『バクマン。』 ラストページ 「夢と現実」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 21・22 合併号)
今回のサブタイトルである「夢と現実」は、第 1 話と同じタイトルです。回想の場面で その時の絵が使われているけれど──、中学生のサイコーとシュージンは、いま見ると まったく絵柄が違って見えますね。
作家とは、つねに最新作が最高傑作だと考えている生き物です。連載マンガで言えば最新話が最高になる。だから、こうやって過去の絵を並べることは、小畑健さんにとって恥ずかしかったのでは?
もしもゴッホが今も生きていたら、「えっ、いまだに『ひまわり』とか言ってんの? やめてよー。それより これ見て!」と新作を見せてくれるでしょう(そんなにフレンドリィな人だっけ?)。
自分の感想も、スタイルが つかめて短時間で書けるようになったのは、なんと ここ数週間のことでした。『バクマン。』の感想を 1 ページずつ書くようになったのは途中からだし、いつか最初から書き直したい!
バクマン。 #1 「夢と現実」 大場つぐみと小畑健の新連載! | 亜細亜ノ蛾
二度目に 話したのも
夢について話し、必ず叶えると誓った──。
それが どちらも同じ場所だったなんて洒落ていますね! そして両方とも、シュージンのおかげでサイコーは亜豆の前に来ました。二度目の時は、カヤも名サポータ役になっている。
バクマン。 #14-3 「御馳走と卒業」 サイコーの問いと亜豆の答え | 亜細亜ノ蛾
サイコーと亜豆の努力が夢を叶えたけれど、シュージンとカヤが居なかったら もっと苦労したでしょうね。今後は「亜城木夢叶」の名前どおり、夢を叶えた 4 人が仲良く暮らしていくはずです!
あの 卒業の日と
マンガ家としては一人前のサイコーも、恋愛面ではまるで成長 していない……。でも、それは亜豆も同じです。2 人の恋愛は これから育っていくでしょう。
本作品の男性陣は、みんな女性に対して臆病でしたね。
平丸一也も、蒼樹紅に励まされながら なんとか告白できました。あの時の ものすごい格好は、いまだに印象深いです。
バクマン。 #160-2 「頑張りと 90 万」 終点と係員 | 亜細亜ノ蛾
新妻エイジは意外と女性を力強く引っ張っていきそうだけれど、その姿も空想するしかないのであった……。蒼樹の姉・恵梨子と中井巧朗の話や、福田真太の恋愛など、まだまだ読みたい話が ありすぎる!
サイコーの言葉に反応して「!
」と こちらを向く亜豆が かわいらしい! 下のコピペを思い出して笑いました。
何言ってるんだ 僕は
サイコーが こんな時に心の中で頼れる人は、やっぱり おじさん
だった。中学生どころか、小学生のころまで退行しているみたいです。
シュージンがカヤの父親に会う前日には、サイコーが お父さん役で練習していましたね。今回も練習すれば良かったのに。あの時みたいなコントが見たかったな……。
バクマン。 #72-2 「文句と一喝」 選ぶ権利と億単位 | 亜細亜ノ蛾
前回のサイコーとカヤは妙にイイ感じだったから、あのムードで練習なんかしたら──ヤバかったかも!?
バクマン。 #175-3 「発売日と前夜」 引き出物とペンネーム | 亜細亜ノ蛾
言わなきゃ 早く
男性の優柔不断な態度は、多くの女性にとって嫌がるものでしょう。その煮え切らない身振りは、同性から見てもイライラする。
ここまで お膳立てが整っていて、「断わられる確率: -1,000%」なのに、何をサイコーは迷っているのだろう。マンガ家として成功したからこそフェラーリも家も手に入ったけれど、サイコー本人は 10 年前から なにも変わっていない──。
しかし、亜豆にとっては喜ばしいことでした。
「変わってなくて よかった
」って、言われると最高に うれしいですよね! 相手から全面的に存在を認めてくれた感じがする。
自分の場合は、お付き合いしていた女性と お別れして、ほんの 1 か月後に再会して子どものように はしゃいだら、「本ッ当ーに 変わってないね」と あきれ顔で言われたことがあります。
サイコーは そうならず良かったね! ホンマに……。