• 更新:
  • 投稿:
  • カテゴリィ:

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 16 巻 「修学旅行狂詩曲」

Toycamera Analogcolor
(冬場のカレーもまた──からい・つらい恋の味)

16 巻の後半は、ギャグが満載です!

ほんのり恋心を感じるのも良いし、お色気も良い。ニヤニヤしてしまう。でも、『SKET DANCE』は口を開けて笑いながら読みたいマンガです。

──まわりに誰もいないか確認してから……。

後半の感想も、タップリ長いぞ!

第 140 話 「オフカイはオクガフカイ」

ボッスンがオタクになっていく──ようでいて、なっていないという話です。

ボッスンがロボット好きなのは間違いない。『コード A 逆襲のシアン』にハマっていることも事実です。その知識量は、スイッチも認めるほどだという。

しかし、なぜかスイッチはオタクに思えるけれど、ボッスンはオタクっぽくない。それはなぜだろうか? 単純に容姿の問題でもないような気がする。スイッチも、別に「それっぽい」格好でもないですよね。

今回の話を総合して考えてみると、「突き抜けているかどうか」がオタクと一般人とを分ける線になるのでしょう。ボッスンには、その一線を越えられなかった。


スイッチは、カラオケへ行くことがあるだろうか?

今回のオフ会のように、「大人数が手軽に集まれる場所」として、カラオケ店はよく選ばれます。別に歌わなくても、おしゃべりをする場としても楽しい。自分は、「撮影会場」に使ったこともあります。

スイッチは、歌えない。

だから、純粋に歌を歌うためだけにスイッチがカラオケ店へ行くことは、あり得ないでしょう。彼を知る人物なら、絶対にカラオケには誘わない。

今回のオフ会にスイッチが来ていたら、踊りに専念していたはず。それはそれで、楽しい。まわりも盛り上がることでしょう。


何となく偏見(逆・偏見?)だけれど、オタクたちの集まりでは、趣味以外のことは気にしないと思う。仕事や年齢などは、関係がない。唯一、性別だけは気にしそう(というか女性が優遇されそう)。

上の行が正しいとすると、スイッチがオタクたちと一緒にいる場合は、偏見の目が向けられることはない──と思います。「パソコンで話すなんて、クール」だと見られる。

しかし──、そのほかの「一般人」からは?

──そんなことを考えること自体が、偏見だけれど。

第 141 話 「生徒会役員募集漫画制作記録」

ドン! と出てくる椿のマジメな顔も、彼のいろんな面(ヘンな T シャツ・猫の暗示)が出てきた今では、「\どや/」みたいなギャグに見えます。


ギャグマンガではマジメな人物ほど面白い。

そう言えば、篠原健太さんの師匠・空知英秋さんの『銀魂 』には、桂小太郎という人物が出てきます。彼は、その行動の 9 割以上がボケ(たまにシリアス)なのに、つねにマジメな表情です。桂ほど「崩れた表情」を見せないキャラクタも珍しい。

『SKET DANCE』には、桂小太郎よりも表情が崩れない男──スイッチがいます。ただ──今ひとつ、桂よりもキャラが弱い気がする。ここは 1 つ、エリザベスのようなキャラクタを登場してはいかがでしょうか?

──それがホウスケだったりして。


「マンガを描いてもらう」という依頼なのに、なぜか椿は漫研へ行きません。これは──早乙女浪漫(さおとめ ろまん)が苦手だからかも。せっかく、ロマンが活躍できるチャンスなのに!

たしかに、椿とロマンとの会話は想像がむずかしい。──いや、1 分間に 10 回くらいは「何を言ってるんだ君は!」と叫ぶ椿が頭に浮かびます。スケット団へ依頼に行けば、茶化されつつも、けっきょくは引き受けてくれますからね。

基本的にロマンは、ボッスンのことは「乙女フィルター」を通して見ています。何かのきっかけで、椿も同じようにフィルタ越しに見てしまったら、ものすごく面白くなりそう。いまなら、椿には猫のかわいらしさもプラスされている。

まぁ、なんだかんだ言ってロマンは、高校を卒業と同時にさっさと現実的な道を歩いて行きそうな気がします。何しろ、彼女が一番「現実世界」に近い(メタな)視点を持っている。

近い将来のロマンは、「王子」の 1 人や 2 人くらい養えるような、良妻賢母になったりして。

第 142 話 「妹の気になるアイツが気になる兄」

タイトルがまたややこしい!

