アニメ・マンガ一覧

バクマン。 13 巻 「愛読者と一目惚れ」 愛の告白と幸せな 1 日

『バクマン。』 コミックス 13 巻 「愛読者と一目惚れ」

heart glasses
世界がバラ色に見えた──日もある

13 巻は、本当に見どころが多い! コミックスの紹介を書く前に読み直したら、いつもとページ数は変わらないはずなのに、1.5 巻分くらいの内容に感じました。

世の中でこれほど価値のある 400 円は、ほかにあるでs いやない(フライング反語)。

今回の表紙は、「川原で寝転んでいる様子を上から見る」という おなじみの構図です(毛足の長いカーペットという可能性あり)。なんと、折原と森屋が(見切れつつも)描かれている。

あの天才・平丸一也ですら、やっと前巻で表紙に起用されました。彼と比べると、アシスタント・コンビは役得ですね。

バクマン。 12 巻 「画家と漫画家」 花火の音と 100 分超え : 亜細亜ノ蛾

残念なことに、白鳥シュンとカヤは、帯の文字で隠れる位置にいます。重要な人物なのに、この扱いは かわいそう。とくに最初は存在に気がつかなかった白鳥は、まるでマミってるみたいです(最近の流行?)。

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バクマン。 #133-4 「励みと想い」 荒療治と手柄

『バクマン。』 133 ページ 「励みと想い」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 25 号)

Free floral henna design from Very Victoria, Victoria Welch's second henna design e-book
(手描きの手の柄──は関係ない)

時事ネタを作品の中に取り入れるのは、作風によって難易度が変わってきます。『SKET DANCE』や『銀魂』なら、何だってネタにできる。しかし、オサレオシャレ系バトルマンガの『BLEACH』あたりだと、現実世界を意識するなんてダサくなります。

最近の『バクマン。』は、「精神的ショックを受けた人と、どう接するか」というテーマを描いてきました。まさに、現代の日本人の心を揺さぶる題材ですね。

心に傷を負った人と接する時には、今回のサイコーのように、まず一人で 考えていても 駄目だと気付く。そして、話し合って相手の気持ちを理解した上で行動する。──この誠実さが、現代人には必要でしょう。

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バクマン。 #133-3 「励みと想い」 精神的ダメージと勇気付け

『バクマン。』 133 ページ 「励みと想い」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 25 号)

128 of 365- "Boyfriend jeans" are stupid
(世の中には──良いダメージもある)

シュージンは、食事の途中で席を立つことが多すぎます。せっかく作った料理が台なしになるし、カヤは独りで ご飯を食べることになる。今回も、そのような場面が出てきました。

食事をする数十分間を削ってまで、原作を書く時間を取る意味があるのかな──と思ってしまう。もちろん、「切羽詰まった感じを出すための演出」なのは分かっているけれど、カヤが かわいそうです。

そこで、「※原作を仕上げたあと、シュージンはカヤとイチャイチャ(はぁと)しながら ご飯を食べました」──と脳内で補完しておきましょう。

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バクマン。 #133-2 「励みと想い」 同一犯と報道

『バクマン。』 133 ページ 「励みと想い」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 25 号)

Poisson d'avril
(魚を盗んだのは──同一犯かと思われる)

新妻エイジが、読者アンケートの 1 位を狙っています。呼吸と同じレベルでマンガを生み出す天才ですら、「ジャンプ」の頂点は手ごわかった──。

ここで、ちょっと想像してみましょう。

現実世界の「ジャンプ」で、人気アンケートの順位が現在 1 位なのは、おそらく『ONE PIECE』でしょう。2 位と 3 位は、『NARUTO 』・『BLEACH』・『トリコ』あたりが取り合っているはず。

参考: ジャンプ掲載順考察

2 位以下のマンガが、この状況で『ONE PIECE』を抜く週があるかというと──、うん、ありそうな気がします。じつは、書き出すまでは「むずかしそうです」という結論を導きたかったけれど──、だるい回想シーンの回がありますからね……。

そう考えると、2 番手がいくら面白い話を描いても、『ONE PIECE』が不調の回と重ならないと、なかなか 1 番には ならないでしょう。つまり、実力だけでは 1 位を獲りにくい。

それでは、エイジも同じなのかというと──。

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バクマン。 #133-1 「励みと想い」 朝までと清書

『バクマン。』 133 ページ 「励みと想い」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 25 号)

Hello 2010! - Rainbow Bridge | Tokyo, Japan
(時には──明けて欲しくない朝もある)

今回の『バクマン。』は巻頭カラーでした! カラフル(蛍光色?)なスポーツ・ウェア(一部 普段着)を着た人物が 8 人も並んでいるのに、まとまりを感じる構成力が すごい。

ただ、サイコー大先生のせいで、蒼樹紅の胸部がよく見えません。ほんのちょっと(東京ドーム 2 杯分くらい)だけ、残念でした。残! 念! でしたよ……。

よく見ると、スケートしているエイジと運動が得意なカヤは ともかく、亜豆も まったく汗をかいていません。どこか人間離れした彼女の鉄人ぶりが、よく出ていますね。

驚いたことに、吉田氏が集合絵に大抜擢されました! 前回の人気投票で、吉田が 9 位だったからでしょうね。平丸一也と吉田のカップルコンビは、人気あるんだなぁ……。

バクマン。 #110-1 「一緒と別々」 問題のタネと『LOVE 力 A to Z』 : 亜細亜ノ蛾

そう言えば、投票の順位そのものは引用していませんでしたね。くわしくは下のページを参照していただくとして──。

人気の順位がカラーページでの登場を決めているのであれば、なぜ、岩瀬愛子がいないのか! もしかしたら、負けず嫌いの彼女(10 位)のことだから、カヤ(12 位)よりもずっと先を走っているのかもしれませんね。

──裸で逆立ちしている岩瀬が。

バクマン。 #98-2 「握手と手直し」 立ち話と裸で逆立ち : 亜細亜ノ蛾

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ニコニコ動画から『魔法少女まどか☆マギカ』の動画を紹介

ニコニコ動画

iPiano
(音楽のカタチも──時代で変わる)

まだまだ『魔法少女まどか☆マギカ』が面白いです。何度も何度も観ているけれど、そのたびに楽しめる。

それに、まだ BD/DVD も出そろっていません。関連グッズも、これから増えてくるはずです。オレたちの戦いは、これからだッ!(?)

