松井 優征 『暗殺教室』 17 「分裂の時間」
かつてないほど混乱している殺せんせーが表紙です!
本巻のタイトルからして「殺せんせーの精神が分裂している話」のように感じてしまう。ところが、本編の殺せんせーは落ち着いています。
まるで 何かを悟りきったかのように……。
Reviewer: あじもす @asiamoth,
第 17 巻の見どころ
カバー折り返しにある作者の言葉に注目です!
松井 優征先生によると、すでに 15 巻から最終回まで
一週単位で何をやるかが決まって
いる とのこと! そんなに以前からラストを考えていたのか……!
15 巻と言えば第 129 話「正体の時間」が最重要です。
その回に書かれた松井先生の(週刊誌での)後書きは、「ここからが『暗殺教室』です。どうかよろしくお願いします。
」でした。そこからの嵐のような展開は、しっかりと最後まで固まっているから描けたのでしょう。
現時点で殺せんせー・「死神」の生死は決定している!
──とは言え、物事にはハプニングが付き物です。
最終話までに面白いことを思いついたら、すぐにでも方向転換を計るでしょう。渚とカエデのイチャイチャ路線や矢田 桃花の発育記録などで、あと 30 巻くらい引き延ばされないかな……。
とくに「律」の かわいらしさ・あざとさは捨てがたい! 彼女だけでスピンオフを出してくれたら良いのに! 「律」には たくさん「機能拡張(べんきょう)」して欲しい!
神崎 有希子の活躍が目立つ巻でした!
本編では まさかの無双を見せています。オマケのページでは「おしとやかジェノサイド
」という必殺技の名前が明かされました。夜も大量にヤってるんだろうなぁ……(※オンライン・ゲームの話です──か?)
描き下ろしでは潮田 渚をガッチリと拘束しています!
奥田 愛実は彼女らしく まだ距離を取っているけれど、神崎さんはネっトリと「あててんのよ」に見える!? 茅野カエデが巨■を敵視している間に、有希子の策略がジワジワと進行するかも……。
でも、胸のサイズだったら神崎も潮田も似たよ
「──ドシュ!(脳天に鉛玉を撃ち込まれた音)」
このブログの感想記事
- 暗殺教室 第 143 話 「分裂の時間」 仲立ちは友の声を分ける
- 暗殺教室 第 144 話 「殺し屋達の時間」 頭脳を溜めて恩師を殺す
- 暗殺教室 第 145 話 「爪の時間」 爪で拾って身を滅ぼす
- 暗殺教室 第 146 話 「激戦の時間」 ナイフ折れ弾尽きる
- 暗殺教室 第 147 話 「舞台の時間」 孤独の舞倒れ
- 暗殺教室 第 148 話 「過程の時間」 苦悶に王道なし
- 暗殺教室 第 150 話 「自由研究の時間」 鬼の居ぬ間に選択
- 暗殺教室 第 151 話 「速度の時間」 飛ぶ蛸を超す勢い
おわりに
題名は「分裂させて征服せよ
」から借りました。
原文の英語で書くと「Divide and conquer.
」となり、今回のタイトルと見分けが付きませんね。四字熟語で言えば「分割統治」のことです。
創作の世界では、「仲違いは仲直りの始まり」が定番となる。この巻も まさに渚とカルマの仲を深める(意味深)展開でした。
現実世界でも そうなると良いですね……(意味深)。