『バクマン。』 145 ページ 「提供と停止」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 38 号)
今回の七峰社長は、のんきにダーツで遊んでいました。投げたダーツの先には、不思議な物体が置かれている──。『DEATH NOTE』のニアが(イヤミたっぷりに)遊んでいた人形に似ています。
最初は七峰に、髪型(というかアホ毛)からサイコーの人形に見えました。亜城木夢叶が好きすぎて、とうとうオリジナル・グッズまで作ったのか !? と思ったら、なんだかマントのような衣装を着ている。
──あ、『疑探偵 TRAP』のフィギュアか!
かつて大好きだった作品にも、その作者にも、もう未練はない──という意味かもしれませんね。それは さみしいな……。
七峰くんには 負けたくないけど
感動屋さんのシュージンは、東と戦いにくそうです。
いまは『ぱんちらファイト』に『PCP』が負けているから、逆に余裕がある。今後、連載になった『ぱんちら』に勝つようなことがあれば、またシュージンは悩み出すに違いない。これは──、
敗者の上から目線ですね(『さよなら絶望先生』)。
一方、冷酷無比なサイコーは、前のページで複雑な表情を見せていたのに、チクッとシュージンを責めている。よく読むと 1 週間近く時間が流れているとは言え、カラッと しすぎです。
サイコーが地上げ屋なら、子どものころから町内でお世話になった おじいちゃんでも、余裕で嫌がらせを仕掛けるでしょうね。
──まず、前提がおかしいけれど。
八薙先生が 訪ねて来てます
せっかく七峰にはプロデュースする力もあるし、絵の才能もあるのに、遊んでばかりいるのは もったいない!もっと自分の実力を伸ばすべきです。
あるいは、将来も働かなくて良いように、もっと有能な人材を見つけるべきでしょう。今回の訪問も あしらえないような右腕──響を雇っていては、今後が大変です。
マンガは容姿で描くものではない。
──はずですが、『バクマン。』で「ダメなマンガ家」というと、決まって外見がアレですよね。なんとも分かりやすい残酷さ。
中井巧朗も、志を持ってマンガ家を目指していた時には、まだ見られる外見でした。ところが、落ちぶれて七峰のアシスタントとして復帰した直後は、別人のようになっている。
そして、平丸一也のアシスタントから「スーパー・マンガ家」へ目指す中井は、なぜか──ダイエットを吉田に命じられました。まるで、「モテ体形になれば必然的にマンガの腕も上がる」──といった描写です。なんでやねん!
一見するとムチャクチャのようで、「マンガ家になってモテる」が、『バクマン。』の一貫したテーマです。
八薙シグレ先生は、まぁ──ダメでしょうなぁ……。
7 位が駄目なのではなく…
この場面で七峰が言っていることは、正論です。
結果を出せなかった者との契約を切るのは、会社の社長として当たり前でしょう。「情」などに流されてリストラが遅れたら、会社が傾きます。
また、マンガ家としても当然のことを言っている。
ネームが良いのに順位が伸びなかったのは、絵のセンス
のせいだ──。これは、すべての作画担当者には耳が痛い言葉なのでは?
前のページでシュージンに釘を刺していたサイコーは、シュージンの原作を生かしているのでしょうか……。そう言えば──、絵を描くスピードを上げて、2 本同時連載を狙う話は、もう忘れていそう。
ここの力を 借りなければ 無理だ
八薙が言う 1 年目の若造
編集者とは、小杉のことでしょうかね。そうだとすると、お互いに険悪な関係です。小杉も、高齢者のマンガ家を嫌がっていました。
あの港浦編集ですら、高浜昇陽と組んで『正義の三肩』というヒット作を生み出している(港浦の力は 0.05% も作用していないと思うケド)。
ところが小杉は、このままでは何の成果も上げられません。『バクマン。』史上初の異動に なるのでは……。そんなー(棒)、こすぎが みられなくなるなんて(棒)、いやだー(棒)。
七峰に悪趣味な面が出てきています。つい先ほどまでは「良い社長」という印象だったのに、「死亡フラグ」が見えてきました。
調子に乗った者は自滅するのが、世の常です。
その点では、八薙も七峰も大差がありません。八薙は、これだけ お膳立てされているのに、感謝もせずに文句ばかり言っている。
──ただ、七峰の場合は、何度 自爆しても、自身の才能や父親の財力が全力でバックアップしてくれます。
人類みな不平等も、世の常です……。

