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ショートショートを含む9作品

森博嗣作品は、すでに「四季」や「Gシリーズ」などが出ているのですが、何となく後回しにしています。読む本が無くなったら手を出そう、という。

ただ、短編は手軽に読めるので、『レタス・フライ』を読んでみました。──想像通り、何が「レタス」で「フライ」なのかは書いてありませんでした。──なんだろう?

ショートショートが5編も載っているのが珍しいですね。幻想的な作品が多く、いままでの短編集と、趣が少し違いますね。おちゃらけた作品もありません(それが少し残念)。

レタス・フライ

レタス・フライ

  • 森 博嗣
  • 講談社
  • 2006-01-11
  • ¥ 924
  • Book

ここからは少しだけネタバレを含みます。

シリーズ作品の後日談

「犀川&萌絵シリーズ」と「Vシリーズ」、それぞれの後日談が載っています。──まぁ、ある層のファンは、あのキャラの後日談は聞きたくなかったかも。

犀川と萌絵のやり取りは、いつも通りで面白いです。こんな感じ。

「あのぉ……」西之園は短い息を吐く。「大丈夫ですよ。私がいますから」

「ふうん」

「何ですか? ふうんって」

「漢字変換するまえ」

1.45秒ほど考えた。

レタス・フライ p.207

──ひどい(笑)。自分は2.16秒で判りました。

両シリーズの仕掛け

さて、犀川&萌絵シリーズとVシリーズが同じ世界(世界観、ではなく)の物語であることは、ファンならご存じのことかと思います。──というか、Vシリーズに萌絵が出てくるのですぐに判ります。

しかし、「森博嗣作品は油断してはならない」という格言があって、いまさっき自分が作ったのですが、「壮大なる仕掛け」が施されていました。

その仕掛けは何重にもプロテクトされていて、一読しただけでは見破れない──と自分では思っていたのですが、ひょっとすると、素直に読むとすぐ判るのかも。

──「へっ君とは《誰》なのか?」「林とは《何者》なのか?」という問の答えが、そのまま仕掛けの答えになります。

自分は、一読しただけで薄々気がついたのですが、罠が仕掛けられていました。

『今夜はパラシュート博物館へ』の、ある収録作品がその罠で、うっかりはまってしまいました。──この作品があるために、「壮大なる仕掛け」の自分なりの答えがガラガラと崩れました。引っ掛からなかった人や、何のことか判らない人は、『パラシュート』に出てくる「左右対称の建物の図」3枚をもう一度見てみよう。

今夜はパラシュート博物館へ

今夜はパラシュート博物館へ

  • 森 博嗣
  • 講談社
  • 2004-03
  • ¥ 650
  • Book

──しかし、作者は意外と優しい。『レタス・フライ』のある短編を読むと、『パラシュート』の罠を見破ることができました。──くやしい! またやられた!(満面の笑みで)

ということで、最後はミステリィファンの、よくあるセリフをつぶやいて終わります。

「いや、これって一般読者は判らないんじゃない? 自分は判ったけど

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[「犀川&萌絵シリーズ」と書くのは、変なキーワードで検索されないように][『レタス』って「軽く読める」ってことか?][最後の収録作品は衝撃!]

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