• 投稿:
  • カテゴリィ:

HUNTER×HUNTER No.319 「抽選」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 44 号)

2010-04-29_16-41-39_Canon EOS 7D_f16.0_1-25s_iso400_18mm
(かつて見た夢──今はもうない)

前回、「十二支ん」の予想をいくつか書きました。

HUNTER×HUNTER #318 「遺言」 すべては照らせなかった光 | 亜細亜ノ蛾

【いいわけ 開始】いやー、連日の激務(ウェブサイトの巡回)による疲れのせいで、眠い目を こすりながら書いたので、小気味よいくらいに予想が大ハズレでしたね!【いいわけ 終わり】

たとえるならば、新しく始まったアニメ版の『HUNTER×HUNTER』第 1 話を観て、

「少年(ゴン)と少女(クラピカ)とオッチャン(レオリオ)による、夢と希望に満ちあふれた冒険活劇!

──と先の展開を想像するような感じです。その幻想(ゆめ)、いつまでも見られるとイイネ! イイ……ネ……。

答え合わせは趣味ではないけれど

前回に書いた予想と、その結果を見てみます。

  • 「十二支ん」は本編に出てこない!(ズバリッ
    • 1 話まるごと大☆活☆躍
  • 長身・細身の人物は、イルミなのでは?
    • 女性でした(失礼すぎる!)
  • ジンの動物は「辰(たつ)」だろう!

正解したのはジンの存在くらいでしたー! それくらいなら、3 歳児でも当てられる(生まれたころから『H×H』を読ませていれば)。

「十二支ん」たち

会長がその実力を認めた 12 人は、個性が豊かすぎる集団でした。彼らが 1 か所に集まる機会なんて、現在のような非常時しかないでしょうね。いつでも衝突していそう。

この会合を見て、まっ先に思い浮かんだのは、「幻影旅団」が初めて集合した場面でした。彼らも、表面上は言い争いやケンカばかりしていて、仲間意識なんて皆無に見えます。

ところが、心の芯では肉親よりも深くつながっている。

「十二支ん」も同じ──ではないと思いました。

ほかのメンバから反感を買っている副会長のパリストン(子・ね)や、まったく足並みを そろえないジンもいるし、残りの 10 名も「会長を支持している(していた)」という共通点しかない。

ネテロ元会長が去ったいまでは、パリストン以外にも──たとえばチードル(戌・いぬ)あたりが、自分好みの新しいハンター協会設立を狙っていそう。

チードルといえば──、ミザイストム(丑・うし)やカンザイ(寅・とら)あたりは入れ墨、ゲル(巳・み)はコンタクト、ボトバイ(辰・たつ)はシワ──を入れた人間に見えます。

しかし、チードルとサッチョウ(午・うま)は「魔獣」なのでは? どう見てもヒトとして描いていません。違ったら、ものすごく失礼だけれど……。

会長が呼ばなかった理由

ネテロ会長がキメラアントの討伐に選んだのは、モラウとノヴ・ゴンたちでした。なぜ、トップクラスの実力者である「十二支ん」ではなかったのか。

メタな話をすれば、「当初は『十二支ん』なんて考えていなかったから」に違いありません。しかし、もっともらしい理由は思いつきます。

モラウとノヴの能力は、「いざとなった時に全員を連れて逃げやすい」から選ばれたのでしょう。

最初からネテロは王を道連れにするつもりだったし、護衛軍を仕留め損なった時は、あらためて「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」などの兵器を投入すればいい。

モラウ・ノヴたちは、被害を最小限に食い止めるための選択でした。ヘタに実力のある「十二支ん」を連れて行くと、彼らが「取り込まれた」時のリスクが計り知れない。

しかし、未来を見透かすような先読みの天才で、地獄耳を持ったネテロでも、まさか──モラウとノヴが、ルーキーや弟子たちよりも先に脱落するとは思わなかったでしょうね。

副会長の実力は?

初登場(のはず)の副会長・パリストンは、いかにも明るい・軽い男でした。もちろん、これまでの黒いウワサからすると、腹の中では真っ黒に違いない。

それより何より、パリストンは、ネテロが力量を認めるほどの人物には見えません。自分自身でも弱者の痛みが わかる──つまりは「弱い」と言っている。いったい、彼は何を会長に買われたのだろう?

