『バクマン。』 96 ページ 「4 位票とシリーズ」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 36・37 合併号)
今回は、シリーズ物が一発勝負
だという話が出てきます。これは、よく分かりますね。実例が多くて……。
たとえば、『べるぜバブ』で「魔界編」が始まった時には、どうなることかと思っタカヤ……。
タカヤ -閃武学園激闘伝- #夜明けの炎刃王 – Wikipedia
今までの順位
「マンガ的御都合主義」なのかもしれませんが、よく服部は、『正義の三肩』の順位を覚えていますね! しかも、1 話から 5 話まで全部、即答している。
「ジャンプ」の編集者になる人間は、これくらい優秀な人間ばかりなのかも。さすが、天下の「ジャンプ」です!
あ、雄二郎と港浦……(が何?)。
高浜は、全力を尽くしたデビュー作を、担当者(と何とかいう名前のアシスタント)につぶされた──と思っているはずです。
それなのに、たぶん恨み言もいわず、無難な路線を狙わず、高浜は序盤から勝負をかけている。根性あるなぁ、高浜はッ!
師匠である亜城木夢叶を見て、高浜の挑戦する精神は育ったのだと思います。
亜城木は、なかばイヤイヤやっていた『走れ! 大発タント』を自分たちから終了させて、ライバルと競える作品を模索することにした──。その姿を近くで見ていた高浜は、当然のように影響されたことでしょう。
持つべきモノは、良い師匠と担当者ですね。
5 話くらいのシリーズもの
今度はシュージンが高浜を見習って、やや長編の話を書くようです。ただ、それでも 5 話なんですよね。
いま気が付きましたが、『バクマン。』も「○○編」と言えるような長編シリーズは、ないような気がする。いや、「デビュー前編」とか「金未来杯編」はありましたが、『銀魂』の「四天王編」みたいな、明確な区切りではないですよね。
『バクマン。』は 1 話完結がメインのマンガではないから、数話ごとの区切りはないのでしょう。1 話 1 話が、ゆるやかに連続している感じです。よく考えたら、長編ストーリィマンガは、全部そうなっていますね。チャンチャン♪(オチてないよ)
逆に考えると、打ち切られてもおかしくない状況の亜城木夢叶には、何十話も続くことを見越した話は描けない。それはちょっと、作家としての力が制限されます。
25 話のシバリがなくなったら、亜城木の 2 人も長編に挑戦して欲しいです(ダジャレではない)。
ラストを 最大に盛り上げる
男子トイレでのイタズラ──「完全犯罪」について、真剣に議論をするシュージンと服部が面白い。
たしかにネタとしてはセコイけれど、メチャメチャお金はかかっていますよね。主人公はお金持ち、という設定なのでしょうか。
いじめられっ子を クラスの人気者に
する話は、『SKET DANCE』にもありましたね。
『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 3 巻 感想・2 : 亜細亜ノ蛾
「イジメは、いじめられる側にも問題がある」などというバカなことを言うアホウが散見する昨今、いじめられっ子を救済する話がマンガには多いです。とくに、『ガンツ』の作者である奥浩哉先生の作品でよく見た気がする。
もしかして、マンガ家(というか奥くん)って……。
他のドラマが入らない
いまさらながら、あの「ジャンプ」に連載していて、5 位じゃ 駄目
って──、すさまじい状況です。そんな条件で新規に連載を始めようとするマンガ家なんて、彼ら以外にはいないでしょう。
追い詰められた状況で、それでもバクチを打ちに行くのが、サイコーとシュージンです。
それでこそ、『バクマン。』だッ!
最高の ラストを 作れれば
何話も続くシリーズの話で、しかも一話一話を 面白く読ませながら
描くのは──至難のワザですね。並の覚悟では作れないでしょう。世の中に出ている面白い話も、歯を食いしばりながら、脳からアイデアを絞り出しているのでは。
ふとした思い付きをふくらませて、最高に面白いストーリィへと仕立て上げる──という話もよく聞く。その「ふとした思い付き」を逃さずに捕まえられるのが、優れた作家なのです。
シュージンも『1 億分の』のアイデアをノートに書いたのは、寝る直前のボンヤリとしている時でした。
ただし、普段から「面白い話を思いつこう」と考えていないと、頭に浮かびません。本当にボーっとしていて思いつくようなことは、たいてい面白くない。
「流れ星に願い事をすると、必ずかなう」と似た話ですね(なぜなのかは、自分で考えてみましょう)。
