『七夕の国』を読もう
ゴールデンウィークにはマンガを読もうキャンペーン!(『寄生獣』を読もうキャンペーン : 亜細亜ノ蛾)まさかの第二弾は『七夕の国』(作者かぶっとるがな!)。
『寄生獣』の後書きで作者自身が語っていたとおり、「次の作品」にとって『寄生獣』は「壁」でした。さて、その次の作品、『七夕の国』は『寄生獣』を越えることができたのか──?
正直、初めて読了したときは、『七夕の国』はイマイチでした。連載中はワクワクしながら読んでいたのですが、最後のシーンで、何となく冷めてしまいました。
しかし、何度か読み直してみると、やっぱり好きな作品であることを再認識しましたね。特にラストは『寄生獣』とは違う感じで、切なくていいんだよなー……。
名付け力
『寄生獣』といい『七夕の国』といい、岩明 均さんはネーミングがずば抜けて上手い!齋藤 孝さんだったら「『名付け力』が高い」と言ってメソッドの解説をしそう。
物語の元になっているのは、とうぜん七夕伝説なのですが、物語の料理の仕方が素晴らしい。「七夕」という言葉の切なさと、「丸神の里」の謎とがうまく溶け合い、最後まで読者を引っ張っていきます。
軽く読んで後に残る
初版だとコミック 4 巻分で、コンパクトな作品です。それだけに、一晩で一気に読み終わることができるのですが、しばらく後を引く切なさがいいんですよ。
──まぁ、ぶっちゃけ『寄生獣』を読み終わって余韻が残っているうちに、さっと読むのがいい感じ、かも。
ラストが切ない
やはりこの作品の見どころは、ラスト直前です。いままで引っ張ってきた「謎」という風呂敷をどうやって畳むのか、に読者が注目する中、最後に最大の謎を残して終わります。
はたして、「彼」はどこへ行ったのか──。よくよく考えると、何とも切ない。
