で、どうして落ち着いているのか?
と すでに「観念している」ように思えてしまう……。
余裕の裏側
潮田 渚も殺せんせーの態度に疑問を持っています。
「殺せんせーはE組に来なかったら
普通にどこかで生きれたかもしれないのに
」と渚は思っている。
しかし、E組がなかったら──雪村あぐりと出会わなかったら、とっくに この世界は終わっていた可能性もあります。
殺せんせーにとって 生徒たちとすごした1か月──いや1年間は最高に有意義でした。だから それだけで充分すぎる
のかな……。
流れのままに
おそらく最後となる殺せんせーの授業です。
社会に対して原因を求め
たり社会を否定
しない理由を「時間の無駄
」と言い切る。短い言葉ながら、殺せんせーの半生を思えば あまりにも重たい。
「世の中そんなもんだ
」と 世の理不尽を受け流す。
これは「スルー力(りょく)」と言える。現代では必須のスキルです(とくにSNSでは重要!)。そして、やり過ごした後で考える
ことが大切になってくる。
とくに「避難しても隠れてもいい
」という教えは最重要です。やり過ごし方・逃げ方を知らず、この世から去る子どもが一人でも減って欲しい!
(一方、「ほぼ反則
な奇襲
」を仕かけた茅野カエデは耳が痛かったはず)
祝いの日
中村 莉桜の優しさと女子力が光ります!
「死神」と あぐりの話をちゃんと覚えていて、殺せんせーの「誕生日」
を祝っている。用意したバースディ・ケーキも美味しそうでカワイイ!
ところがそんな厚意も「台無し」にされる!
柳沢 誇太郎と「死神 二代目」が登場しました。けっこう前から侵入していたはずなのに、いちいち最高のタイミングで現われるところがイヤらしい! 「出待ち」の間は2人で雑談でもしていたのでしょうか?
なんとなく、以前に見たコピペを思い出しました。
まったく同じ内容でも話した相手によって受け取り方が変わってしまう。たとえば、こんな具合に──。
- 潮田
- 「他人のイヤがることでも積極的にやります!」
- 柳沢
- 「他人のイヤがることでも積極的にやる」
- 赤羽
- 「他人のイヤがることでも積極的にヤるよ!」
──赤羽 業が一番 危険そう!
教師の交代?
二代目を新しい「殺せんせー」
と柳沢は紹介している。
どう見ても「体罰」の ほかには何も教える気は無さそう! ある程度は教育に「愛のムチ」は必要です。しかし、二代目には愛が込められない。
──と見せかけて、二代目の自由自在な変形能力を利用して、本当に「生徒への教育で対決」したりして。殺せんせーだって、最初に見たときには教育者とは とても思えなかった。はたして、そんなサプライズは あるのか? (無い、に3,000ガバス)
おわりに
「このタコ エロい位で何の危険も無えのによ!!
」
そう寺坂 竜馬は殺せんせーを弁護している。寺坂らしい実直なフォローの仕方です。
しかし──、生徒の前で性的な話題を平気で出す(男性)教師なんて、もっとも問題視されますよ! もちろん、行動に出すイリーナ・イェラビッチなんて もってのほかです!
題名は「二の句が継げない
」から借りました。
報復のために全身を改造された二代目は、どんな苦痛を味わったのだろう。いや、現在進行形で激痛の地獄だと思われる。仮に殺せんせーに勝てたとして、彼には何が残るのか?
「『次』を考えないこと」が報復の条件なのだろう。