HUNTER×HUNTER #267『発動』 二つの絶望、なぜドラ問題

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HUNTER×HUNTER No.267『発動』 (週刊少年ジャンプ 2007 年 51 号)

今回も、ほんの数秒・数十秒の間に起こった出来事でした。

簡単に言えば、「二つの絶望」についての話でしたが──次回以降がどうなるか、非常に不安で気になる回でした(毎週そう書いているけど)。

ゴンたち・討伐軍と、モントゥトゥユピーとの戦いが半分。そして──ネフェルピトーが王の元に向かい、そこで見たモノは──。

シャウアプフが今回 登場しなかったのが、非常に気懸かりでした。

「ハコワレ」の効果は?

ナックルの「天上不知唯我独損(ハコワレ)」が「発動」し、「神の共犯者」との連携(コンボ)技になったが──。

このブログで何度も書いているけど、そもそも肉体の能力だけで、ユピーはナックル・シュートを圧倒している。なので、たとえオーラを無効化しても、あまり戦局に影響しないような気がします。

「念を防ぐことができるのは念だけ」という絶対的ルールがあるので、ユピーのオーラを封じれば、あとはシュートやモラウの念能力でなんとかなるのかな?

ユピーは底なし

──って、その「ユピーのオーラを封じる」という前提が、そもそも絶望的……。ユピーのオーラ総量は、完全に想定外だった。

討伐軍は、現時点で作戦の見直しが必要でしょうね。キィになるのは、やっぱりゴンだろうか。

ピトーやプフ、王も遠くにいるし、大階段も崩壊したし、ここにいる全員でユピーに立ち向かう、という展開になりそうです。

ピトーが見たモノは

いままでで一番 猫っぽい姿で「跳躍」を見せたピトーが、向かった先で見たモノは──。

──重傷のコムギだった。

「龍星群(ドラゴンダイブ)」で撃たれたのか、それとも落下物に当たったのか、前回の感想で書いた不安が、的中してしまいました(前回を見て、予想しなかった人はいないと思うが)。

──問題は、コムギは生きているのか? ということ。

仮に亡くなっても、ピトーの能力で「生きる」ことはできるが──。カイトの例を見ても明らかなように、ただ「動く」だけの人形になるだけで、そんなことは王も望むわけがない。

まぁ、「重傷だったけど一命を取り留めて元気になりました」という雰囲気では、ないよな……。

王がコムギの傷を見て、どのような感情を持っているのか、それが次回の鍵ですね。絶望か、限りない怒りか……。それによって、じいちゃんたち二人の命運も変わってくるかも。

我らが冨樫先生のことだから、「絶望した王が取り乱して護衛軍を抹殺、漁夫の利てきに会長が王を討伐」などという、「読者予想の斜め上」な展開にしたりしないか、かなり不安……。

てか、コムギってこんなに美少女だったっけ、と空気をぶち壊しておく

「なぜドラゴンダイブ」問題

それにしても、なぜゼノがドラゴンダイブを放ったのか。指示したのは会長だと思うが、民間人に当たる、と言う可能性は考えていなかったのか?

しかし──考えてみると、コムギのことは蟻と読者が知っているだけで、討伐軍からすれば「救うべき民間人」であると同時に「蟻の食料のひとつ」でもあるわけで。今回のラストの場面を、(発している王のオーラ抜きで)会長たちが見れば、まさか救おうとしているとは思わないでしょうね。

そのあたり、王とコムギの関係──あってないような関係を、討伐軍たちが知ることがあるのか……。そこが描かれるか、気になります。

あと、なぜドラ問題で面白かった記事を紹介します。

マンガがあればいーのだ。 キルアは何故"龍星群(ドラゴンダイブ)"を知っていたのか?