『バクマン。』 109 ページ 「ロミオと一周年」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 50 号)
主要人物(+ 新井先生)が恋愛ものの読み切りを描く──。これは、ほとんどの作家にとっては、不得意なジャンルへ立ち向かっていくことになります。
「人気マンガ家が、いつもとは違うマンガを描くなんて、実際にあり得るのか?」の答えが、いま「ジャンプ」でやっている読み切り企画・「トップ・オブ・ザ・スーパーレジェンド」ですね。正直なところ、ここまではピンと来る作品がなかったケド……。
不得意そうなジャンルを、連載中に描くこともある。
自分の目から見ると、最近の『BLEACH』はじつに良い感じです! やはりこのマンガは、「学園編」が面白い。
なぜかと言うと──、『BLEACH』に出てくる登場人物たちは、そのほとんどが世間に対して斜に構えていて、軽いギャグを言うために生きている(ように見える)。とても、「セカイを救う!」人たち・死神たちには見えないのです。
また、今回出てきた「鰻屋育美(うなぎや いくみ)」という女性は、似たようなキャラクタの名前を何人も挙げられますよね。朽木ルキアや四楓院夜一・有沢竜貴・松本乱菊・黒崎夏梨──、ようするに「勝ち気な性格の女性」ばかりいる。
『BLEACH』というマンガに文句を言っているのではなく、「『BLEACH』でバトルマンガを描こうとしていること」に不満があるのです。
学園でノホホンとしながら、死神関係のやっかい事を一護が眉間にしわを寄せながら「なん……だと…… !?」と解決していればいい。そういうお気楽な路線のほうが、どう見ても作者に似合っているのです。
これは、『家庭教師ヒットマン REBORN!』にも同じことを感じます。(『黒子のバスケ』や『NARUTO』と違って)せっかく面白い日常パートが描ける作者なのに、バトルバトルするのはもったいない!
──と言う人もいるらしいですね(ヘタレ)。
恋する 思い~~
いつも以上にノリノリで新妻エイジが執筆している。
エイジが描こうとしている読み切りマンガは、「好きだから!」で 何でもやってしまう
ような内容──とのこと。ある意味では、『とっても! ラッキーマン』に出てくる「努力マン」みたいなキャラクタが主人公なのでしょうかね。
気になることに、ここまでずっと、このエイジの読み切り作品は編集者の評価が低いです。新妻作品でここまで面白さが理解されなかったことは、デビュー前の作品をあわせても初めてでは?
でも、考えてみれば、「ジャンプ」マンガの主人公たちは、「仲間のために!」「地球のために!」「サスケェ・・・」──などと言いながら並の人間では できないことを
平気でやってのけます。雄二郎や編集部が心配しなくても、ウケそうな気がする。
まぁ、今のところはエイジの作品も、ウケるか 大すべりするかの どっちか
の「バクチマンガ」という評価です。これは、サイコーが描く作品も似たような印象だと思う。面白い勝負になりそうです!
アフロのイーカゲンさが、吉と出るか凶と出るか……。
あと、エイジの自宅兼仕事場・有限会社 えいじー
には、リンゴを入れていた段ボールが置いてある。これは──、もしかして、「お世話になった先生へ」ということで、中シャープさんが送ってきたのでは?
もしそうならば、ちょっといい話。
結構 切ないですね…
恋愛ものなら、蒼樹紅の得意とする舞台でしょう!
「清水の舞台からバンジージャンプする」くらいの未知なる挑戦をしているほかの参加者と違い、蒼樹はパリのオペラ座で優雅にバレエを踊っている。
ただ、さらに得意なファンタジィも組み合わせた結果、設定が複雑すぎるようです。力を入れすぎて、バランスを崩した感じですね。それでも、サイコーが描いた「なんだか物足りない」作品よりは、かんたんに修復ができそう。
今回は、蒼樹が優勝かな……。
ところで、蒼樹作品の絵柄は、やっぱり──中ゐさんが描くとしっくりきそう。ああ、魔性の女──加藤に出会わなければ、中ドンブリさんもマトモなマンガ家になれただろうに……。
ガリョキン炎で 努力賞
八本木 八郎
という名前を聞いて、岩瀬がふざけた ペンネーム ですね
と言い、港浦がいや 本名 らしい
と言い返す。
──この流れ、港浦が狙って話したのでは? いつも言葉責めにあっているお返し──いや仕返しに。
蒼樹の時も似たような感じでしたけれど、打合せの時に「悪くないが──」「どこかダメでしたか?」というやり取りが多いですよね。亜城木夢叶と服部の場合も、同じような場面を何度か見てきました。
おそらく、大場先生も同じ事を言われたのでしょうね。
いよいよ ラスト 2 話 だな…
平丸は、『ラッコ 11 号』をキッチリと終わらせたようです。ギャグマンガの最後だから、メチャクチャな「やり逃げ」オチでも良いとは思うケド。
たとえば、『ピューと吹く! ジャガー』とかね……。あのマンガの最後は、「とうとつに、ジャガーさんと女性マンガ家が結婚エンド」のほうが良かったかも(詳しいことは、ノー・コメントでお願いします!)。
新井先生を除けば、これで「人気作家恋愛読切祭(スーパーリーダーズラブフェスタ)(長ッ!)」の参加者が出そろいました。恐ろしいことに、編集者から面白い !!
とお墨付きをもらったのは、平丸だけです。
その平丸の読み切り用ネームを見ると、たしかに面白そう! このネガティブさは、『さよなら絶望先生』みたいです。『ラッコ』もテーマは「愛」だったように思うので、意外と平丸の得意分野かもしれませんね。
このページで注目なのは、万が一にも蒼樹紅とイイ感じになっても、平丸は吉田氏の 仕組んだ罠
だと決めつける──という発言です。これは、「フラグを折るフラグ」ですね……!
ご愁傷様、平丸先生。
打合せ がんばってねーーー
このところネームで苦労してばかりいるシュージンを見ていると、白鳥のノンキな様子がイライラしてきます。とはいえ、白鳥がシュージンに「がんばってください」と言うのも違う気がするし……。
普段から自分は、「作画よりも原作のほうが楽そう」だと思っている。ただ、原作が仕上がらないと、絵を描きようがないのも事実です。原作者の仕事が遅れている時に、作画の担当者は何もできない……。想像するだけで、胃がキリキリ舞いさ(?)。
