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『バクマン。』 73 ページ 「縁と星」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 11 号)

my Super Cub and an alley cat (by cotaro70s) (by cotaro70s)

最近は、インターネットで絵を公開している人が多いです。どんなに絵が上手い方でも 所詮 井の中の蛙であることを思い知る。

そういえば、『ヘタッピマンガ研究所R』の中で、ネットで見つけたベラボウに絵がウマいシロウトを見て村田雄介先生がヘコむ、という場面がありました。[pixiv(ピクシブ)] を見ると、何の野心も持たず無邪気で楽しそうに、プロ以上のイラストを描く人がいますからね……。

いまの時代に川口たろう先生が生きていたら、はたしてマンガ家を目指していただろうか……。ガモ──大場つぐみ先生みたいに、原作者の道を選んだかもしれません。

そんな条件

「アニメ化→結婚!」という条件をシュージンから聞いて、見吉のお父さんは顔をしかめています。そりゃそうだ。そんな、マシュマロの生クリーム和えみたいにフワフワした話は、お父さん世代には受け入れがたいでしょう。

──と思っていたら、ノブ──若き日の川口たろうも似たことを言っていた。この時、見吉のお父さんはサイコーのことを「ノブの生まれ変わり」と思ったのではないでしょうか。ヨッシーとノブの「青春の日々」を見ると、サイコーとノブはソックリです。

マンガ家として成功したら、一流に見える 人気マンガ家になったら、好きな人に結婚を申し込む──。美しい話だとは思います。しかし、自分には『美味しんぼ (47)』で海原雄山が語った過去のほうが好きですね。二流・三流時代の雄山と結婚して、支えてくれたオクサンの話です。

第 47巻あらすじ - 美味しんぼ塾ストーリーブログ

そう、やっぱりどう考えてみても、真城信弘(川口たろう)と春野美雪(亜豆ママ)との恋愛は、たんなる美談では語れません。意地っ張りな男と、彼を待ちきれなかった女の、現実的なすれ違いです。いまとなっては、美雪はそこまでノブのことを好きじゃなかったのかもな──とも考えてしまいました。

応援するしか ないか

見吉パパがまた、エラいことを言っています。ノブの仇を とってくれとは、けっこうシャレになりませんよね……。ワザと誤用しているのだとは思いますが、文面どおりに取ると「美雪のせいでノブは死んだ」となる。そして──それは否定できないよなぁ……。

このページの下でも語っていますが、ヨッシーパパは早く一緒になった方がいいと考えている。やはり、「ムリにがんばって体調を崩したりして欲しくない」と思っているのでしょうね。──死んだらすべてが終わりです。

今日の主役はシュージンだったはずが、いつの間にか、サイコーと見吉パパが話の中心になりましたね。こんなに気合いを入れて来たのに、台無しです。それが何だかシュージンらしい。

急に力 抜けちゃって

だいぶ前からお父さんの中では決まっていたのでしょうが、シュージンと見吉との結婚に、ようやくお許しが出ました。

なかなかマンガみたいに「お嬢さんをボクにください!」とは行きませんね。──というか、今日のシュージンは、一度もハッキリと「カヤさんと結婚させてください」とは言っていないような……。奥ゆかしい日本人らしさ、と思っておきましょうか。

いざ結婚が決まると、とたんにシュージンがおしゃべりになりました。担当の編集者に対してもこんな感じだし、シュージンはお調子者ですね。でも、それでいいのです。彼がいないと、話が進まない。

子どものころ、川口先生は絵がウマかったそうです。それを聞いたシュージンがビックリしている。なにしろ、「1 ページ」からずーーーっと「川口たろうは絵がヘタ」というネタで押してきましたからね(別にネタじゃないし押してもいない)。

サリーちゃんの弟

授業中にギャグをボソッと言う──これ、自分もやっていました! そうか、自分も川口たろう先生と同じ道を歩んでいたのか……。ただし、自分の場合は、「○○の言うことは、みんなついて行けない」と先生に注意されたし、クラスメイトも「……?」という反応でしたが……(学生時代は封印封印!)。

ノブのギャグで美雪が笑うところも、サイコーと亜豆がいた教室の授業風景みたいです。亜豆家の母娘は本当によく似ていますね。そうなると亜豆も将来は、お母さん並に髪の毛を盛るのか……。

このページで一番気になるのは、教師が語るどんな物語でも 教訓という物があってという言葉です。これは最悪なウソなので、みなさんはすぐに忘れてください。この言葉は、物語というものを汚している。教訓なんかのために物語を書く作家はいない、と信じたいです。

この場面は、「典型的な(昔の)教師」を描いたのでしょうね。いまの教師も、こんな間違ったことを教えているのでしょうか……?

不良全盛期

「昔はオレもワルかった」などと見吉のお父さんが語ると、真実味がありますね。でも、いまのイメージと違って、「マジメな悪さ」という感じです。

ノブとヨッシーは、あまりタイプが似ていません。それなのにずっと親友だったのは、男らしく根性が座っているところが同じだったからですね。じつは汗臭いスポ根風マンガである『バクマン。』らしいエピソードです。

さて、見吉パパによる根性試しが終わりました。シュージンと見吉が結婚できるかどうか、という試練だったはずが、和やかな歓談になったのが面白い。そのせいか、見吉への報告がアッサリすぎます。ここはベッタベタでも、喜んで泣きじゃくる見吉が見たかったですね。

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