『バクマン。』 135 ページ 「連続と阻止」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 27 号)

Falcon flying
(幸運も時間も恋人も──つかまえないと逃げていく)

今回の『バクマン。』は熱い! これまでの伏線を一気に回収し、最後に少年マンガらしい終わり方をしていて、スッキリしました。すこしだけ、モヤモヤ感は残りましたが……(明日以降に書く)。

「模倣犯編」では、「マンガが社会に与える影響」に作者は どう立ち向かうか──というテーマがあったと思います。登場人物たちが成長してきて、マンガ家としての あり方を考える時期に入ったのでしょう。

今回からは、「『ジャンプ』にマンガを書くということ」について、より深く追及した内容になっています。──あまり突っ込みすぎると、この雑誌で連載を目指す人が減りそうだけれど……。

三角飛びコーナリング !!

自分の描いたマンガがアニメになって、テレビで全国放送され、それを観る──。マンガ家にとって、最高に感動する瞬間でしょうね。

『バクマン。』は、まさに その「自作品のアニメ化」をテーマにした作品でありながら、いまだに主人公が夢から一番遠い……。この苦難の道は、いつまで続くのだろう(最終回まで?)。

いっそのこと、面白おかしく模倣犯を報道した責任を取って、「さくら TV」が『PCP』のアニメを放送するべきでは? ──とはいえ、アニメにはスポンサが必要なので、ムリだろうなぁ……。


うなだれている雄二郎のことを、しょんぼりアフロとハシラに書いてあります(雑誌の連載時)。ピッタリの表現で面白い。

──『いぬまるだしっ』に出てくる「アフロッコリーくん」のことかーーーっ!!!(違うよ)

1 位かも しれないな……

雄二郎が女性にしょっちゅう フラれてるなんて、かなり意外でした。分かりやすい性格で素直だし、仕事はデキるし、モテそうな感じがするけれど。アフロの中身(※)と同様に、「軽そう」と見られるのでしょうか(※髪の毛も脳も)。

「自分は落ち込んでいる」ことをポーズで表現するなんて、まるで港浦みたいな雄二郎ですね。

雄二郎:
「お前っ! そのたとえだけは ゆるさんぞ!」
港浦:
「(えー)」

何を証拠に

「ポーズで自己表現」の港浦をマネたかと思えば、今度は「全身でゴマカシ」の平丸一也みたいな雄二郎です。キャラ、見失っとる。

彼らのように、編集者は分かりやすい人間ばかりなのでしょうかね。表情を出さずにコトコトと腹案を煮込んでいるのは、服部と吉田くらいです。その 2 人でさえ、最近は顔を見たら「何かをタクランデル」ことがバレバレだったりする。

このページでも名前が挙がっている『+NATURAL』は、終了コースから完全に外れた──と推測できます。雄二郎が あわてていることと、つながりが何もないですからね。

やる気あるんですか?

この時の港浦の心境が信じられません。読み返してみても、ここで放心している意味が分からない。

『+NATURAL』がダメでも『正義の三肩』があるからいいか──なんて、編集者として失格です。心の中でそう思う気持ちは分かる。しかし、作家の前で態度に出すのは、論外でしょう。

現実世界の編集者は、こんな感じなのかも……。

福田さんの所へ 集まる?

微妙に赤面している岩瀬が かわいらしい。普段はツンツンしているから、ちょっと表情がゆるむだけで、魅力が 4 倍だぁーーっ !!!!! 状態になる(『ドラゴンボール』の界王拳ネタ)。

一瞬、「福田に気があるのか?」と思いましたが──、たぶん違うでしょうね。「福田組」の仲間に入れてもらった──と岩瀬は思ったからでは? そうだとしたら、ますますラブリィ岩瀬さんです!


港浦がボケボケしている理由は、「エイジが『+NATURAL』を終わらせようとしている」からではないか──。岩瀬と読者に、そう思いこませるための描写だったわけです。ただ、自分のように ちょっとスレた読者だったら、引っかからないよなぁ。

でも、事情を知らない岩瀬からしたら、かなりショックだったでしょうね。「描きたくない・面白くない」など、他人の都合で自分の作品を終了させられるなんて、プライドの高い彼女には屈辱的です。

この作家心理が、今回のテーマでしょう。


新妻エイジは、岩瀬が才能を認めている数少ない作家です(ほかはシュージンくらい?)。彼との縁が切れること自体が、岩瀬にとって悲しい できごとなのでは──と妄想しました。そんな気配は、まったく なかったけれど。

「福田組」のメンバのように、やや生ぬるい連帯感は心地いい。彼らとは違い、岩瀬とエイジは、創作に対する情熱と才能だけで つながっている。そんな緊張感のある関係は、魂が磨かれます。

そもそも、新妻エイジという人間は、けっこうドライだと思うんだよなぁ……。亜城木夢叶と初めて会った時にはフレンドリィだったけれど、「才能を感じたマンガ家」だったからです。マンガと無関係な人とは、話す気も ないでしょうね。

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