週刊少年ジャンプ一覧

バクマン。 #90-2 「芸術と商品」 親のスネと気兼ね

『バクマン。』 90 ページ 「芸術と商品」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 29 号)

Wondering How (by luckygirllefty)
(猫にならスネを差し出したい)

「今週号のジャンプは面白かった」話の第二段です。

みなさん、今回の『いぬまるだしっ』は読みましたか? 普段は音速でページを飛ばす人も、今回は(今回も)ちゃんと読みましょう! とくに最後のページが、爆裂に面白かった。

ネタバレしないようにザックリ説明すると、幼稚園児たちが老人ホームの交流会に参加する──という内容です。最後に園児たちがこれからも元気で長生きしてね !! と定番・鉄板のセリフを言う。すると──、

──老人たちの返答がすさまじかった!

ぜひ、「ジャンプ」誌上で読んでみてください。ちょっと感動というか感心した。これは、一寸先は闇の このご時勢にはピッタリのオチです(「ご時世」が正しいと思うケド)。よく、『メゾン・ド・ペンギン』の作者が、この領域に達したものだ……。

このように、マンガ家──作家は、思いも寄らぬ急成長を遂げるのです。たとえば、『とっても! ラッキーマン』の作者が(あれ? こんな夜中にだr)

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バクマン。 #90-1 「芸術と商品」 怪盗系と『虚人街放浪』

『バクマン。』 90 ページ 「芸術と商品」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 29 号)

My heart in your hands (by aussiegall)
(怪盗が盗んだ「とんでもないもの」とは──)

今週号の「ジャンプ」はヤケに面白かった。全体的に、面白いマンガが多かったのです。

なぜだろうと思って見てみると、新展開──の一歩手前という話が目立つ。ストーリィマンガのほとんどが、「前回の続き」みたいな感じではなく、

「来週号から面白くなりそう……!」

という回ばかりでした。

ベジータもフリーザもセルも──戦いに入る直前のほうが、ワクワクしましたからね。戦い始めたら──「3 秒/1 話」で読めそう。

そして『バクマン。』も、新たなる戦いは目前です!

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バクマン。 #89-4 「タイトルとキャラデザ」 アベちゃんと慢心

『バクマン。』 89 ページ 「タイトルとキャラデザ」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 28 号)

FIBONACCI KIMONO -- A Young Geisha Wears a Kimono Pattern Ahead of its Time (by Okinawa Soba (In Asia and Africa until August))
(こういう人のウチワなら──右でも左でもあおいで欲しい)

今回は、『ラッコ 11 号』のフィギュアが売れて、平丸が調子に乗る──という場面があります。

ちょうど今週号の『銀魂』にも、アニメとグッズの話が出てきました。平丸以上にエゲツナイ話をしていて──ちびっこたちはドン引きだったかもしれない。でも、知っておいてソンはしないと思う。

好きなマンガ家を支えるには、本当はどうしたらいいのか──という話でもあります。

世の中には「お金がすべてじゃない!」と言う人が多いけれど、そういう人ほど──お金の話しかしていなかったりする。

「すべてじゃない」のであれば、もっと好きな作家にドンドンとお金を稼いで人生を楽しんでもらいたい──と自分は思う。

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バクマン。 #89-3 「タイトルとキャラデザ」 山田太郎と成人式

『バクマン。』 89 ページ 「タイトルとキャラデザ」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 28 号)

Dior [ 鶴岡八幡宮 / 鎌倉 ] (by d'n'c)
(伝統のある行事とブランド)

「犯罪」にしろ「crime」にしろ──なんだかヒビキがカッコ良くないですか?

「良くない」と断言されても強引に話を続けると──。

ほら、「暴走族」とかいう恥ずかしい名称を、「珍走団」というもっと恥辱に満ちた名称で呼ぼう──という動きがありますよね(サラッと書いたけど、「暴走族」を格好いいと思うセンスはダサすぎる)。

同じように、「犯罪」を──「ぱんぬぅい」とか(?)、「強盗殺人」を「もいみりん」とか(?)、「連続■女誘拐殺人事件」も「いむっふよもっさ」とか(?)、そんな風に呼べばいいと思う。

(ヒント: 裁判書での事件名読み上げ)

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バクマン。 #89-2 「タイトルとキャラデザ」 マンガ家の星とお雑煮

『バクマン。』 89 ページ 「タイトルとキャラデザ」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 28 号)

ozoni 2010 (by junkoko)
(梅雨時にはまぶしい──白)

今回は、尊敬する「亜城木先生」にベタな ギャグマンガ──似合わない作風を描かせたことに対して、新妻エイジが抗議していました。

港浦は、港浦なりに頑張ったと思う。それに、『走れ! 大発タント』の初期のころは、亜城木の 2 人も 乗り気でした。港浦に責任を追及したり、文句を言ったりすることは、筋違いかもしれない。

それでも──、エイジが言うとおり、亜城木先生は リアルな話 リアルな絵です──というのもまた、真実です。サイコーとシュージンのことをよく知っている編集者ならば、『タント』の方向へは行かせなかった。

そこで、これだけ港浦に面と向かって意見をするエイジの姿を見て、読者としても胸のつかえが取れた感じがしますね。

港浦ゴロリン──、いままでありがとう!(勝手に消すな)

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バクマン。 #89-1 「タイトルとキャラデザ」 盲点と年の瀬

『バクマン。』 89 ページ 「タイトルとキャラデザ」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 28 号)

ジャンプの主人公の中には、二面性を持ったキャラクタが多いですね。このあたりは、xx-internet 氏がまとめていたはず──、そうそう、これだ。

ジャンプ漫画の主人公と二面性 – イン殺 – xx

上のページの一覧を見ると、いまのジャンプは D タイプ──ほとんど二重人格な主人公ばかりですね!