今回は、ニコニコ動画で公開されている、『まど☆マギ』を題材にした動画を紹介します。第 1 弾として、「音楽が主体の動画」という縛りで まとめました。

良いイヤホン・ヘッドホンで お楽しみください。

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バクマン。 #132-4 「逆立ちと立て直し」 正攻法と落胆

『バクマン。』 132 ページ 「逆立ちと立て直し」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 24 号)

IT IS NOT THIS! コレジャナイロボ
ガッカリの代名詞も──今では うれしい)

今回の展開は、「追い込まれると火事場の馬鹿力が出る」というバトルマンガ的な発想だと思うけれど──、ほぼ不眠不休の上に食事も取らないのは、いくら何でも無謀すぎます。シュージンの体には、オートファジィが備わっているのでしょうか(『トリコ』ネタ)。

マネするマンガ家志望者が出そうでこわいなぁ……。

このブログでは 64 回くらい書いているけれど、マンガなどの創作物のマネをして、他人に迷惑をかけたり体を壊したりするのは、おバカさんのやることです。せめて、マンガのせいにはして欲しくない。

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バクマン。 #132-3 「逆立ちと立て直し」 ボツと花見

『バクマン。』 132 ページ 「逆立ちと立て直し」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 24 号)

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(いろんな意味で──花見をしている場合じゃない)

「ジャンプ」マンガの戦闘シーンが面白くない理由の一つは、登場人物の多さによる消化不良です。キャラを多く出すわりに一対一で戦う場合が多いので、残りの人が「解説・応援係」になってしまう。つまりは、どんなに良いキャラを創造しても、ぜんぶモブになる

HUNTER×HUNTER』は、毎回毎回が緊張の連続です。いくつもの場所で・複数の人物が・同時に戦っているから、ダレたりしない。

──なぜ、ほかのバトルマンガも、この方式を参考にしないのでしょうかね? いつまで「甲子園式・正々堂々としたトーナメント戦」をやっているのだろう。

また、長期的な連載をやっていると、たまには息抜きのような回も必要です。いつもいつもシリアスな展開よりも、ほのぼのとした話を入れたほうが、物語に広がりが出る。戦闘中まで息抜きしたり、技の説明ばかりだとダメですけどね……。

家庭教師ヒットマン REBORN!』や『Bleach』は、スタイリッシュな戦闘パートよりも、学園・日常編のほうが圧倒的に面白い。

つまりは、もっと三浦ハルを出すべきだ!

──もそうだけれど、亜城木夢叶の『PCP』が行き詰まっている現在、軽めの話を描いても面白いと思います。一度はボツ扱いにしていた「席替え大作戦」なんて、昔のサイコーと亜豆の姿を借りたら面白くなりそう。

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バクマン。 #132-2 「逆立ちと立て直し」 季節ネタと悪循環

『バクマン。』 132 ページ 「逆立ちと立て直し」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 24 号)

Santa's Entourage
(クリスマスが夏の国でも──サンタは頑張る)

あらすじだけを聞くと面白味のない話でも、演出しだいで楽しくなります。たとえば、今週の「ジャンプ」で言うと──:

──これだけで終わるけれど、どれも面白かった。

つまりは、シュージンが不調でも、サイコーの力でピンチを切り抜けられたはずです。しかし──、「作画が良くなって、順位が上がった」という話は、あまりにも少ない。暗かった『PCP』の絵柄を明るくした時くらいです(『バクマン。 (11)』)。

考えてみると、マンガを読んでいて「おっ、今回の絵は気合いが入っているな―」と気がついたことは、数えるほども ありません。逆に「今回の絵は ひどいな」と思うことは多い。

やはり、マンガには話の力が重要です。

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バクマン。 #132-1 「逆立ちと立て直し」 席替えと 2 話先

『バクマン。』 132 ページ 「逆立ちと立て直し」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 24 号)

Hmm, they weren't there yesterday
(庭先には──ニワトリが二羽いた)

シュージンは、久しぶりにスランプです。『PCP』の前身である『完全犯罪クラブ』に たどり着くまでにも苦労しましたが、「なんとしても連載を勝ち取る!」と燃えていました。

現在のように「何を書いたら良いのか分からない」という状態は、『走れ! 大発タント』以来です。あのころのシュージンは、とても苦しんでいた。しかし、やるだけの価値はあったと思います。

亜城木夢叶が発表した作品の中で、一番アニメに向いた作品は『タント』でした。ただ、シュージンの苦手なジャンルだから、どうやってもアニメ化はムリだったけれど……。

『PCP』の場合は、ほぼ完全にテレビアニメにはならない。まず、主題からしてスポンサがつきにくいし、模倣犯のせいで絶望的になりました。──そう分かった上で頑張る必要があるから、いっそう苦しい。

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