神の共犯者とは──原稿を落とす仲間のことではない

シェアする

HUNTER×HUNTER No.243「7-2」 感想と次回予想(週刊少年ジャンプ2005年28号)。

今回は、次に起こる展開を様々に想像させる回──要するに「溜め」の回という感じで、ますます次回の展開が楽しみになった。

今回の見所は、「非道なるメルエムの戯れ」。王のくせに、玉座じゃなくて座布団に座っているのが何となくおかしかった。

メレオロンの第三の能力発動!!──というところから、鳥にちょっかいを出すゴン、というシーンはコミカルで面白かった。能力の発動中には“”の顔だったゴンが改めてそのすごさに気付くところや、「説明シーン」に突入し、段々とコマの中のセリフが増えていく辺り、「手の抜き方が見せ方が上手いなー」と思った。

“神の共犯者”のパートナーに、ゴンはナックルを推薦する。情にもろいナックルのことだから、協力してくれるだろう。王にナックルの能力をぶつける、というのは面白い。しかし──念能力が無くても、十分に王は強いと思うが──。

牙を磨く会長のシーンを見て、前に言っていた「古い友人に会いに行く」というのは、「絶頂時の自分」の力を取り戻す、ということではないかと思った。今回、王にはメレオロンとナックルが当たる、という展開も見えてきたので、会長がどう動くか気になった。(何となく影が薄い)モントゥトゥユピーとメレオロン・ナックルが戦い、ナックル達が勝利し、同じ戦略で王に立ち向かうも、あっさり倒される──なんて展開を想像した。

王は知能も人間以上──というのを思い知らされたラスト。囲碁のチャンピオンは“まるで絵に描いたように”ヒョロヒョロで笑った。で、こんな展開を考えた──

異常な状況の中、仕方なく王と対座する囲碁のチャンピオン。始めは王のオーラに圧倒され、碁を打つ手もおぼつかない。しかし、次第にいつもの勘を取り戻し、冷静に勝負の流れを支配する。──何局か王に勝利するチャンピオンだが、ついに王に負ける。死を悟るチャンピオン。しかし、自分の命を賭けるにふさわしい名勝負だった──と満足そうだった。それを見た王は──

と──書いておいてなんだけど、たぶん次回は“多数ある死体の一つ”となっているか、全く出てこないか、のどちらかだろうな。

次回の予想は難しい。タイトルで判るように国民大会まであと一週間あるが、次回で大きな動きがありそう。ゴンとナックル・シュートの再会と、キルア・イカルゴのその後、が描かれると思う。

イカルゴの知人でモグリの医者──というのがレオリオでも面白いと思った。よく考えたら、人間だったときの知人かもしれない。レオリオのことだから、姿が変わろうが、知人友人は大事にしそうだ。

でも、もし自分の友人がある日突然“足の一本が銃になっている眉毛の生えたタコ”になってやってきたら──それでも笑顔で迎えられるだろうか──