「妹の気になるアイツ」の意味をうっかりと読み間違えると、「アイツは、(自分自身が)妹の気分になっている」となってしまいます。

──男の娘のことかーーーっ!!!

参考: 男の娘とは (オトコノコとは) - ニコニコ大百科


椿とサーヤは、言ってみれば似た者同士です。だけど、男女の仲になるのは似合わない気がする(このマンガは、本当にこういう組み合わせが多いな)。

なぜなら──、2 人ともツンデレだから。

どちらかがツン担当・デレ役と振り分けないと、疲れてしまう。どうあがいても、椿とサーヤは「ボッスンを中心としたお付き合いをする、良いお友だち」まででしょうね。


上で見たとおり、安形(兄)は何も心配する要素はないけれど、妹を気にする気持ちはよく分かる。絶対に、結婚して子どもができたら、ものすごくかわいがるタイプですよね! 良い兄であり、良い父・良い夫になりそう。

その安形が納得できるような、妹の相手は?

サーヤは強気──を装っているから、クラスメイトの男子はほとんどがエンリョするはず。釣り合いが取れるのは、ボッスンか椿くらい。

でも個人的には、ぜんぜんダメダメな男──武光振蔵(たけみつ しんぞう)と付き合って、彼をガンガン振り回すサーヤが見てみたい。

振蔵は、決めるところは決める男だし、安形も納得するのでは? まぁ、付き合う許可をもらうまでは、血のにじむような(というか、確実に血を見る)苦難の道が待ち受けているだろうけど──。

第 143 話 「爆笑ツッコミバトル!」

これはもう、バツグンに面白い話でした!

「コマの外からツッコミを入れる」というお得意の芸を、十二分に描いています。これは真似する人も多いけれど、センスがないと──誰が何を言っているのか分からない。

作者も楽しんで話を考えて、するする流れるように描いた──と思っていたら、「セルフ ライナーノーツ」には「生みの苦しみ」がつづられている。かなり意外で驚きました。

その苦しい部分は、原稿には現れていません。

さすがは──プロ!


修学旅行ではいつもの調子と違ったヒメコが、ここでは「海水を得たシャチ」ばりに生き生きと──ツッコミを入れています。この巻で一番輝いている。

やはりボッスンとヒメコは、こういう仲──天然でボケてツッコんでという間柄が似合っていますね。この 2 人──とスイッチは、たとえ別々の相手と結婚しても全員で遊んだりして、一生仲良くして欲しいです。

第 144 話 「喜憂を杞憂する稀有な男」

この話も最高に面白かった!

エニグマンこと大門明智(だいもん あきとし)とクエッチョン(そう言えば本名は不明!?)は、「クイズ研究部のゆかいな人たち」です。彼らは、クイズ主体の話に出てくるゲストキャラ──かと思っていました。

それが、2 人とも言ってみれば──ウザい性格であることが分かってから、メチャメチャ面白くなりましたね。とくにクエッチョンは、「仮面さえ付ければ従順な性格」という点が、いろいろと妄想ができて素晴らしい!


今回の話も、「最初に考えたメチャクチャな状況が、けっきょくは実現する」という『SKET DANCE』のお家芸です。何となく先が読めるけれど、笑ってしまう。

とくに、ヤバ沢さんのイメージで想像した「どんな コーディネート やねん!」という格好そのままで、ポーズも同じクエッチョンが──バッチリ決まっているところが面白かった。

着る人が着れば、服は生きる。

──逆もまたしかり……。


今回の件で、クエッチョンはエニグマンに幻滅した──なんてことはないでしょう。彼の情けない姿なんて、彼女は見慣れているはず。それよりも、不良たちに勝負を挑んだ大門を見て、内心はドキドキしていたのでは?

この 2 人も、このままの関係を一生続けて欲しい。

できればこのマンガも──ずっと続いて欲しいです!

[2] このページの一番上へ戻る