またしても森博嗣
またまた、森博嗣さんの本を読みました。
雑誌・Lapitaの連載をまとめたエッセイ集──というよりもMORI LOG ACADEMYのような本、といえば判りやすいでしょうか。
おもちゃ道のススメ
「MORI LOG ACADEMY」に雰囲気は似ていますが、中身はおもちゃと工作に特化しています。
「大の大人がおもちゃなんて……」
という人にこそ、読んで欲しい。
「──え? もしかして大人のおもちゃ?」
という汚れた大人も読め(命令)。
おもちゃが友達だった頃
少年少女時代に自分たちの《ともだち》だったおもちゃ達──《彼ら》のことを思い出して、ノスタルジックな思い出に浸ることができる一冊でした。なかでも森家では一家そろってぬいぐるみ好き(スバル氏は否定しているらしい)、というエピソードが面白く、うらやましい環境に感じました。
自分も昔(小学校低学年)はぬいぐるみ好きで、『トムとジェリー』のトムとよく遊んでいました(どうやって遊んでいたかは思い出せない)。しかし、「男がぬいぐるみ──」という見えない圧力に押しつぶされて(または勝手に思いこんで)、今では部屋にぬいぐるみはありません。──が、この本を読んで、何かぬいぐるみを飾りたくなってきました(無駄なasiamoth情報: 『こげぱん』と『グルーミー』、『THE DOG』が大好き)。
──と、別に、ぬいぐるみの話に特化しているわけではなく、どちらかというと機関車や飛行機の模型の話が中心です(そっち方面はうといんだよな)。
玩具箱をひっくり返したような
よく、「おもちゃ箱をひっくり返したような」という言葉を聞きますが、『悠悠』や「MORI LOG ACADEMY」に出てくる、森家の写真がまさにそれ。というか、今まで聞いてきた「おもちゃ箱を──」というのはまやかしだった! 生ぬるかった! というほど「足の踏み場もない(少なくとも四つ足歩行の犬は無理)」室内に唖然。
しかし、写真に写ったおもちゃ達を見ると、「ああ、《彼ら》はこうやって、仲間達と賑やかにいたかったのだろうな」と思ったり。おもちゃ箱に整列して収められるなんてとんでもない! といっているのかも。──中には森博嗣さんみたいに孤独を好むおもちゃもいるのだろうか。
森博嗣らしさ
おもちゃに関する蘊蓄よりも、森流ともいえる「世の中のジョーシキを様々な角度からやんわりと検証する」話が満載です。
中でも、
「私をおもちゃにするつもり?」
という(一生聞くことのない人が大半と思われる)常套句に対するカウンタとして、
「おもちゃが何よりも大事に思っているコレクタにとっては、『僕のおもちゃになってくれませんか?』は最大限の賛辞」
という考察が面白かったです。
あと、トーマが出てくるのもこの本が最後でしょうか……。トーマ……(トーマはどこへ行ったのかは、何となく察するか、自分で調べましょう)。
