• 更新:
  • 投稿:
  • カテゴリィ:

『バクマン。』 138 ページ 「迫力とアイディア」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 30 号)

PCP Station
(誇らしげに掲げるロゴは── 「PCP」?)

新妻エイジの勢いは止まりません! 「元 1 位のマンガ」が急に追い上げてきたり、「期待の若手新人作家」が突然デビューしたり──という展開もなかった。当たり前ですケド。

そのエイジがいる仕事場で、珍しくアシスタントの姿が描かれました。あまりにも久しぶりに彼らの存在を確認したので、てっきり「エイジが 1 人で背景も描いているのでは?」と思ったものです。

『CROW』が始まった当初は、ほとんどエイジひとりで描いていましたよね。「最初と最後は独力で描く」というのも格好良かったのでは?

いや、今はそんなことよりも、どれだけ原稿のクオリティを上げるか──しか考えていないでしょう。このマンガの鬼に、亜城木夢叶は勝てるのか──?

14 週連続 1 位

スタッフに対して、エイジは厳しいのだろうか?

「新妻エイジという人間」については、「マンガが好き」ということ以外は、いまだによく分かりません。他人に接する態度も、天然のような演技のような──、どちらとも言える。エイジの心を理解することは、トコロテンで綿菓子をつかむような話です。

そのため、ごくたまにエイジが指示出しをする場面でしか、スタッフへの接し方を知りません。たぶん、エイジ自身は優しい人なのかもしれないけれど、原稿に対する要求は手厳しいのでは?

エイジが本当に納得できるレベルのアシスタントは、おそらく──中井巧朗だけでしょう。

『hideout door』の終了後、中井は高浜のアシスタントになりました。いま考えると、中井を転落させるための伏線でったと思う。結果的に二転三転して面白くなったけれど、本来であれば、中井は『CROW』のスタッフに戻ったほうが良かったですね。

天才・新妻エイジの所でアシスタントを続ける人生と、恋敵・平丸一也に絵の技術を教える現在とでは、どちらが中井にとって良かったのだろう……? どちらにしても、いつかはマンガ家として再デビューして欲しい。


サイコーとシュージンが力を合わせて、『PCP』のネームが完成しました。ネームの段階から「ペンが走っている」。もう時間がなくて大変な時期だけれど、気持ちよく描けたでしょうね。

「一刻も早く人に見せたい原稿」を一生描けたら、マンガ家として最高の人生です。

やられたな…

服部の評価は──このページだと、あまり驚いているようには見えません。それほど面白くなった──用にも見える。いつもの服部だと、面白かったら大げさに騒ぐはずです。

しかし、今回の服部は、「静かに燃えている」感じがする。目も普段と違います。本当に すごいモノを見た時には、こうなるのでしょう。

服部の感想によると、今回のトリックはカラーで あることも 活かしているとのこと──。前回を読んだ時点で、「文字の欠け」よりも、「窓の外は真っ暗」なことが気になりました。そこに何が隠されているのだろう……。

それでいいと思っていた

マコトが描かれている扉絵には、下に(やや不自然な)文字が並んでいます。やはり、この文字は謎解きに不可欠らしい。

──誰でも文字には気がつくと思うけれど、何かカッコイイからという理由で、服部は見過ごしていました。彼にしては不注意すぎますね。亜城木がエイジを抜く前に、服部の注意力が抜けていたのか。

タイトルのロゴを載せる場所が、この絵には重要になってきます。どこにロゴが来るか──つまりは、どこを消しても構わないか。残った部分にヒントがあります。


この扉絵は、なんと、Σからの 挑戦状になっている──! 明らかに「部屋にいるマコトを近距離から撮った写真」なのに、どうやって「部外者のシグマ」と関係するのでしょうか?

「シグマは PCP の内部にいる説」や、「マコトは多重人格」という可能性まで、このページを読んだ時点では考えました。


これなら「CROW」も 抜けるぞ! と服部が断言するなんて、かなり珍しいことです。それくらい、確実な手応えを服部は感じた。『PCP』が本当に 1 位かもしれませんね!

ただ、服部の予想って、あまり当たらないような……。

「CROW」は やめさせない!

サイコーは、原稿に魂を込めている。鬼気迫る感じで迫力を感じます──が、その表情は「サイコー変顔コレクション」に間違いなく載りますね。

彼の場合は、格好いい場面であればあるほど──、なぜか面白い表情になる。根が正直で、格好のつけ方を知らないからです。

世の女性は、こういう男性を放っておいてはいけない!


カヤの登場シーンは、この場面のほかには、ラストで掃除をしに来るくらいです。この作品のヒロインなのに……。まぁ、真のヒロイン(ラスボスみたい)である亜豆のほうが、よっぽどレアな存在ですケド。

このページ上段のカヤさんは──、太っている!? 鋭角すぎるアゴのシュージンとは大違いです。デフォルメして描いただけだと思うけれど──、主婦になってから運動してなさそうだなぁ……。すごい 迫力なのは、カヤのウェスト──になりませんように。


サイコーは、『PCP』のアニメ化を、まだ あきらめていなかった! 一時期は「次の作品」に賭けていたけれど、「今の作品」を おろそかにして良いはずがありません。

『PCP』は、子どもが見ても問題がない作品だから、アニメにしても良いと思う。天下の「ジャンプ」で、ずっと 1 位だったら、スポンサも付きそうです。

たとえば、「完全犯罪」という言葉を、アニメの放送では別の言葉に変えては どうでしょう。PCP の 3 人は、実際に「犯罪」をしているわけではないし。でも、「いたずら」と言ってしまうと、台なしだよなぁ… …。

雄二郎さん 悪いですケド…

新妻エイジも燃えている! しかも、誰かさんとは違って、エイジの場合はマジメな表情が格好いい!

これだけ真剣に原稿と向かい合っている時に、話しかけられて大丈夫ですかね? 気が散りそうだし、アフロはチリチリそう(?)。そういえば、デスクを触っただけで、エイジはキレていました。最近は、これでも丸くなったのですね。


雄二郎の、『CROW』を続けて欲しい気持ちは変わらない。しかし、ひたむきなエイジの姿に感化されて、雄二郎の心も動きつつある──。

そんなことよりも、雄二郎が「キレイなアフロ」になっていて、笑いました。福田と雄二郎は、よく「乙女ちくね」(『HUNTER×HUNTER』ネタ)になっている。

その逆に、エイジに対しては「女の子っぽい」と思ったことは、一度もありません。「男らしい」というのでもない。強いて言うと「エイジらしい」か、「未練がましくない」でしょうか。

[2] このページの一番上へ戻る