下のページで序盤に書いた条例の中の人たちか、名前に P と T と A が付く団体から、悪い意味で「マンガ脳」とかなんとか言われそう。

バクマン。 #88-2 「表現力と想像力」 石灰岩と定石 : 亜細亜ノ蛾

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バクマン。 #88-4 「表現力と想像力」 効果音とトップ

『バクマン。』 88 ページ 「表現力と想像力」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 27 号)

Tops・独楽 (by snow_rural)
(top とは──英語でコマのこと)

シュージンが言うには、新妻エイジは効果音を入れるセンスがあるそうです。効果音のセンス──エイジの表現力とは、どんなモノなのだろう?

『バクマン。』の作者は、あまり効果音──擬音を使わないためか、エイジのセンスの良さがイマイチ分かりません。もしかすると──、

──エイジを絶賛するシュージンのセリフは──、

──大場つぐみさん自身の声だったりして。

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バクマン。 #88-3 「表現力と想像力」 小説版と間のコマ

『バクマン。』 88 ページ 「表現力と想像力」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 27 号)

Spinning Top (by Keith Barlow)
(「間」に困った時には、とりあえず回そう)

今回の服部が言った、エイジの勝っているところ──マンガとしての 表現力とは、基本中の基本のことでした。

マンガを読むだけではなく、描き方まで知っている人には、「そんなことなの?」と拍子抜けしたでしょう。

──それでも、基本こそ大事です。

基本ができていなければ論外だし──、基本だけできていても面白くない。マンガは──創作は、「基本・プラスアルファ」の繰り返しです。

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バクマン。 #88-2 「表現力と想像力」 石灰岩と定石

『バクマン。』 88 ページ 「表現力と想像力」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 27 号)

Sunset at White Desert (by 98octane)
(たしかに、これで殴られたら痛そうだ)

今週号のジャンプには、「東京都青少年の健全な育成に関する条例」について、本当に 必要ですか? と読者へ問いかけるページがあります。

東京都青少年の健全な育成に関する条例 – Wikipedia

例の、「非実在青少年」や「児童ポルノ」について、

「ワシらには分からん興味もないから規制するわw」

という──アリガタ~イ、お上からのお達しですね(ビキビキ #)。

このサイトでは、前から再三再四──再十六くらい言っていますが、

「マンガに影響されてバカやる奴は、バカだ」

というのが、自分の一貫した意見です。

そういうバカがいるから、「マンガの中のょぅι゛ょ」と「現実世界の児童」とが区別できずに──「規制する」というオメデタイ人たちが出てくる。

オメデタイ人たちも忙しいのだから──、

──バカは無人島でやりなさい。

ところで──、よりによって条例改正の是非を問うページは、『保健室の死神』と『SKET DANCE』との間に挟まれたページに書いてあるのです。ジャンプの編集部も、なかなかやりおるわ……!

ひとつは、最近、妙~にテコ入れ──お色気なシーンが盛りだくさんになってきた『保健室』(コミックスでは乳■券も発行!)と──、

もうひとつは、マンガ史上にその名を残すであろう──「修学旅行編」(トイレやらお風呂やら──)を描ききった『スケット』とで、ムギュッとサンドイッチですよ!

──そりゃあ、オバハン・オジサンたちも──、

──規制したくなるよなぁ。

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バクマン。 #88-1 「表現力と想像力」 Y-1 と半年

『バクマン。』 88 ページ 「表現力と想像力」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 27 号)

NY Yankees Are Pussies (by Pro-Zak)
(彼とタッグを組んだら強そうだ……!)

「表現力」とは何だろう。

いかにも「辞書辞書した」意味あいはともかくとして、マンガにおける「表現力」とは──、

──分かりやすさ

この一語に尽きると思います。

一般的に「マンガの表現力」として例に挙げられるのは、絶対に自然界にはあり得ない擬音や、斜めに切り取った構図や、妙な立ちポーズなどでしょう。

ようするに──、

──ジョジョっぽい、ぶっ飛んだイメージ。

自分が思うに、『ジョジョ』がスゴイのは──荒木先生の素晴らしいところは、一般ピーポー(×ウェカピポ)な読者にも「何か──スゴイ!」がストレートに伝わるように、分かりやすく描いているところです。

まずは、読者に分かりやすい「表現力」を身につけて、それから自分なりの個性を出す「表現方法」を見つけ出す。それが一番ではないでしょうか。

(──と個性について書いておきながら、今回の文章は、京極夏彦先生みたいな「──」の使い方を多用して失敗している、というメタ的な構造)

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