『バクマン。』 139 ページ 「最終話とコメント」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 31 号)
7 年連載して 1 位で終わる
──。長期連載したマンガの閉じ方としては、1 つの理想型ですね。もしかしたら『バクマン。』の作者も、この終わり方を目指しているのかもしれません。
実際の「ジャンプ」でも、長く続いた連載のいくつかが、前半のページに載っている。たぶん、アンケートでも上位でしょう。長年の読者の中には、「無条件で投票する」というファンもいるのかもしれませんね。
ただし、最近になって転落し始めた作品もあります。そろそろ飽きられたから──と見て間違いない。ファンという人種は、「いつでも同じ面白さ」を求めるのに、「いつまでも同じ展開」には飽き飽きなのです。身勝手ですね(人ごと)。
まだ 22 よね
なぜカヤは驚いたのかが、よく分かりません。サイコーが新妻エイジにおめでとう
と言うことの、どこにビックリする要素があるのだろう?
「おめでた」であることを勘づかれた──とカヤが思ったからか? と深読みしてみました。そうではなくて、連載を終えた作家には、普通なら「ごくろうさま」と言うのに、お祝いの言葉を贈る奇妙さ──に意表を突かれただけでしょうね。
祝福するなら、『正義の三肩』がドラマ化する高浜昇陽のことも、たまには思い出してやってください、亜城木師匠……。
最高の 終わり方だ
雄二郎は、『CROW』の最終話を読んで泣いています。自分の担当している作家のマンガで泣けるなんて、編集者にとって最高の喜びでしょうね! 雄二郎、熱い男だぜ……。
ネームの時点から何度も読んでいるはずですケド。
新妻先生
という呼び方は、なんだかエロティックなひびきがある……(ごくり……)。それはともかくとして──。急に かしこまって話されると、エイジも照れるのかな──とこのページでは思っていました。顔をそむけているのは、そのせいかと。
なにしろ、お疲れ様でした !!
とねぎらいの言葉をかけている雄二郎の表情は、まるで恋する乙女です。直視でき、ぬ!
「第一印象から決めてました!」とか「ひと言も話していないけどぉー、よろすくおながいします!(ムリだろ)」とか「左から 15 番目(右から数えろよ)」とか──言い出しそうな雄二郎でした(このネタ、いまの世代に伝わるの?)。
参考(になるのか?): ねるとん紅鯨団 – Wikipedia
もう 興味なし
エイジにとっては、デビュー作であり「ジャンプ」の看板となった『CROW』でさえも、いまでは「終わった作品」でしかない。自分の作品に対する愛情は持っていると思うけれど、それよりも「次の作品」のほうが大事なのでしょうね。
『+NATURAL』も、エイジは終わらせようとしているのでは? すくなくとも、力を入れて取り組んでいる感じは、まるでない。
原作者の岩瀬愛子も、かつての情熱は うしなわれてしまったようです。エイジの部屋に何度も来るような、あの熱意は、どこへ行ってしまったのでしょうか……。
話の途中 だよね?
「元素記号を題材にしたヒーロー物」は、過去の作品にあったのだろうか? 調べてみると、『エレメントハンター』が見つかりました。そのものズバリではないけれど、「元素(の消失)」がテーマになっている。
『エレメントハンター』は、よりによって、ジャンプコミックスなんですよね……。しかも、アニメ作品のコミカライズのため、認知度も高いはず。集英社の編集者である雄二郎と、マンガ大好きなエイジの 2 人とも知らないのは、ちょっと問題かな。
あとは、『元素周期 萌えて覚える化学の基本』とか(まったく関係ない)。
エイジは、「落ち着かない」という理由だけで、100 ページ以上も未発表作を書いています。「食べる・寝る」時間以外は、仕事でマンガを描いているか、趣味でマンガを描いているか──。
「マンガ家を目指しています!」・「マンガが大好き!!」と思っている人でも、このエイジのエピソードを聞いたら、「引いて」しまいそう。ここで「自分もマネしよう」と思えるかどうかが、1 つの分かれめです。
王道のバトルマンガしか描けないと思われたエイジは、宇宙のゴキブリの長編
などというマンガを仕上げていました。なんで、その話を描こうと思いついたんだろう──。
いや、奇抜なアイデアがパッと思い付く人は、アマチュアの中にもいます。自分でも、作品にしたい話が たまに思い浮かぶ。しかし、それをコミックス 30 巻分も描き続けるなんて、普通の話ではありません。
このブログで何度も書いているように──、ほら、よく分からないでしょ、新妻エイジという人物は。自分は、『DEATH NOTE』の L も エイジも、「分かる~」と軽く言っている人のことを、白々しく感じます。
彼らは、「分かってもらう」ために描かれた人物ではない──と思う。たとえ作者でも、つかみ切れていない部分があるのでは? それくらいの怪物を出したほうが、物語は面白くなる。
いつの間に こんなに 描いたんだ !?
エイジは いつも机に向かっているけれど、仕事の原稿だけを描いているのか──。以前から、このことが疑問でした。週刊連載を 2 作品も手がけているとは言え、おそろしいほど執筆の早い彼にしては、時間がかかりすぎではないか──と。
答えは単純で、「連載以外のマンガも描いている」。
エイジは、大量の原稿を引っ張り出してきました。川口たろう先生が、生前に描いたネームの量くらいは ありますね……。
雄二郎が本当の「マンガ好き」なら、ここにある作品を、全部読もうとするはずです。亜城木たちも、読みたいだろうなぁ。
さすがに全部エンピツ描きだと思うけれど、そのまま印刷しても面白そうです。『新妻エイジ 未発表作品集(全 100 巻)』として出版するとか──。