ただ、それを言い出したら、ギンタ(未・ひつじ)は「パワー・■カ」にしか見えないし、サイユウ(申・さる)は「バ■」まる出しで、ピヨン(卯・う)とクルック(酉・とり)は弱そうに見える。

彼らは、念能力の貴重さを見いだされたのかも。

それにしても、パリストンが野心家で危険な男であることを、あのネテロが見抜けなかったのでしょうか。そんなはずは ありません。

おそらく、「上の者」と副会長はコネがあるのでしょう。ハンターの特権の多さから考えれば、そこから甘い汁を吸いたい人間は何人もいるはずです。

パリストンは上層部の「操り人形」か──と思わせて、それだけでは終わらない迫力を感じました。この男──何重にも隠し事をしていそう。

でも、「息子さん」を使ったジンへの圧力の かけ方は、ちょっとヘタだと感じました。もっと上手に「医者を金で操って──どうとでもできるんだよ?」と臭わせることもできたはず。

ジンの本心

自由に生きているように見えたネテロも、さまざまな しがらみの中にいて、最後は息苦しそうでした。メルエムと戦っている一瞬だけが、生き生きとしていましたね。

我が子を捨てて何度も消息不明になっているジンが、それほど大変な会長職を引き継げるのでしょうか? グリードアイランドも放置しているようだし……。

グリードアイランドといえば──、何度も書いているように、瀕死の重体よりも ひどい状態であるゴンも、いくつかのアイテムを組み合わせれば治るはずです。

HUNTER×HUNTER 29 巻 「記憶」 「視」るだけでは分からない痛み | 亜細亜ノ蛾

それ以前に、グリードアイランドのアイテムを創り出している念能力者たちの力を借りれば、ゴンを救えるに違いない。父親として、それくらいは してやっても良いのでは?

ジンを見ていると、「自分の息子を信頼している」というよりも、「自分の強さに絶対の自信がある」だけに見える。その強さをゴンが受け継いでいるだろう──と。

暗殺一家の名門であるゾルディック家でさえ、ミルキという人物を生み出しました。彼も一流の暗殺者なのかもしれませんが、ゼノやシルバが気に入る形ではないはず。ゴンも同じように──とは考えないのでしょうか。

とはいえ、ネテロ会長と一緒に大仕事をしたと知った時は、さすがにジンも うれしかったと思います。そう信じたい。

それとも──、「できちゃった」子どもをほったらかしにして、好きなことをしたい放題の DQN なのかなぁ、ジンは……(98 割は当たっている)。

カイトやサトツには慕われているから、ジンは「仕事のできる男」ではあるけれど──、家庭ではダメオヤジです。

くじ引きの結果

ハンター 全員が 候補者かつ 投票者で あること──と最終的にジンの案で決定されましたね。

じつは、前回の「遺言」を読んだ時点で、会長の言葉は「ハンター全員の中から投票で会長を決めること」と自分は思っていました。

それを予想として書いておけよ!→先週の自分

これじゃ後出しジャンケンじゃないか→オレ

いや、なんというか──「十二支ん」というネーミングが ふざけているし、ふざけた格好の人たちですからね。それなりに貫禄があるネテロの後を継げるとは、思ってもみなかった。

会長は誰に?

これで、全世界に 600 人ほどいるらしいハンターの誰もが、会長になれる資格を持ちました。

ただ、現時点では「副会長派」の人間が多そうです。チードルの読みでは、無記名の投票であればパリストンを裏切る可能性も高そうですが──、その場合、誰に投票するのだろう?

読者からすると、「ネテロの次に すごいハンター」なんて、ジンくらいしか思い浮かびません。「野心も持たず隠れていた」計算外の強さを持ったハンターでもいるのでしょうかね。

達成 難度は 「D」とネテロは言っていましたが、この選挙でトップを獲るのは、並大抵のことじゃないぞ……。

おわりに

振り返ってみると、「初登場のキャラクタたちが、一室で座って話しているだけ」という話でした。

「これって『SKET DANCE』? 『銀魂』?」

──とウ■チなアンチが言いそうな内容でしたが、なんでこんなに面白いんだろう!

どいつもこいつもキャラが立ちまくっているし、「自分を抑える」ことが できなさそうな連中だから、この先も荒れそうで楽しい。

個人的には、ビーンズの名前が出てきて良かったです。初めて名前を聞いた瞬間に、彼(?)のことだ──と分かるネーミングも すごい。フジテレビのアニメでは「マーメン」というらしい。これ、豆な!

[2] このページの一番上へ戻る