バクマン。 #102-4 「画家と漫画家」 くだらないとやり甲斐

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『バクマン。』 102 ページ 「画家と漫画家」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 43 号)

Poodle Statue
(くだらない──ではなく、下りられない?)

白鳥シュンは、どうしてマンガ家のアシスタントになろうとしたんでしょうね。彼の母親は、マンガを読むことすら禁止しそうです。

同じように、「亜豆が声優を目指した理由」もよく分からない。

彼ら・彼女らの事情は、秘密のままで描かれないでしょうね。アレコレ想像する楽しみとして、取っておきましょう。

亜豆:
「声優の山本圭子さんにあこがれて……」(『サザエさん』の花沢さん・『天才バカボン』のバカボン役など)
白鳥:
「友だちに借りた『殺し屋 1』と『シグルイ』にハマっちゃって……」

え、えええーーー!?

月例賞に 出したんじゃ

服部と同じく、シュージンも月例賞(トレジャー)での一件を忘れていますね。あれだけの騒動を起こしたのにもかかわらず、本人たちは猫並の記憶力です。

──ありがとう、港浦。君のことはたぶん忘れない(生きてる生きてる)。

白鳥は本当に嬉しそうです。ショックを受けて固まっている森屋とは大違い。服部に初めてネームを見せたときと同様に、白鳥と森屋とは「白と黒」に別れた感じですね。

中学生時代のシュージンは、一日に何本もネームの原案を書いていました。いま考えると、とんでもない才能ですよね。シュージンの基準で見てしまうと、「なんで森屋や折原は次々にネームを描かないの?」と思ってしまいます。

その折原に対して、折原くん ネームも描いて ないだろう、とシュージンは言う。ズバッと切り捨てましたね。マンガのアシスタントはすべてマンガ家を目指している──とは限りませんが、同じ道を行く気があるのなら、厳しさは必要です。

ここでも置いてきぼりのサイコーは、そのうち、森屋と仲良くなったりして。でも、高浜と違って、森屋とは楽しくマンガ談義はできないだろうなぁ……。

ピース やめろ

あいかわらず、ピースは大きいですなー。中に誰か入っているのでは──と思うくらい。

──まぁ、「誰か」って、田舎でリンゴと米を作っている人にしか見えないけどね……。白鳥は蒼樹紅に見えるし。そうか! ピースは、中ナントカさんの生まれ変わりなのかも(生きてる生きてる)。

──ありがとう、中井。君のことは(ry

白鳥が自分の喜んでいる気持ちを伝えられる相手は、家族の中にはピースしかいない。あのお姉さんですら、真剣に白鳥の話を聞いていません。同じお金持ちでも、亜豆家とは格段の差です。

手伝い だけじゃなく

自分の息子が熱中していることなのに、母親はそれをくだらないと言う。よくある光景ですが、いつ見てもイヤなものですね。男性の 8 割から見たら、化粧品に大金をつぎ込むほうがよっぽど……(ちなみに自分はコスメ好きです)。

「職業に貴賎なし」は建前でしかないのだろうか。

第一印象が悪い人物は、そのあとで好感度が上がる──という法則が『バクマン。』では多く見られます。白鳥のお母さんも、良い印象に変わるときが来るのでしょうかね。そのためには、白鳥が成功に近づく必要があるのだろうな。

真城と コンビなのに

となりのページのお母さんと似た感じのカヤさんです。髪の色からまとめ方・洋服の色もソックリ──なのに、一発で見分けが付く。簡単にはマネられない画力です。

そうか、将来のカヤさんは、大金持ちの奥さんになる──かもしれませんね。それ以前に、不動産屋の娘だから、十分にリッチなのかも?(あっ、花沢さん的ポジションだ!)

「サイコーの心、シュージン知らず」なことを、カヤも読者も気がついている。でも、シュージン自身は無自覚だったようです。近すぎる相手だと、逆に気持ちが分からないこともありますよね。

いつでもサイコーは耐える側です。それに、思いっきりストレスを発散している場面も描かれない。本当に絵を描くだけのストイックな彼ですが、たまには羽を伸ばして欲しいですね。

もしも『恋太 & ピース』が連載になったら、シュージンと会う時間も少なくなるでしょう。『PCP』の連載は余裕が出てきているし、サイコーも自分自身を見つめ直す時期が来たのでは?

でも、サイコーはムリをするんだろうなぁ……。