『バクマン。』 89 ページ 「タイトルとキャラデザ」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 28 号)
ジャンプの主人公の中には、二面性を持ったキャラクタが多いですね。このあたりは、xx-internet 氏がまとめていたはず──、そうそう、これだ。
上のページの一覧を見ると、いまのジャンプは D タイプ──ほとんど二重人格
な主人公ばかりですね!
下のページで序盤に書いた条例の中の人たちか、名前に P と T と A が付く団体から、悪い意味で「マンガ脳」とかなんとか言われそう。
バクマン。 #88-2 「表現力と想像力」 石灰岩と定石 : 亜細亜ノ蛾
その目に気付く者

(猫「正月だからテンション上がってきた」)
『完全犯罪クラブ』の主人公である地光計(ちみつ けい)は、ネームの段階だと──もっと暗い少年に感じました。とても、友だちと楽しく会話しながら 給食を取っている
──なんて思えない。つまりは──、
──二面性がある──ということか。
この主人公も、急にパワーアップしたり変身したりして、フ女子人気にグッズ爆売れでウハウハ!(?)──となったりして。
ところで、作者の大場つぐみさんとシュージンは、似たようなネームを描いている──となんとなく思っていました。
──何と失礼な!
大場さんは、「とっても」かわいらしい味のあるネームを描くことは、コミックスを読めば分かります。それに対してシュージンは──、いまだに棒人間のネーム
だったのか……。
間もコマ割りも 自由に取れる…
たしかに、この棒人間に引きずられたネームを描くのは、作画担当のサイコーからしたら、イヤでしょうね。サイコーの力が、知らぬ間に制限されていたのかも。いま、そのリミッタが外される──、おお、主人公っぽい!
サイコー自身が、サラッと重要なことを言っています。
──原作はネームじゃなきゃ ダメ
と決めつけたり、
──王道でトップを獲ると言って原稿を捨てたり、
──連載を急にやめたいと言い出したり──、
いつもいつも、サイコーのワガママに、まわりの人間が振り回されている。サイコーは自分のことを「M」だと自称していましたが──、
──「マイペース」とか「マイルール」の M だと思う。
文章の原作は、作品をより良くするためには、最高の手段だったようです。しかし、今まで以上に時間がかかる。『走れ! 大発タント』ほどは苦労しないと思うけど、これから先、大丈夫か?
正月なんて暇じゃん
現在は「絶賛求職中(休職中)」の自分です。いままで働いていた場所は、すべて年中無休でした。そのため、自分も正月はほとんど出勤していましたね。サイコーが言うとおりにヒマだし、仕事は楽だし、その上(気持ち程度の)ボーナスが付いたりする。
そういえばちょうど、ウェブ上で「土日・祝日・祭日は、国民全員が休むべきであり、24 時間年中無休のコンビニエンスストアも閉めるべきだ」といった主旨の文章を読みました。
──まぁ何というか──、微笑ましい意見ですね。
国民が──自分が、「いつ働いていつ休むか」を自分で決められることは、豊かさです。全員が足並みを揃え「なければならない」という思想は、それこそ、「軍靴の音が聞こえる」ような話でしょう。
そう考えると、正月返上
というのもオカシナ話です。誰にどうやって、「正月」を「返上」するのだろう。
という、慣用句(?)に無粋なツッコミは置いておいて……。
このページのカヤが、すごく輝いて見えますよね!
でもそれって──、ダンナの言うことに物わかりの良い、「貞淑なツマ」だから、よく見えるのかなぁ──と思ってしまいました。
──ああ、また、軍靴の足音がドタドタと……。
いやいや、そんなに小難しく考えなくても、「自分の愛しい人」が頑張っている姿を見て、少しでも応援したくなる──という感情は普通です。
じつは最近、京極夏彦氏の著作を再読していて、ちょうど『絡新婦の理』を読み終わったところです。だから、上のような考えが出てきました。
もう休み ですよね?
服部は、「自宅でコタツに入って本を読みながら、思い出したように」──という状況でシュージンに電話を掛けているようにしか見えませんが、一般的な編集者の基準からすると、「仕事熱心」になるのでしょうね(なんかイヤミっぽい)。
ところが、仕事──マンガに対する情熱ならば、亜城木夢叶のほうが上です。その仕事ぶりに、服部すら驚いている。
サイコーもシュージンも、「服部のためにも頑張ろう」という気持ちがあって、編集者として最高にうれしいでしょう。
──ここも、港浦との違いだなぁ……。
そういえば、(『バクマン。』世界の)服部の実家はどこでしょうね。今回の話からすると、来年の正月は実家に帰れなさそう。
忙しい 年の瀬 だな
ひょんなことから売れっ子作家の担当になった港浦ですが──、そういえば、「マンガ家のグレード」と「編集者としての出世」とは、まったく関係がないのでしょうか。
まだまだ新人に近く、班長でもない服部が、けっこう前から(今も?)『ONE PIECE』を担当している──という事実が、しっくりと来ません。
なんとなく、「ベテラン作家にはベテラン編集者」と相場が決まっていそうな気がしませんか? どうも、「ジャンプ」は違うらしい。
ここまで長々と「港浦のターン!」を描いて来て、「担当の編集者によって、マンガの出来はかなり左右される」ことを、『バクマン。』の作者は示しました。
──それはあくまでもマンガの中での話──とは、
──とても思えない。
それだけ重要な担当者を、マンガ家からは指名できず、変更も許されず、編集部側の都合で勝手に「あてがわれる」。もしも仮に、担当者と意見や性格が合わず、作品に影響が出て、人気が落ちたら──打切り。
──ものすごく理不尽に感じる。
しかし、「それが『ジャンプ』のやり方だ」と編集長に言われたら──、誰も何も言い返せない。その不条理さ・やりきれなさを、作者は──「新人作家」大場つぐみさんは描きたいのかもしれません。
「編集者の善し悪しをアンケートで決められる」ことができたら面白いな──と思いました。