『バクマン。』 93 ページ 「中央と最強」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 32 号)
人付き合いの苦手な人ほど、自分と似た人を探します。似たタイプであれば、仲良くなれるのではないか──と思ってしまう。
ところが──、自分と似ている人ほど、細かい相違にイライラとするのです。その結果、誰よりも憎い相手になったりする。恋人も、同じことです。
自分のシュミを認めてくれる、タイプの違う人こそが、
理想の恋人──なのかも。
考えてない !?
話の展開を港浦が考えてこなかったのは、なぜでしょうね? その理由によって、港浦の評価が変わってきます。
まず──、仕事のやる気がなくて、メンドウクサイから、打合せの用意をしてこなかった。この場合は、港浦らしいけれど、ちょっと社会人としては信じられない。いったい、編集者という人種は、何を仕事と考えているのか──と言いたくなる。
次に──、本来 話の続きは 担当に任せるのではなく
、マンガ家と編集者とが一緒に考えていくべきだ
という主張です。これは、もっともな意見でしょう。港浦にしては珍しい正論です。
そう──、『+NATURAL』を担当していた服部は、話の流れを自分で考えて、そこから岩瀬がふくらませていった──とのこと。よく考えると、それは行きすぎですよね。服部の役職は、〈編集者・件・原作補佐〉ではありません。
だから、服部先輩と比べられても……
と港浦は愚痴をもらすのではなく、マンガ家との正常な関係を説明するべきでしょう。
この打合せの場で、港浦が冷めた態度で接しているのは、かなり評価できます。岩瀬と一緒に熱くなっていては、話が進みません。
オトナの態度を取った港浦を、岩瀬も高評価しそう。
たたみかけるように、半年後には 「PCP」は 多分 終わっている
、と港浦は冷たく言っています。これには、岩瀬もかなり意表を突かれたハズ。このあとのやり取りを見ても──、港浦を見る岩瀬の目が変わっていますね。
これは──、KOI なのか?
私は聞いてません
シュージンが、岩瀬に〈半年ルール〉を説明していないのは、この 2 人の仲を考えれば当然でしょう。わざわざそんなことを言うはずがない。
しかし、本当の理由は──、
シュージン自身も忘れていたからでは……。
「71 ページ」で、岩瀬のことをライバルって いうか 絶対負けたくない 相手です
、とシュージンは言っていました。そして、それを ライバルと いうんだろ
、と港浦から突っ込まれている。
今回、岩瀬と港浦とのやり取りも、似たような感じに見えます。シュージンと岩瀬の相性が悪いのは、似たもの同士だから──でしょうね。
どういう 意味ですか?
『PCP』の立ち上げに参加したワリには、港浦はクールな態度です。新妻エイジの言うとおりならば、半年後の打切りが見えているのに……。自分が担当している作品以外は、港浦には興味がないようです。
エイジの言うことは、ほぼ的中している。そこを服部と港浦が気付いているのは、なんともメタな感じがしますね。一回くらい、エイジの予想が外れても面白い。
「PCP」には 負ける気がしません
というエイジのセリフには、今のままの
──と頭についています。
つまりは、何かを変えれば、亜城木夢叶はエイジと互角異常に戦えるハズ。問題は、その〈何か〉が見えてこないところです。
謝ります
「ジャンプ」の編集者に適応されてきた〈何もしない物が得をする〉法則が、シュージンにも当てはまりそう。いや、これは、亜城木夢叶と服部が力を合わせて何とかしよう──と思ったからこその結果です。
シュージンは、強敵と書いて〈ライバル〉と読む──の岩瀬から、やる気をもらいました。これで全力を出し切らなかったら、その時点で終わりでしょう。
ここからの『PCP』の追い上げに期待──したいところですが、これ以上、何を描けばいいのだろうか?
『タント』の時と同様に、〈強力なライバル〉を出してくる──と予想します。
